今回ご紹介する言葉は、熟語の「毎々(まいまい)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「毎々」をざっくり言うと……
読み方 | 毎々(まいまい) |
---|---|
意味 | いつも |
語源 | 「その度ごとに」という意味の漢字から |
類義語 | 毎度、平素より、日頃よりなど |
対義語 | 滅多に、ろくすっぽなど |
英語訳 | always, every time, whenever |
「毎々」の意味をスッキリ理解!
「毎々」の意味を詳しく
「毎々」はいつもという意味です。
他にも、「毎回」や「その度ごとに」という意味があります。
回数が決まっているものではなく、物事がいつもそのさまである状態や、日常の流れの中の行動を示す言葉です。
読み方は「まいまい」です。「毎」は訓読みで「つね」と読むことができるため、「つねづね」と読むという意見もありますが、正式な読み方は「まいまい」であると言われています。
「毎々」の使い方
- 毎々お世話になっております。
- 毎々格別のお引き立てありがとうございます。
- 毎々のことながら素晴らしい公演でした。
- 毎々のことで恐縮ですが、何卒宜しくお願い申し上げます。
「毎々」は上記の例文のように、かしこまった物言いの文頭で用いられることが多いです。以下では、例文のぞれぞれの表現について説明します。
もっとも代表的な使い方は、①の例文の「毎々お世話になっております」です。ビジネスメールなどの文頭で挨拶として使い、「いつもお世話になっております」のよりかしこまった言い方です。
ただし、「毎々お世話さまです」はビジネスシーンや目上の人に対して使わないようにしましょう。失礼な表現と捉えられてしまう場合があります。
②の例文の「毎々格別なお引き立て」も、ビジネス文書の文頭に使われます。「お引き立て」は、相手に目をかけてもらうことを意味します。何かあるごとに特別に目をかけてもらっていることに対する感謝の念を伝える際に用います。
③の例文の「毎々のことながら」は、「いつもながら」という意味です。日常的にも使われますが、少しかしこまったシーンの方が適切です。
④の例文の「毎々のことで恐縮ですが」は、定期的にお願いをしている相手に対して再度何かを依頼する場面で用います。
これらのように、「毎々」は丁寧な挨拶の表現の中で使います。
「毎々」の語源
「毎々」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。
- 毎:その度ごとに
- 々:同じ言葉を繰り返す際に使われる踊り字
したがって、「毎々」はその度ごとに、いつもという意味になります。
「毎々」の類義語
「毎々」には以下のような類義語があります。
- 毎度:同じことが何度も繰り返されること
- 平素:いつも
- 日頃より:いつも、普段から
- 常々(つねづね):いつも、普段
- 度々(たびたび):なんども
上記の類義語の中でも特に「平素より」と「日頃より」は、ビジネスシーンで用いられることが多い言葉です。
「毎々」の対義語
「毎々」には以下のような対義語があります。
- 滅多に:稀にしかないさま
- ろくすっぽ:不十分であるさま
「毎々」の英語訳
「毎々」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- always
(いつも、常に) - every time
(~するたびに) - whenever
(~するときはいつも)
「毎々」と同義である「いつも」という意味の英語訳は上記のようになります。ただし、日本語のビジネスメールのように「毎々お世話になっております」などの挨拶文は英語では使用されません。
“always”などを用いる際には、日常的な場面で使われることがほとんどです。
まとめ
以上、この記事では「毎々」について解説しました。
読み方 | 毎々(まいまい) |
---|---|
意味 | いつも |
語源 | 「その度ごとに」という意味の漢字から |
類義語 | 毎度、平素より、日頃よりなど |
対義語 | 滅多に、ろくすっぽなど |
英語訳 | always, every time, whenever |
「毎々」はビジネスシーンのメールやかしこまった挨拶表現として定型的に使われることがほとんどです。代表的な使い方を覚えましょう。