今回ご紹介する言葉は、熟語の「難色(なんしょく)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「難色」をざっくり言うと……
読み方 | 難色(なんしょく) |
---|---|
意味 | 承知できない様子。非難するような顔つき。 |
類義語 | 顰蹙、不服など |
対義語 | 納得、賛成、同意など |
英語訳 | disapproval(不承認、不賛成、不可とすること) |
「難色」の意味をスッキリ理解!
「難色」の意味を詳しく
「難色」とは、「承知できない様子」「非難するような顔つき」という意味です。
「難」とは、読んで字のごとく「難しい」という意味です。「色」は、ここでは「人の表情や顔つき」という意味で用いられています。
つまり、「難色」とは、「難しげな表情」のことなのです。そこから、「承知できない様子」「非難するような顔つき」という意味で用いられています。
「難しげな表情」には、「聞き受けられない様子」や、「納得・賛成・同意、または承諾できない様子」などの意味が含まれます。
「難色」は、「難色を示す」という慣用句で用いられることが一般的です。
「難色を示す」とは、承知できない様子や感情を表に出すことです。一般的に「難色を示す」とは、相手の提案や行動、その他受け入れがたいことに対していう言葉です。
「難色」の使い方
- 彼は、私の提案に難色を示した。
- 幾度となく交渉を持ちかけているが、相手が難色を示す態度に変化はない。
- 彼女の主張にはいくつか矛盾点があり、会議の参加者は皆、難色を浮かべた。
例文のように、「難色」は、「難色を示す」「難色を浮かべる」などと用います。
「難色」の類義語
難色には以下のような類義語があります。
- 顰蹙(ひんしゅく):不快に感じ、顔をしかめること
- 不服(ふふく):納得できず、不満に思うこと
「顰蹙」は、「顰蹙を買う」という慣用句で用いられることがあります。「顰蹙を買う」とは、「良識に反する言動をして人から嫌われ、さげすまれること」という意味です。
「難色」の対義語
難色には以下のような対義語があります。
- 納得(なっとく):他人の考えや行動などを十分に理解して得心すること
- 賛成(さんせい):人の意見や行動をよいと認めて、それに同意すること
- 同意(どうい):他人の意見などに対して、賛成すること
- 承諾(しょうだく):相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること
「難色」の英語訳
難色を英語に訳すと、次のような表現になります。
- disapproval
(不承認、不賛成、不可とすること) - dissatisfaction
(不満、不平、不満の種) - jib at (doing)
(〜に難色を示す)
まとめ
以上、この記事では「難色」について解説しました。
読み方 | 難色(なんしょく) |
---|---|
意味 | 承知できない様子。非難するような顔つき。 |
類義語 | 顰蹙、不服など |
対義語 | 納得、賛成、同意など |
英語訳 | disapproval(不承認、不賛成、不可とすること) |
相手の提案や意見に、「難色」を示さざるを得ない場合もあるでしょう。そのような時には、相手の気持ちに立って「どのように伝えたらお互いに納得できるのか」を考えることが大切です。
「難色」の意味や使い方をきちんと押さえ、正しく使いこなせるようにしましょう。