ネット用語「メンブレ」の意味と使い方をわかりやすく解説

言葉

メンブレとは「精神的に辛い状態」という意味です。

メンブレは精神学的な用語ではなく、実は和製英語から生まれた若者言葉であることを知っていますか。

また、メンブレは若者言葉であるものの、頻繁に使う言葉ではないため、意味がわからないという人も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、メンブレの意味や使い方、類義語、対義語などについて詳しく解説します。

「メンブレ」の意味

メンブレ

精神的に辛い状態

メンブレは、心が落ち込んだ状態を表す言葉です。

メンブレは「メンタルブレイク」という和製英語を略したものです。

メンタルとブレイクには、それぞれ以下のような意味があります。

  • メンタル
    精神
  • ブレイク
    崩壊

つまり、メンブレは、精神崩壊を表す言葉なのです。

ただし、メンブレは、医学的に精神を壊しているという場面ではほとんど使いません。

あくまでもメンブレは、憂鬱な気持ちをカジュアルに表す若者言葉と考えましょう

注意点

メンブレの意味について、以下の2つの点に気をつけましょう。

  1. 「アイドルへの気持ちがブレる」という意味で使われることもある
    =好きなアイドルが多すぎて、気持ちがブレる
  2. パソコン用語の「メンブレン」とは無関係
    ※メンブレン:1枚のシートスイッチを使うキーボード

「メンブレ」の使い方

メンブレは、以下のようにさまざまな言い回しで使うことができます。

例文とともに紹介します。

  • メンブレする
    (落ち込む)
    例:これくらいのことでメンブレするのはもうやめたい!
  • メンブレしそう
    (気がおかしくなりそう)
    例:朝から嫌なことばかりで、メンブレしそう…。
  • メンブレしてた
    (落ち込んでいた)
    例:数日間メンブレしてたのでインスタを更新できてなかったけど、復活しました!
  • メンブレ中
    (憂鬱な気分になっている)
    例:メンブレ中なので話しかけないでください…。
  • メンブレだ
    (憂鬱だ)
    例:立て続けに好きなアイドルが卒業なんて、さすがにメンブレだ
  • メンブレすぎる
    (辛すぎる)
    例:花粉症でくしゃみが止まらなくて、メンブレすぎる
  • メンブレ起こす
    (悲しい気持ちが沸き起こる)
    例:メンブレ起こすことが多いので、もっと前向きになりたい。
  • メンブレ発症(はっしょう)
    (憂鬱な状態におちいっている)
    例:メンブレ発症してるけど、なんとか元気です(笑)
  • メンブレ案件(あんけん)
    (憂鬱になること)
    このひどい点数はメンブレ案件だわ。
  • 〜してメンブレ
    (〜して最悪な気分)
    例:コンタクトなくしてメンブレ

「心を病んでしまった」「辛い」と書いてしまうと大げさな印象になってしまうときに、メンブレを使うことで、比較的軽い印象になります。

また、落ち込んでいる自分を自虐するときに使うこともできます。

「メンブレ」と「メンヘラ」の違い


メンブレと響きが似ている言葉に、「メンヘラ」があります。

しかし、メンブレとメンヘラは意味が異なるため、混同しないようにしましょう

  • メンブレ
    精神的に辛い状態
  • メンヘラ
    精神を病んでいる人

メンブレとメンヘラは、どちらも気持ちのバランスが崩れたことに関係する言葉です。

しかし、メンブレは “状態” を表すのに対して、メンヘラは “人物”を表すため注意しましょう。

「メンヘラ」の由来

「メンヘラ」は、「メンヘラー(精神状態が良くない人)」というスラングが元になっています。

「メンヘラー」は、以下のような流れで生まれた言葉です。

メンタルヘルス(心の健康)

↓省略

メンヘル

↓人を表す語尾 “er” が追加

メンヘラー(精神状態が良くない人)

かつてネット掲示板の「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」に、メンタルヘルス板というコーナーがありました。

メンタルヘルス板は、心の健康に関する話題を書き込む掲示板でした。

「2ちゃんねる」では、メンタルヘルス板でよく書き込みをするような、精神バランスを崩した人々が「メンヘラー」と呼ばれていました。

「メンヘラー」の伸ばし棒が省略され、「メンヘラ」という言葉が生まれました。

「メンブレ」の由来


メンブレの由来は、和製英語の「メンタルブレイク」です。

「メンタルブレイク」を省略した言葉がメンブレです。

ここで、以下の2点に気をつけましょう。

由来の注意点
  • 英語には “mental brake” という言葉はない
  • 精神医学的な専門用語ではなく、あくまでも日本で生まれた若者言葉

「メンタルブレイク」やメンブレという言葉が誕生した経緯は不明ですが、SNSで女子高生を中心に使われるようになったと考えられています。

現在でもそれほど浸透している言葉ではない

メンブレは、それほど浸透している言葉とはいえません。

たとえば「マイナビ学生の窓口」が2017年9月に、大学生405人を対象に実施した調査によると、以下のような結果になりました。

「メンブレ」という言葉を、日常的に使っていますか?

