「ミスディレクション」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ミスディレクション」です。

「ミスディレクション」の意味や使い方、語源、類義語について分かりやすく解説します。

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「ミスディレクション」とは?


ミスディレクション(misdirection)手品や推理小説で、受け手の注意を重要な事実からそらすこと

「ミスディレクション」の意味を詳しく

「ミスディレクション」とは、手品や推理小説で、観客や読者に知られたくない手品の種や事件の真相から、目を逸らさせることです。日本語では「視線誘導」と言われることもあります。

例えば手品では、トリックに目がいかないように、反対側の手で派手な動きをして観客の目を引きつけることがよくあります。これが「ミスディレクション」です。

推理小説では、真犯人の重要な行動や台詞は控えめに描写し、そうでない人物については詳しく書いたり騒がせたりすることで、読者に真犯人を悟られないように物語を進めていくことがあります。これもまた「ミスディレクション」です。

つまり「ミスディレクション」とは、気が付かれたくない部分から観客の目を逸らすために、違うものを目立たせるなどの方法を用いることです。

嘘や出まかせを言うわけではなく、見る者の勘違いを誘うのがポイントです。

「ミスディレクション」は、2つの種類に分けられます。

フィジカル・ミスディレクション

人間は、大きな音のした方向や、素早く動くものを反射的に見てしまう習性があります。それを利用したのがフィジカル・ミスディレクションです。

例としては、指を鳴らしたり大きな動きをしたりする方を目で追わせ、注意を引くことなどが挙げられます。

サイコロジカル・ミスディレクション

サイコロジカル・ミスディレクションとは、普通の人が常識だと思っていることを逆手に取ることを言います。

例えば、透明でないコップを振ったときにチャリンという音がしたら、「コインが入っている」と考えます。また、カードマジックの最中にビリビリと音が聞こえたら、破れたカードを見なくても、破いたのだと思いますよね。

こういった、観客が勝手にそう思うことを利用するのが、サイコロジカル・ミスディレクションです。

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「ミスディレクション」の使い方

「ミスディレクション」は、文中では以下のように使われます。

  • ミスディレクションにつられて、マジックの種を見破ることができなかった。
  • ミスディレクションは自然に行わないと、観客に気が付かれてしまう。

主に、手品の手法として使われることが多い言葉です。

「ミスディレクション」の語源

「ミスディレクション」は、英語の”misdirection”という単語が由来になります。「手紙のあて名を間違えること」「間違った指示を出すこと」という意味を表します。

”mis”は「誤り」、“direction”は「方向、導き」という意味を持っています。

つまり、わざと間違った方向に導くことを表します。

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「ミスディレクション」の類義語

「ミスディレクション」には、以下のような類義語があります。

  • ミスリード(mislead):見る者を、間違った方向に誘導すること。
  • レッドへリング(red herring):注意をそらすために偽の手掛かりを提示すること

どちらも、推理小説の手法を表す言葉です。

「ミスリード」は、「ミスディレクション」よりも、自ら積極的に動いて間違った方向に誘導するようなイメージです。対して「ミスディレクション」は、自分はあまり動かずに相手の勘違いを促します。

例えば、「ミスディレクション」は相手の視線をそらすことで観客に自発的に勘違いを起こさせます。一方「ミスリード」は、情報の一部しか伝えなかったり、事実よりも大げさに伝えたりと、こちらから観客に働きかけて事実とは異なる方向に誘導します。

「レッドへリング」とは、ニシンの燻製のことです。匂いがとても強いため、獲物を追う猟犬の注意がそれることが由来になっています。

まとめ

以上、この記事では「ミスディレクション」について解説しました。

英語表記 ミスディレクション(misdirection)
意味 手品の種や事件の真相から観客の注意をそらすこと
語源 英語の”mis”と”direction”より
類義語 ミスリード(mislead)、レッドへリング(red herring)

わざと目立たない場所に注目すれば、ミスディレクションに誘導されずに手品の種を見破ることができるかもしれませんね。

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