コロナで話題!「猛威を振るう」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

「猛威を振るう」とは「すさまじい威力が、強い勢いで広がる」という意味です。

最近、様々なニュースで「新型コロナウイルスが猛威を振るう」という見出しが登場しています。

「猛威を振るう」の正確な意味を理解していない状態で、なんとなく記事を読んでしまっていませんか?

この記事では、「猛威を振るう」の意味や使い方、類義語、英語訳などについて詳しく解説します。

「猛威を振るう」の意味

もうるう

すさまじい威力が、強い勢いで広がる

「猛威を振るう」には、「すさまじい威力が、強い勢いで広がる」という意味があります。

ほとんどの場合において、ネガティブな意味合いで使われます

病気や流行した際や、大きな自然災害が起きた際に使われることが多いです。

「猛威を奮う」は誤表記

「猛威を奮う」と表記するのは誤りです。

正しい表記は「猛威を振るう」ですから、間違えないようにしましょう。

「猛威を振るう」の成り立ち

「猛威を振るう」は、以下の二語から成り立っています。

  • 猛威
    すさまじい威力
  • 振るう
    勢いが強くなる

「猛威」と「振るう」の意味を組み合わせると、「すさまじい威力が強くなる」となります。

そのため、「猛威を振るう」は、「すさまじい威力が、強い勢いで広がる」という意味をもっているのです。

「猛威を振るう」の使い方


「猛威を振るう」は、以下のような場面で使うことがほとんどです。

「猛威を振るう」を使う場面
  • 病気が流行している場面
  • 自然災害の影響が広がる場面

「猛威を振るう」を用いた例文を見てみましょう。

例文
  1. 新型コロナウイルスが猛威を振るっているから、手洗いを徹底しよう。
  2. 当時、その町では、インフルエンザが猛威を振るっていた
  3. 火災が猛威を振るう
  4. 台風が猛威を振るう映像を見て、恐ろしい気持ちになった。

ポジティブな出来事が流行した際に「猛威を振るう」は使いませんから、慣例として覚えておきましょう。

「猛威を振るう」の類義語

「猛威を振るう」の類義語は、3つのパターンに分けることができます。

類義語のパターン
  1. 「猛威を振るう」と同じ意味のもの
  2. 「激しくなる」という意味のもの
  3. 「広がる」という意味のもの

以下、それぞれのパターンに分けて、類義語を紹介します。

類義語①「猛威を振るう」と同じ意味のもの

下記の類義語は、「猛威を振るう」と同じく、「すさまじい威力が、強い勢いで広がる」という意味をもちます。

  • 暴威(ぼうい)を振るう
  • 猖獗(しょうけつ)を極める

どちらも、ネガティブな意味で使うことができますから、「猛威を振るう」の言い換え表現として使うことができます

類義語②「激しくなる」という意味のもの

下記の類義語は、「激しくなる」という意味を表します。

  • 威力(いりょく)を振るう
    すさまじい威力が広まる
  • 獰猛(どうもう)になる
    たちが悪くなり、荒々しくなる
  • 大暴れ(おおあばれ)する
    激しく暴れる
  • 暴れ回る(あばれまわる)
    激しく暴れる
  • 激烈(げきれつ)になる
    非常に激しくなる
  • 凶暴(きょうぼう)になる
    荒々しくなる
  • 強(つよ)まる
    勢いなどの程度が激しくなる

これらの言葉は、「勢いが広い範囲に伝わる」という意味までは含みません。

類義語③「広がる」という意味のもの

下記の類義語は、「広がる」という意味を表します。

  • 大流行(だいりゅうこう)する
    病気などが、非常に速い勢いで広まる
  • 蔓延(まんえん)する
    悪いものが世間に広まる
  • 横行(おうこう)する
    悪いことがしきりに行われる
  • 流布(るふ)する
    世間に広がる
  • 広がる
  • 拡大(かくだい)する

これらの言葉は、「勢いが強くなり、激しさが増す」という意味までは含みません。

「猛威を振るう」の対義語

「猛威を振るう」には以下のような対義語があります。

  • 沈静化(ちんせいか)する
    落ち着き、静かになること
  • 勢いがなくなる

「猛威を振るう」の英語訳

「猛威を振るう」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • go on a rampage
    (暴れ回る)
  • have an overwhelming influence
    (強い影響力をもつ)
  • spread like wildfire
    (急速に広まる)
  • fury
    (すさまじい威力・勢い)
  • violence
    (すさまじい威力・勢い、暴力)
  • ferocity
    (荒々しく乱暴な様子)

