「毛頭(もうとう)」とは?意味や使い方を例文付きでしっかり解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「毛頭(もうとう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「毛頭」の意味をスッキリ理解!

「毛頭」(もうとう):毛の先ほども、ほんの少しも

「毛頭」の意味を詳しく

「毛頭」とは、打消しの言葉を伴って、全然、少しも、毛の先ほどもという意味を表す言葉です。副詞として使われ、一般的に、「毛頭ない」という言い回しで使われることが多い言葉です。

また、「毛頭」には、「毛頭ない」のように打ち消しを強調する以外にも、名詞としての働きがあります。現在では使われていませんが、古語では、「毛の生えた頭」や「有髪の侍童・稚児(ちご)・喝食(かっしき)という意味がありました。

「喝食」とは、禅寺で食事をする際に、修行僧へ食事などを知らせることや、それにたずさわった稚児などを表す言葉です。

「毛頭」の使い方

「毛頭」の例文
  1. この会社を途中で辞める気は毛頭なかった。
  2. あなたを疑う気持ちは毛頭ありません。
  3. 彼を傷つけるつもりは毛頭なかった。

①の例文は、「この会社を辞めるつもりは少しもなかった」という意味で使われています。毛頭は後ろに「ない」や「ありません」などの打消しの語を強調するために使われます。

②の例文も、①と意味はほとんど変わりません。「あなたを疑う気持ちは全くありません」という意味で、よく使う言い回しのため覚えておくといいでしょう。

③の例文も①②と同様の使われ方をしています。「彼を傷つける気持ちは少しもなかった」という意味です。

「毛頭」の語源

「毛頭」は、漢語で本来は「毛の生えた頭」という意味ですが、そこから転じて「有髪の稚児」という限定された意味でも使われました。

「毛頭」が日本に伝わったのは室町時代です。日本人が「毛頭」を「髪の毛の先端」の意味にとらえ、髪の毛の先端がきわめて細いことから、「毛頭」が「毛の先ほども」「少しも」という意味になりました。

ちなみに、「毛頭」の語源は、ハゲた頭のことを指して「髪の毛が全くない」の意味から「毛の先ほども」「少しも」の意味になったと誤解されることがあります。しかし、「毛頭」には「髪の毛が全くない」という意味はないので注意してください。

「毛頭」の類義語

「毛頭」には以下のような類義語があります。

  • 寸毫(すんごう):非常に少ないこと
  • 微塵もない:量や程度がごくわずかなこと
  • 露ほどもない:まったくないこと、少しもないこと
  • 更々(さらさら)ない:少しもないこと、決してないこと
  • 一抹(いちまつ):わずか

類義語の多くが打消しの表現とセットで使われている点に注意してください。

また、「寸毫」には「寸毫の間に決着がついた」などのように、打消しの語を伴わない表現があるので注意してください。

「毛頭」の英語訳

「毛頭」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • no intention
    (意思はない)
  • not at all
    (全然ない)
  • no thought
    (考えはない)
例文
  1. I have no such intention.
    (私にそうした意図は毛頭ない)
  2. He had no thought of offending you.
    (彼は君を怒らせるつもりは毛頭なかった)
  3. I have do not money at all.
    (私にはお金が毛頭ない)

英訳では、「全然ない」や「意図していない」「考えていない」などの表現が使われます。

まとめ

以上、この記事では「毛頭」について解説しました。

読み方毛頭(もうとう)
意味少しも、毛の先ほども
語源毛先を表す意味が転じて、「少しもない」の意になった
類義語寸毫、微塵もない、更々ないなど
英語訳no intention(意思はない)、no thought(考えてない)、not at all(全然ない)

「毛頭」は少しもないという意味を表す言葉ですが、決して髪の毛が全くないことを表す言葉ではないので注意してください。