「無垢(むく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「無垢(むく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「無垢」の意味をスッキリ理解!

無垢(むく):純粋でけがれがないこと

「無垢」の意味を詳しく


「無垢」とは、純粋でけがれがないことです。

「垢」という字には、目に見える汚れだけでなく、純粋さを失っている様子を指す「けがれ」という意味があります。

そのため、「無垢」はけがれが一切なく純粋であることを表します。

「無垢」の使い方

  1. 彼女はまったく無垢な少女で、人を疑うということを知らなかった。
  2. 幼い少年に純粋無垢な瞳で見つめられ、私は答えに困ってしまった。

上記の例文のように、「無垢」は「無垢な」と人を形容するのに使われたり、「純粋」と結びついて「純粋無垢」という言い回しで使われたりします。

①の例文では、「彼女」が人を疑わないほど純粋である様子を「無垢」と表現しています。

②の例文でも①の例文と同様に、「幼い少年」の純粋さを表現するために「無垢」という言葉が選ばれています。このように、「純粋」と同時に使うことで、より純粋さを強調することもできます。

「無垢」の語源

「無垢」はもともと、仏教用語で、煩悩のいっさいのけがれから離れた状態を指す言葉です。

煩悩のけがれから離れていることは、ほぼ仏と成っていることと同義であり、「無垢」もそのような状態を表します。

この意味から転じて、「混じりけのない金や銀」「純粋であること」「白一色」といった様子を「無垢」と呼ぶようになりました。

「無垢」の類義語

無垢には以下のような類義語があります。

  • 純粋:邪念や我欲がないこと
  • 至純(しじゅん):混じりけが一切ないこと

「純粋」とは、邪念や我欲など、裏表がまったくないことを表す言葉です。

心が綺麗であるといういい意味で使われますが、「少年」「少女」など、幼い対象を表現する場合には「無知である」というニュアンスになることもあります。

「至純」も、混じりけが一切ないことを表現する言葉です。

「純粋」よりもさらに純粋である場合に使われます。「純粋」とほとんど差はありませんが、純粋さをより強調したい場合にはこちらを使いましょう。

「無垢」の英語訳

無垢を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • pure
    (混じりけのない)
  • innocent
    (純潔な)
pure は、混じりけがない様子を指す英単語です。金銀に混じりけがないような場合や清潔であるという、目に見える具体化した純粋さも表現できます。

日本語で「ピュア」というと、性格的に純粋な様子もイメージされやすいですが、英語の pure では道徳的・性的なけがれがないことのイメージが強くなります。性格的な純粋さを表現したい場合には “have a pure heart (綺麗な心を持つ)” などと、詳しく書く方が正確になります。

一方で、innocent は、性格的な純粋さのニュアンスが強くなります。子どもの無邪気さを指すような場合にもよく使われます。

innocent には「潔白な」「純真な」といった意味の他にも、「お人好しな」「単純な」といった意味があります。前者の二つは完全にポジティブな意味で使われますが、後者の意味は、ネガティブなニュアンスで使われることもあるので、使い方には注意しましょう。

まとめ

以上、この記事では「無垢」について解説しました。

読み方無垢(むく)
意味純粋でけがれがないこと
語源仏教用語で、煩悩のいっさいのけがれから離れた状態
類義語純粋、至純
英語訳pure(混じりけのない)

「無垢」は、ポジティブなニュアンスでよく使われる言葉です。使用頻度はそこまで高くないですが、重要な熟語であるため、しっかりと意味を覚えましょう。