補足:「猛威」をさらに詳しく

「猛威を振るう」の「猛威」について、さらに深く掘り下げてみましょう。

「猛威」を用いた表現

「猛威を振るう」以外に、「猛威」を用いた表現には以下のようなものがあります。

「猛威」を用いた表現
  • 猛威にさらされる
    すさまじい威力が、非常に速い勢いで広まる様子
  • 猛威を感じる
    すさまじい威力が、非常に速い勢いで広まることを感じる

ちなみに、「猛」の「猛」を用いた単語には、以下のようなものがあります。

「猛」を用いた単語
  • 猛然(もうぜん)
    攻撃や対立の勢いが強いこと
  • 猛烈(もうれつ)
    激しい勢いであること
  • 猛省(もうせい)
    深く反省すること
  • 猛獣(もうじゅう)
    大型で危険な動物

「猛威」の類義語

「猛威」には、以下のような類義語があります。

「猛威」の類義語
  • 激烈(げきれつ)
    非常に激しいこと
  • 獰猛(どうもう)
    たちが悪く、乱暴であること
  • 荒々しい(あらあらしい)
    乱暴である様子

「猛威」と「脅威」の違い


「猛威」と「脅威」は、似ているように見えても意味が異なるため、注意が必要です。

両者の違いは以下の通りです。

「猛威」と「脅威」の違い
  • 猛威
    すさまじい威力そのものや、威力の強さを表す
  • 脅威
    すさまじい威力によって生まれるリスクを表す

つまり、「猛威」が威力の強さそのものを指すのに対して、「脅威」は、威力の強さよって生まれる危険性を指すのです。

ちなみに、「脅威」は以下のように使うことができます。

「脅威」の使い方
  • 温暖化は、地球上の全ての動物にとって脅威である。
  • 洪水で水浸しになった床を見て、「自然の脅威を甘く見てはいけないのだ」と思った。

補足:「振るう」をさらに詳しく

「猛威を振るう」の「振るう」について、さらに深く掘り下げてみましょう。

「振るう」を用いた表現


「猛威を振るう」のほかにも、「振るう」を用いた言葉には以下のようなものがあります。

「振るう」を用いた表現
  • 刀を振るう
    思う存分に力を働かせる
  • 腕を振るう
    自分の能力を存分に見せる
  • 暴力を振るう
    相手に暴力をする
  • 成績が振るわない
    成績が良くならない

「振るう」と「奮う」の違い


「振るう」と「奮う」は、どちらも「ふるう」と読みます。

混同しやすい二語ですが、意味は全く異なります。

「振るう」と「奮う」の違い
  • 振るう
    勢いよく振り動かす
    または、勢いが強くなる
  • 奮う
    やる気がみなぎる

「振るう」は、単に勢いが強くなることを指すため、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われます。

一方で「奮う」は、「やる気が体中にみなぎる」というポジティブな意味のみを表すのです。

ちなみに、「奮う」を用いた表現には、以下のようなものがあります。

「奮う」を用いた表現
  • 気力を奮う
    元気を出す
  • 勇気を奮う
    勇気を出す
  • 奮い立つ
    勇気を出す
  • 奮ってご参加ください
    積極的に参加してください

「猛威を振るう」のまとめ

以上、この記事では「猛威を振るう」について解説しました。

読み方猛威(もうい)を振るう(ふるう)
意味すさまじい威力が、強い勢いで広がる
類義語暴威を振るう
猖獗を極める など
対義語沈静化する
勢いがなくなる
英語訳go on a rampage
(暴れ回る)
have an overwhelming influence
(強い影響力をもつ) など

「猛威を振るう」は、ネガティブな文脈で用います。

日常のなかで、「猛威を振るう」という言葉を使う機会が減るといいですね。

「猛威を振るう」を使うときには、漢字の表記に気をつけながら、正しく使いこなしましょう。

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Chinatsu
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新卒1年目でWebライター3年目。 学生時代からWebライターの仕事を始め、多くの記事を執筆・編集してきました。 丁寧な解説に定評があります。