はい 54人(13.3%)
いいえ 351人(86.7%)

この調査結果から、回答者の大半が、メンブレという言葉を普段から使っていないことがわかります。

「メンブレ」の類義語


「メンブレ」の類義語には、以下のようなものがあります。

  • メンホー
    「メンタル崩壊」を略した言葉
    例:今回の騒動でメンホーしてしまったよ…
  • しょんどい
    「正直しんどい」を略した言葉
    例:今日もバイトしょんどい…

「メンブレ」の対義語


「メンブレ」の対義語には、以下のようなものがあります。

  • メンリセ
    落ち込んだ気持ちをリセットして、立て直すこと

メンリセは「メンタルリセット」という和製英語の省略形です。

「精神状態があまりよくないとき、一度気持ちをリセットして立て直すこと」を表します。

例文
  • 嫌なことがあったけれど、好きな曲を聴いてメンリセした。

「メンリセ」の由来

メンリセという言葉は、歌手のGACKTさんが、テレビ番組で使い始めた言葉です。

GACKTさんは毎年、『芸能人格付けチェック』というバラエティ番組に登場しています。

『芸能人格付けチェック』とは
『芸能人格付けチェック』とは、芸能人が、“本物”を見極めることができるかを試す番組です。

たとえば、「安いステーキと最高級のステーキを食べ比べて、どちらが最高級のほうかを当てる」などが挙げられます。

テレビ朝日で毎年、年始に放送されています。

GACKTさんは毎年、『芸能人格付けチェック』で不正解を出したことがないため、最強の記録保持者として有名です。

2016年1月1日の放送で、GACKTさんは40連勝を賭けていたものの、39連勝で記録が止まってしまいました。

これは、GACKTさんと同じチームだった別の芸能人が不正解になったというだけであり、GACKTさん自身が失敗をしたわけではありませんが、いずれにせよ連勝が止まってしまったため、GACKTさんは落ち込んだ様子でした。

しかし、その次の問題で、GACKTさんは問題なく正解できたため、気持ちが立ち直ったという意味で「メンタルリセット!」と叫びました。

その後メンタルリセットがSNSを中心に流行し、省略形のメンリセも使われるようになったのです。

「メンブレ」の関連語


メンブレの他にも、若者言葉には様々なものがあります。

参考までに代表例を覚えておきましょう。

  • とりま
    「とりあえず、まぁ」の省略
  • 詰んだ(つんだ)
    行き詰まること
  • おけまる
    オッケー
  • なうしか
    ※なう=now(今)
  • ガンダ
    思い切り走る
    ※ガンダッシュの省略形
  • リアコ
    アイドルに本気で恋をすること
  • やばたん
    やばい
  • やばたにえん
    やばい
    ※やばたん+永谷園(食品メーカーの名前)
  • リムる
    SNSでフォローしていたアカウントをフォローから外すこと
  • ぴえん
    泣いてる状態を表す
  • すきぴ
    好きな人

「メンブレ」から立ち直る方法


メンブレの状態になってしまったときは、休息をとったり、気晴らしになるようなことをしたりすると、元気が出てきます

たとえば、以下のようなことを実践してみましょう。

  • 深呼吸をする
  • よく寝る
  • SNSを見ない
  • 思い切り泣く
  • 声を出して笑う
  • 美味しいものを食べる
  • 信頼できる人に悩みを聞いてもらう
  • 悩んでいることを書き出して冷静になる
  • 運動する
  • アロマを嗅ぐ
  • 友達と遊ぶ
  • 自分の良い部分を褒める
  • 自分にご褒美をあげる

「メンブレ」のまとめ

以上、この記事ではメンブレについて解説しました。

表記メンブレ
意味精神的に辛い状態
語源和製英語の「メンタルブレイク」
類義語メンホー
しょんどい
対義語メンリセ
関連語とりま
詰んだ
おけまる など

落ち込んでしまうことは誰にでもあります。

心の落ち込みを気軽に表現したいとき、メンブレという言葉を使ってみましょう。