「難攻不落」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「難攻不落(なんこうふらく)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「難攻不落」をざっくり言うと……

読み方難攻不落(なんこうふらく)
意味攻め込んで思い通りにするのが難しいこと。
類義語金城鉄壁、金城湯池、湯池鉄城など
英語訳impregnable(攻略できない、動じない)など

「難攻不落」の意味をスッキリ理解!

難攻不落(なんこうふらく):攻め込んで思い通りにするのが難しいこと。

「難攻不落」の意味を詳しく

この四字熟語は、「難攻」と「不落」の二つの熟語から構成されています。「難攻」は、攻めるのが難しいことを意味します。一方の「不落」は、陥落(かんらく)しないことを意味します。難攻不落はこれらの意味が合わさって「攻めるのが難しく、陥落しない」という様子を指しているのです。

ところで、「陥落」という熟語にはいくつかの意味があります。そのひとつは「陣地を攻め落とすこと」という意味ですが、他にも「口説き(くどき)落とされること」という意味もあります。

このことも踏まえると、難攻不落は単に場所だけを対象とするのではなく、人間を対象として使われることもあると分かります。したがって、難攻不落は「攻め込んで思い通りにするのが難しいこと」を意味する四字熟語であると言えるのです。

「難攻不落」の使い方

  1. 難攻不落の陣地を攻め落とした彼は、戦争の英雄になった。
  2. 野球ファンの間では、あのチームの守備は難攻不落だと有名だ。
  3. 彼女はまさに難攻不落で、誰のデートの誘いにも応じない。
  4. 上司が難攻不落の堅物では、自分の意見はまったく通らない。

「難攻不落」の類義語

難攻不落には以下のような類義語があります。

  • 金城鉄壁(きんじょうてっぺき):守りがとても固いこと。
  • 金城湯池(きんじょうとうち):守りが強固な城や地域。
  • 湯池鉄城(とうちてつじょう):きわめて堅固な城。
  • 要害堅固(ようがいけんご):地形が険しく簡単に破られないこと。
  • 南山不落(なんざんふらく):城の守りが固いこと。

「難攻不落」の英語訳

難攻不落を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • impregnable
    (攻略できない、動じない)
  • inexpugnable
    (要害堅固)
  • invincible
    (征服できない、無敵の)

まとめ

以上、この記事では「難攻不落」について解説しました。

読み方難攻不落(なんこうふらく)
意味攻め込んで思い通りにするのが難しいこと。
類義語金城鉄壁、金城湯池、湯池鉄城など
英語訳impregnable(攻略できない、動じない)など

難攻不落は、その主語を人にも物にも設定することができる四字熟語です。実際に使う機会も多い四字熟語なので、きちんと意味を理解しておきましょう。