今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「モチーフ」です。
「モチーフ」の意味・使い方・語源・類義語・英語についてわかりやすく解説します。
☆「モチーフ」をざっくり言うと……
英語表記 | モチーフ(motif) |
---|---|
意味 | 題材、模様 |
語源 | フランス語の “motif” |
類義語 | テーマ、サブジェクト、トピックなど |
「モチーフ」の意味をスッキリ理解!
「モチーフ」の意味を詳しく
「モチーフ」とは、題材、模様のことです。
「モチーフ」は美術、音楽、ファッション、編み物など多くの分野で使われます。そして、使われる分野によって微妙に意味が異なります。
美術 | 創作活動の動機となるもの、題材 |
音楽 | 主旋律(しゅせんりつ)となるメロディ |
ファッション | デザインや柄のメインとなる模様 |
編み物 | いくつかの編み方をつなげたパーツ |
美術では、絵や彫刻などの作品の題材や主題のことを意味します。文学でも使われることがあります。音楽では、曲を構成するベースとなる主旋律のことを指します。それがアレンジされていき、1つの曲ができあがります。
ファッションでは、衣服などのデザインの模様のことを意味します。
編み物では、かぎ編みという手法でいくつかの編み方を合わせたパーツのことを「モチーフ」といいます。かぎ編みとは、先がフック状になったかぎ針を使う編み方のことです。
「モチーフ」の使い方
- 西洋の絵画には、神がモチーフとなっているものが多い。
- そのブランドの新コレクションでは、花のモチーフのワンピースが素晴らしかった。
- かぎ編みで編む正方形の形のことを、四角モチーフと呼ぶ。
①では、「題材」という意味で「モチーフ」が使われています。②は、ファッションの分野での「模様」という意味です。
③では、編み物での「模様」や「形」という意味合いで使われています。
「モチーフ」の語源
モチーフの語源はフランス語の “motif” です。
フランス語の “motif” は、「動機、主題」という意味です。昔は「動機、意志」という意味で使われていました。そこから、「何かを作る動機となるもの」という使い方に派生し「主題」という意味が加わりました。
フランス語の “motif” がそのまま英語に伝わり、さらに日本でもカタカナ語として使われるようになりました。
「モチーフ」の類義語
モチーフには以下のような類義語があります。
- テーマ:中心課題、主題
- サブジェクト:主題、主体
- トピック:主題
- パターン:模様
- シェイプ:形
「モチーフ」の英語での使い方
「モチーフ」は英語で、以下のように使います。
- The motifs of paintings in Europe are often God.
(西洋の絵画には、神がモチーフとなっているものが多い) - In the newest collection of the fashion brand, the dress with flowers motif was amazing.
(そのブランドの新コレクションでは、花のモチーフのワンピースが素晴らしかった) - A crocheted square is called a square motif.
(かぎ編みで編む正方形の形のことを、四角モチーフと呼ぶ)
“motif” は、カタカナ語と同じように名詞として使います。可算名詞(数えられる名詞)のため、aやan、複数形のs、あるいは定冠詞のtheをつけましょう。
動詞として使うことはできないため、 “use” “design” などの動詞や、be動詞と共に使いましょう。
基本的に、「主題」や「テーマ」という意味で使用されます。芸術の分野で使われることが多いです。
まとめ
以上、この記事では「モチーフ」について解説しました。
英語表記 | モチーフ(motif) |
---|---|
意味 | 題材、模様 |
語源 | フランス語の “motif” |
類義語 | テーマ、サブジェクト、トピックなど |
「モチーフ」は日常会話で使うことは少ないですが、文章の中や作品の解説などで使われることがあります。しかし、正確な意味や使いわけはあまり知られていません。
表現の幅が広がったり、文章の理解力が高まります。ぜひ覚えてみましょう。