「顰蹙(ひんしゅく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「顰蹙(ひんしゅく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「顰蹙」の意味をスッキリ理解!

顰蹙(ひんしゅく):眉をひそめること

「顰蹙」の意味を詳しく

「顰蹙」とは、眉をひそめることです。

「顰」という字は、訓読みで「ひそめる」「しかめる」と読むことができます。熟語では、ほぼ「顰蹙」のみで使われる字です。

「蹙」という字は、訓読みで「しかめる」「せまる」などと読むことができます。

このように、「顰蹙」は「ひそめる」「しかめる」といった意味が組み合わさり、不快感に表情をゆがめている様子を表す言葉になりました。

  • 顰蹙を買う:他人に不快感を与える言動がきっかけで、嫌われたりさげすまれたりすること

「顰蹙」は、「顰蹙を買う」という慣用表現で多く使われます。

「顰蹙を買う」は、「眉をひそめさせること」を「買う」ため、周囲の反感を買う、不快感を与えるというニュアンスになります。

「顰蹙を買う」という表現にひっぱられて、「〇〇という発言で大顰蹙」「そんなことを言ったら顰蹙だよ」などという表現をしてしまうことがあります。しかし、本来は「顰蹙」自体には「嫌われる」「さげすまれる」といった意味はありません。

また、「顰蹙を売る」という表現もできないので注意しましょう。

「顰蹙」の使い方

  1. 「出し物の準備を手伝わない」と発言したせいで、彼はクラスメイトの顰蹙を買ってしまった。
  2. 彼女は横暴な振る舞いで顰蹙を買っているのに、少しも態度を直そうとしない。

上記の例文のように、「顰蹙」は「顰蹙を買う」という表現で使われます。

①の例文では、「彼」の自分勝手な発言が、周囲の反感を買ってしまった様子を「顰蹙を買う」という言葉で表現しています。

②の例文では、横暴な振る舞いによって「彼女」が嫌われていることが、「顰蹙を買う」という表現でわかります。

このように、「顰蹙を買う」は、発言や振る舞いがきっかけとなって起こります。そのため、「〇〇は〇〇が原因で顰蹙を買った」という構成の文になることが多いです。

「顰蹙」の類義語

顰蹙には以下のような類義語があります。

  • しかめっ面:不快感でゆがんだ表情
  • 難色:非難する表情、承知ができない様子

「しかめっ面」とは、不快感によって顔をゆがませたときの表情のことです。

「顰蹙」自体が「眉をひそめる」という意味であるため、単に表情を崩すという意味で「しかめっ面」と「顰蹙」は非常に近い言葉となります。

「難色」も表情に注目した言葉です。「難色」には「非難する」「納得できない」といった状況が前提として存在しています。そのため、やや「顰蹙」「しかめっ面」とニュアンスが変わるので注意しましょう。

また、「難色を示す」で「賛成をしぶる表情をする」という意味になります。少しニュアンスが変わりますが、「相手の言動にいい顔をしない」という意味で「顰蹙を買う」と近い表現になります。

「顰蹙」の英語訳

顰蹙を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • frown
    (眉をひそめる)
  • disgust someone
    (顰蹙を買う)

「顰蹙」そのものを表す英単語に、frownというものがあります。frowmは、「眉をひそめる」「難しい顔をする」といった、表情をゆがめた様子を表す言葉です。

実際に使うときにはonを後ろにつけ、 “frown on” という形になります。

 

“disgust someone” は、「顰蹙を買う」という意味で使える英語表現です。「〇〇に不快感を与える」という意味になります。

someoneの部分にyouやhimなど、顰蹙を買った相手をいれて使います。

disgustは「うんざりする」ではなく、「うんざりさせる」という意味の単語です。そのため、「彼は彼女の顰蹙を買った」という場合には、 “He disgust her.” になります。

まとめ

以上、この記事では「顰蹙」について解説しました。

読み方顰蹙(ひんしゅく)
意味眉をひそめること
類義語しかめっ面、難色
英語訳frown(眉をひそめる)

慣用的に使われる表現ですが、「顰蹙」自体の意味は間違えやすいので注意しましょう。