「任意(にんい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「任意(にんい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「任意」の意味をスッキリ理解!

任意(にんい):心のままにすること、その人の意思に任せること

「任意」の意味を詳しく

「任意」とは、心のままにすること、その人の意思に任せることを表す言葉です。「任意」を構成する漢字は、それぞれ以下のような意味を持っています。

  • :その人に任せること、自由にさせること
  • :気持ち、考え、意見

上記の意味が組み合わさることで、「相手の判断や意思に任せる」という意味になりました。たとえば、「アンケートへの協力は任意です」という場合、「記入は本人の自由であり、記入してもしなくてもいい」という意味になります。

法律や行政における任意

法律や行政の制度でも、「任意」という言葉がさまざまな場面で使われています。

たとえば、「警察の任意同行」は、「その人から同意を得た上で、警察が連行する」という意味になります。警察から、力づくで連れていかれそうになったり、暴力を振るわれた、といった場合は違法になります。

ただし、逮捕の前段階として任意同行を求められた場合には、証拠隠滅のリスクがあるため、「任意同行」だとしても拒否することはできません。警察から「署まで来てください」と呼び出しを受けた場合、犯人と疑われているのか、参考人としてなのかを確認しましょう。

数学や論理学における「任意」

数学・論理学の分野において使われる「任意」は、一般的な「任意」とは意味内容が異なります。

数学・論理学において、任意とは「無作為に選ぶこと」を意味します。この場合の「任意」は、「どれでも」「いずれの○○でも」などの言葉と同じような意味で使われます。

たとえば、任意の変数「A」と定義される場合、「Aに入れることのできる具体的な数字は、どんなものでも構わない」ということを表しています。

「任意」の使い方

  1. こちらの提出物は任意でのご提出となります。
  2. 警察から事情聴取の後、警察署へ任意同行を求められた。
  3. 任意の点Aと点Bを直線で結ぶ。

①の例文は、「相手の判断に意思に任せる」という意味で「任意」が使われています。最も一般的な使われ方です。

②の例文は、法的な意味での「任意」です。また、③の例文は、「いずれか好きな点を直線で結ぶ」という意味の例文であり、数学や論理学における「任意」として使われています。

「任意」の類義語

「任意」には以下のような類義語があります。

  • 恣意:勝手、気ままに
  • 随意:自分の思うまま、強制がなく自由であること
「任意」は「相手側の思いや考えに判断を任せること」という意味ですが、「恣意」は「自分の思いついたままの考え」ということ意味します。そのため、「恣意」は「任意」よりも、「わざと」「勝手に」といってニュアンスを含んでいます。

一方で、「任意」と「随意」はほとんど同じ言葉として使われています。どちらも、「心のままにまかせること」「その人の自由意思にまかせること」を表しています。ただし、「任意」の方が、「随意」よりも一般的な言葉として広く使用されています。

「任意」の対義語

「任意」には以下のような対義語があります。

  • 強制:威力や権力でその人の意思を押さえつけ、無理に行わせること
  • 義務:行わなければならないこと

どちらの対義語にも、「本人の意思に関係なく、行動する」というニュアンスがあります。

「任意」の英語訳

「任意」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • optional
    (自由に、選択できる)
  • voluntary
    (自発的に、任意の)
  • any
    (数学的な意味での任意)

“optional”  “voluntary” は「その人の意思で行う」という意味のある言葉です。また、 “any” は数学的な意味での「任意」を英訳する場合に用いられます。

まとめ

以上、この記事では「任意」について解説しました。

読み方任意(にんい)
意味相手の思うようにすること
類義語恣意、随意
対義語強制、義務
英語訳optional(自由に、選択できる)など

「任意」は日常会話よりも、文章などでよく目にする言葉です。意味や使い方について、しっかり確認しておきましょう。