「身を粉にする」の意味とは?類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「身を粉(こ)にする」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「身を粉にする」をざっくり言うと……

読み方身を粉(こ)にする
意味ほかのことには目もくれず、苦労をいとわずに取り組むこと
由来自分の体が砕けて、粉になるほど努力をしている状況から
類義語身骨を砕く、身を削る、粉骨砕身など
対義語左団扇、左団扇を使う、左団扇で暮らす
英語訳Work one’s fingers to the bone(指が骨になるまで働く)

「身を粉にする」の意味をスッキリ理解!

身を粉(こ)にする:ほかのことには目もくれず、苦労をいとわずに取り組むこと

「身を粉にする」の意味を詳しく

「身を粉にする」とは、ほかのことには目もくれず、苦労をいとわずに取り組むという意味のことわざです。

「激しく動き回り、一生懸命働くこと」という意味で使われることが多いです。しかし、「働くこと」以外にも、イベント運営や勉学などを「労力を惜しまず、必死で取り組んでいる」時に使うことができます。

「身を粉にする」の「粉」を「こな」と読むのは、間違いなので注意してください。

「身を粉にする」の使い方

  1. 家族を養うために、20年間身を粉にして働いてきた。
  2. このイベントの開催のために、今日まで身を粉にして取り組んできたので、絶対に成功させたい。
  3. シェルターにいる犬や猫を助けるために、身を粉にしてきた。その結果、里親が多く見つかり、嬉しく思う。
  4. 身を粉にして頑張った結果、試験に合格した。

「身を粉にする」は悪い結果に対してだけでなく、良い結果に対しても使用することができます。

①の例文において、「身を粉にする」は「家族のために、苦労して一生懸命働いてきた」ことを表します。一方、②の例文では「常にイベントの開催のことを考えて、ひたむきに取り組んできた」ことを表します。

③の例文においては、「身を粉にする」は「犬・猫を助けるために、懸命に活動を続けてきた」ことを表します。また、④の例文では「懸命に努力してきた」ことを表します。

「身を粉にする」の由来

「身を粉にする」は、「自分の体が砕けて、粉になるほど努力をしている状況」が由来になっています。

「身を粉にする」とは、ただ単に「一生懸命頑張る」という意味ではありません。

「自分が犠牲になるのもいとわずに頑張っている」というニュアンスが含まれるので、非常に切羽詰まった状況が伝わることわざであるといえます。

「身を粉にする」の類義語

「身を粉にする」には以下のような類義語があります。

  • 身骨(しんこつ)を砕く:一生懸命取り組むこと
  • 身を削る:とても苦労をすること
  • 粉骨砕身(ふんこつさいしん):持てる力を出し尽くすこと
  • 心血を注ぐ:全力で努力をすること

「身を粉にする」の対義語

「身を粉にする」には以下のような対義語があります。

  • 左団扇(ひだりうちわ):働きもせずにのんきに暮らすこと
  • 左団扇を使う:「左団扇」と同じ意味
  • 左団扇で暮らす:「左団扇」と同じ意味

「身を粉にする」の英語訳

「身を粉にする」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Work one’s fingers to the bone
    (指が骨になるまで働く)

まとめ

以上、この記事では「身を粉にする」について解説しました。

読み方身を粉(こ)にする
意味ほかのことには目もくれず、苦労をいとわずに取り組むこと
由来自分の体が砕けて、粉になるほど努力をしている状況から
類義語身骨を砕く、身を削る、粉骨砕身など
対義語左団扇、左団扇を使う、左団扇で暮らす
英語訳Work one’s fingers to the bone(指が骨になるまで働く)

一生懸命努力することは大切です。しかし、過度に頑張った結果、体を壊してしまっては元も子もありません。努力はほどほどにしておくことも、時には大切です。