ことわざ「なめくじに塩」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「なめくじに塩」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「なめくじに塩」の意味をスッキリ理解!

なめくじに塩:苦手な相手を前にして、委縮してしまうこと

「なめくじに塩」の意味を詳しく

「なめくじに塩」には、2つの意味があります。

1つは、苦手な相手を前にして、委縮してしまうことです。

もう1つは、元気がなくなり、気持ちが沈んでしまうことです。

 

どちらも、塩をかけたなめくじの様に、普段の動きができなくなってしまった人に対して使用します。

臆病な性格の人や、普段からテンションが低い人には使用しません。

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「なめくじに塩」の使い方

  1. 「パワハラ上司」とあだ名がついている係長に、部下の女の子が呼び出された。まだ話してすらいないのに歩き方がぎこちない。まるでなめくじに塩だ。
  2. 僕は好きだった女の子にふられ、自分の机で3時間うなだれていた。周囲から見れば、僕はまさになめくじに塩の状態だっただろう。

➀の例文では、「苦手な相手を前にして、委縮してしまう」という意味で「なめくじに塩」を使用しています。

一方、➁の例文では、「元気がなくなり、気持ちが沈んでしまう」という意味で「なめくじに塩」を使用しています。

「なめくじに塩」の由来

なめくじに塩をかけると、物理的に小さくなります。また、大量に塩をかけて放置すると、やがて死んでしまいます。これが、「なめくじに塩」の由来です。

「なめくじに塩」は、人間が精神的に圧迫されて縮こまる様子や元気がない様子を、縮んだなめくじにたとえたことわざです。

なめくじに塩をかけると溶けるのか?

塩がかかったなめくじが小さくなることを、「溶ける」と表現することがあります。これは本当に正しいのでしょうか。

「なめくじに塩」現象には、「半透膜」「浸透圧」という概念が深く関係します。

 

まず、水だけを通し、水に溶けた物質は通さない膜のことを、「半透膜」といいます。

また、「半透膜」を境にして、濃度の異なる液体が接するときに、濃度の薄い方から濃い方へ水が流出する現象のことを、浸透といいます。

また、水を流出させようとする力のことを、「浸透圧」といいます。浸透圧は、2つの液体の濃度が同じになると、なくなります。

 

なめくじの体表は、まさに半透膜に当たります。

そのため、なめくじの体表に塩を振りかけたときに浸透圧が発生し、体内の水分が塩へ流出します。これにより、なめくじの体内にあった水分の大部分がなくなり、体が縮みます。

そのため、なめくじが塩で「溶けた」という表現は適切ではありません。正確には「水が抜けた」と言い表すことができます。

 

そのため、少しの食塩をかけたなめくじに、水を与えると、再び元の大きさに戻ります。この現象は、なめくじに似た姿を持つカタツムリにも共通します。

また、砂糖でも同様になめくじの水を抜くことができます。しかし、塩に比べると浸透圧が弱いため、縮ませるためには、より大量に、長時間かけて振りかける必要があります。

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「なめくじに塩」の類義語

「なめくじに塩」には以下のような類義語があります。

  • 青菜に塩:人の元気がなくなり、しおれてしまう様子
  • ひるに塩:恐ろしいものに出会い、委縮すること
  • 青菜をお湯につけたよう:人の元気がなくなり、しおれてしまう様子

「なめくじに塩」の英語訳

「なめくじに塩」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be crestfallen.
    (意気消沈している)
  • be utterly dejected
    (ひどく落胆する)
  • be in a dejected state
    (落胆した状態である)
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まとめ

以上、この記事では「なめくじに塩」について解説しました。

読み方 なめくじに塩(なめくじに塩)
意味 苦手な相手を前にして、委縮してしまうこと
由来 なめくじに塩をかけると、浸透圧により縮むことから
類義語 青菜に塩、蛭に塩、青菜をお湯につけたようなど
英語訳 be crestfallen.(意気消沈している)

人間の肌は「半透膜」ではありません。そのため、塩を振りかけても、身体が急劇に縮むことはありません。

しかし、「なめくじに塩」のことわざのように、精神的に委縮してしまうことはあります。

水を与えれば復活するなめくじのように、ストレスを受けても強い心を持ち続けられるといいですね。

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