「おもんぱかる」の意味は?例文や類義語を英語訳と一緒に解説

言葉

「おもんぱかる」とは「相手や周りのことをよく考える」という意味です。

フォーマルな場面でよく使いますが、漢字の読み方もややこしくて難しい単語ですよね。

そこで今回は「おもんぱかる」の意味や使い方などについて簡単にわかりやすく解説します。

「おもんぱかる」の意味

おもんぱかる

相手や周りのことをよく考える
例:相手の気持ちをおもんぱかって行動する。

「おもんぱかる(慮る)」は「相手や周りのことをよく考える」という意味です。

単純に考える、もしくは、思うのではなく「思いを巡らせる」というニュアンスです。

たとえば、コンサートのイベントを企画する立場だったとします。

そして、イベントを開催する直前になって、コロナウイルスが蔓延してしまいイベントを中止することを決定しました。

社会や周囲の状況をよく考えて判断したので、この状況を「おもんぱかって決断した」と表現できます。

「慮る」の読み方

「おもんぱかる」の漢字の表記は「慮る」と表記し、こちらを「おもんばかる」と読んでも間違いではありません。

辞書には、「おもんぱかる」と「おもんばかる」の両方が記載されています。

ちなみに、NHKの放送用語委員会は2018年に「おもんばかる」よりも、「おもんぱかる」の読み方を優先するという指針を発表しています。

「おもんぱかる」の使い方

「おもんぱかる」はビジネスなどフォーマルな場面で使うことが多いです。

具体的には、周囲に配慮が必要な場面で使用します。

実際の例文を見てみましょう。

  1. 全体をおもんぱかって決断を行う。
  2. きちんとおもんぱかって物事を決めよう。
  3. 他人をおもんぱかることは大切だ。
  4. 今回の決断は、会社全体をおもんぱかって決めた。
  5. おもんぱかることを怠っていたら、わがままだと思われる。
  6. 自分ばかりではなくおもんぱかることも重要だ。
  7. おもんぱかるあまり、自分の意見を押し通すことが疎かになっていた。
  8. おもんぱかるあまり、最終的な決断ができない。
  9. 他の人をおもんぱかって、全員が納得できるアイデアを決める。
  10. おもんぱかるあまり、他人の顔色を伺って生活している。

また、以下のようなフレーズもよく使用するので覚えておきましょう。

  • おもんぱかって〜する
  • おもんぱかるあまり〜する
  • おもんぱかった〜
  • おもんぱかって〜

「おもんぱかる」の由来

「おもんぱかる」は「おもいはかる」という言葉が由来です。

「おもいはかる」は以下のような意味を持つ言葉です。

  • おもい(思い)
    相手を思うこと
  • はかる(図る)
    推測すること

つまり、相手の思いを推測するということですが、この言葉が変化して「おもんぱかる」が生まれました。

そのため、由来は方言ではなく標準語です。

「慮る」はいつから「おもんぱかる」と読むのか

「慮る」を「おもんぱかる」と読み始めたのは、およそ江戸時代(1600年以降)だと言われています。

 

もともと、「おもいはかる」という形で使われていました。

平安時代の竹取物語には、「おもいはかる」が登場します。

その後、「おもんはかる」という形に音が変化しました。

それから1600年ごろに「おもんばかる」に変化を重ねます。

当時の書物などに「おもんばかる」か登場するので、それ以降に「おもんぱかる」となった可能性が高いです。

 

ちなみに、なぜ音が変化したかの理由は、「発音がしやすいから」と言われています。

「おもんぱかる」の類義語

「おもんぱかる」の類義語には以下のようなものがあります。

  • 思いやる
    配慮すること
  • 推し量る
    考えて推測すること
  • 忖度(そんたく)
    他人の考えに寄り添うこと
  • 気遣う
    配慮すること
  • 配慮する
    気持ちを推し量ること
  • 思慮する
    深く考えること
  • 心配する
    相手を気にかけること
  • 斟酌(しんしゃく)する
    気持ちを汲むこと
  • 汲み取る
    他人の気持ちを考えること
  • 胸中を察する
    他人のことをきちんと理解すること
  • 心中を察する
    他人の気持ちにきちんと寄り添うこと

「慮る」と「忖度」と「思いやる」の違い

「慮る」と「忖度」と「思いやる」の違いは以下の通りです。

  • おもんぱかる
    さまざな面において深く考えること
  • 忖度
    他人の気持ちや考えに寄り添って深く考えること
  • 思いやる
    他人に対して気を使うこと

これらのように微妙にニュアンスが異なります。

「おもんぱかる」は、他人がどう思うのか、さまざまな面や事柄について深く考えることです。

それに対して、「忖度」は他人に寄り添うニュアンスが強く、他の人の性格などを知った上で同じ気持ちになって考えることです。

そして、「思いやる」は他人がどう思うか知った上で、それに際して気を使うことを言います。

「おもんぱかる」の対義語

「おもんぱかる」の対義語には以下のようなものがあります。

  • 独善
    自分勝手なこと
  • 無神経
    配慮しないこと
  • 無遠慮
    遠慮しないこと
  • 無配慮
    心遣いがないこと
  • デリカシーのない
    人の気持ちを考えない
  • お構いなし
    深く考えないこと

「おもんぱかる」の英語訳

「おもんぱかる」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • consider
    (考える)
  • take into account
    (考慮する)
  • give it a lot of thought
    (きちんと考える)

「おもんぱかる」のまとめ

以上、この記事では「おもんぱかる」について解説しました。

読み方おもんぱかる
意味相手や周りのことをよく考える
由来「おもいはかる」という言葉
類義語思いやる
推し量る
忖度(そんたく) など
対義語独善
無神経
無遠慮 など
英語訳consider
take into account
give it a lot of thought など

「おもんぱかる」は少し難しい表現ですが、言葉を知っていれば応用できます。

ぜひ、この記事を参考にして意味や使い方を覚えましょう。

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アン・ジュオ3世
この道10年のノマドライター。 人の心を動かす言葉を日々研究しています。 カタカナ語を中心とした語彙力に自信があります。