今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「モノローグ」です。
「モノローグ」の意味、使い方、語源、関連語、類義語、対義語についてわかりやすく解説します。
☆「モノローグ」をざっくり言うと……
英語表記 | モノローグ(monologue) |
---|---|
意味 | 俳優が舞台で1人でしゃべる、かなり長い台詞 |
語源 | 「独白」という意味の英単語 “monologue” から |
関連語 | エピローグ、プロローグ |
類義語 | ソリロキー、独白 |
対義語 | ダイアローグ |
このページの目次
「モノローグ」の意味をスッキリ理解!
「モノローグ」の意味を詳しく
「モノローグ」とは、俳優が舞台で1人でしゃべる、かなり長い台詞のことです。
「モノローグ」によって、登場人物に1人語りをさせることで、その人物の思考、感情、あるいは事態の推移などを観客に伝えることができます。
「台詞」と「モノローグ」の違い
演劇の登場人物の単なる台詞とは、「モノローグ」は異なります。
通常の台詞とは異なり、「モノローグ」に関しては、「独り言」のような他の人物にその台詞は聞こえないものとして使われます。
ただし、広い意味の「モノローグ」になると、独り言的なせりふだけでなく、以下のようなものも「モノローグ」に含まれます。
- 観客へ直接物語を語りかけるナレーション
- ひとり芝居台詞
- 「天」や「神」の声が語りかける声
- その場にいない登場人物の声
「モノローグ」の使い方
「モノローグ」には以下のような使い方があります。
- 彼の最新作は、モノローグで始まることが印象的な作品です。
- モノローグを導入することで、作品の雰囲気を変えることができた。
- その演劇の映像には、特典として登場人物それぞれのモノローグが収録されています。
「モノローグ」の語源
「モノローグ」の語源は英語の “monologue” です。
英語の “monologue” には、以下のような意味があります。
- 独白
- 一人芝居
- 独白形式の詩
- 長談義
カタカナ語の「モノローグ」と同じ意味で使われます。
英語の “monologue” には、 “mono” と “logue” に分解することができます。
「ひとつ」「単一の」という意味の “mono” と、「話」「談話」という意味の “logue” が組み合わさってできた単語です。
「モノローグ」の関連語
「モノローグ」には以下のような関連語があります。
「エピローグ」も「プロローグ」も、物事の構成要素であるという点で「モノローグ」の関連語です。
- エピローグ:舞台で、演劇の最後に役者の一人が述べる終わりの言葉・締めの言葉
- プロローグ:物語の主題を暗示するための導入部分
「モノローグ」の類義語
「モノローグ」には以下のような類義語があります。
- ソリロキー:思考や感情がおのずから声となって表明された、聞き手を持たない自分自身への語りかけ
- 独白:劇や小説で、登場人物が心の中に思っていることを相手なしに一人で言うこと
- アサイド:演劇の舞台で他の演技者にではなく、観衆だけに聞こえるように話す台詞
「独白」は、「モノローグ」を日本語に訳したものです。
一方で、「ソリロキー」は、少し変わった形の「モノローグ」の一種です。
「モノローグ」の対義語
「モノローグ」には以下のような対義語があります。
- ダイアローグ:小説・演劇などで、対話の部分
「モノローグ」が、「一人語り」「独白」であるのに対して、「ダイアロ―グ」は、「登場人物同士の会話」の部分を表します。
「独白」と「会話」という点で対義語であると言えます。
まとめ
以上、この記事では「モノローグ」について解説しました。
英語表記 | モノローグ(monologue) |
---|---|
意味 | 俳優が舞台で1人でしゃべる、かなり長い台詞 |
語源 | 「独白」という意味の英単語 “monologue” から |
関連語 | エピローグ、プロローグ |
類義語 | ソリロキー、独白 |
対義語 | ダイアローグ |
「モノローグ」は、演劇だけでなく小説や映画の中でも使われる言葉です。
また、関連語や類義語、対義語も多いので、それらをしっかりと理解しておきましょう。