「野放図(のほうず)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「野放図(のほうず)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「野放図」の意味をスッキリ理解!

野放図(のほうず):横柄でずうずうしい態度、際限がないこと

「野放図」の意味を詳しく

「野放図」とは、横柄でずうずうしい態度のことです。また、際限がないという意味にもなります。

読み方は「のほうず」です。直感的に読みづらく難しくはありますが、「やほうず」は誤読であるため注意しましょう。

「野放図」の「野」は、接頭語「の」の当て字です。そのため、「野放(のばなし)」の「図」、すなわち気ままであることの様子を表す言葉である、と解釈するのは間違いになります。

読みも意味も一見理解しにくいですが、分解せず「野放図」そのものの読み・意味を覚えるようにしましょう。

「野放図」は「野方図」と表記されることもあります。

「野放図」の使い方

  1. 君のその野放図な性格には、もううんざりなんだ。
  2. 彼は野放図なふるまいのせいで、たくさんの人から嫌われている。
  3. 親が野放図に金を与えたものだから、彼女は自分で働こうとしなかった。

上記の例文のように、「野放図」は「野放図な〇〇」と、形容動詞として使われたり、「野放図に〇〇する」と副詞として使われたりします。

①の例文では、「君」の性格を「野放図」だと非難しています。

②の例文では、「彼」が嫌われている原因を「野放図なふるまい」であると分析しています。

③の例文では、「親」がほしがるままに金を渡したことを「野放図」と表現しています。

 

①②の例文では、「横柄である」という意味で「野放図」が使われています。一方、③の例文では「際限がない」という意味で「野放図」が使われています。「野放図」には二種類の意味がありますが、話題が人の性格のことなのであるかどうかで判断することができます。

どちらの意味の場合も、ネガティブな文脈で使われることがほとんどで、肯定的に「野放図」が使われることはありません。

「野放図」の類義語

野放図には以下のような類義語があります。

  • 傍若無人(ぼうじゃくぶじん):人のことを気にかけず、自分勝手に振る舞うこと

「傍若無人」は、『史記』の「傍(かたわら)に人無きが若し(ごとし)」という記述が由来の四字熟語です。「まるでそばに人がいないかのようである」という意味になります。

普通、他人の前では自分勝手な振る舞いを慎むものですが、「傍若無人」な人は、他人などお構いなしに、自分本位の振る舞いをします。

他人に対して遠慮がない、という意味で「野放図」と似た使われ方をします。一方、「傍若無人」は「際限がない」という意味では使われないので注意しましょう。

「野放図」の英語訳

野放図を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • arrogant
    (横柄な)
  • egocentric
    (自分中心の)
  • unlimitedly
    (無制限に)

arrogantは、「横柄な」という意味の英単語です。思い上がって他人を見下したような態度のときに使われます。

また、egocentricは「自分中心の」という意味の英単語です。「他人に関心を抱かない」というニュアンスもあります。

arrogantとegocentricは、野放図な性格について言及する場合に使う単語です。「際限なく」という意味で「野放図」を表現したい場合には形容詞unlimitedや副詞unlimitedlyを使いましょう。

limitに否定の接頭辞unがつき、「限りがない」という意味になります。「野放図」のように無限に広がっていくイメージに近い英語表現です。

まとめ

以上、この記事では「野放図」について解説しました。

読み方野放図(のほうず)
意味横柄でずうずうしい態度、際限がないこと
類義語傍若無人
英語訳arrogant(横柄な)

読み方が難しく、正しい意味もあまり浸透していない言葉ですが、覚えるだけの価値はあります。使われ方が複数あるので、両方覚えましょう。