ロットの意味とは?ロット番号の意味や語源もわかりやすく解説!

言葉

ロットとは「製品を一定個数ずつにまとめたものの集まり」という意味です。

ビジネス用語であるため、詳しい意味はわからないという人も多いでしょう。

この記事では、使われる場面や関連語も含めて詳しく解説します。

「ロット」の意味

ロット

製品を一定個数ずつにまとめたものの集まり
例:注文は1ロットからになります。

ロットとは、同じ条件で製造される製品の製造数量、出荷数量をまとめた最小単位です。

同種の製品を生産したり、販売したりする際の最小単位として使用されている言葉です。

1ロットの基準は、生産する製品の性質などによって異なり一般的な取り決めはないため、製造者側が自由に決めることができます。

つまり、100個で1ロットとするのか、1000個で1ロットとするのかは、販売や製造を行う企業が自由に決められるのです。

ロットの注意点

1ロットの個数が製品ごとに異なるという点に注意しましょう。

ロットあたりの個数をきちんと把握していなかったせいで、注文数量を間違えてしまうケースが多くあります。

分野ごとの「ロット」の意味


ロットは、以下のような分野で使われます。

  1. 物流・製造業
  2. 建築業
  3. 金融業

それぞれの分野で意味が異なるため、それぞれの分野におけるロットの意味を見ていきましょう。

分野➀:物流・製造業

物流・製造業における「ロット」は、量産する製品の生産・出荷の最小単位を表します。

ロットという単位でくくってから、その単位ごとに製造や配送を行います。

分野➁:建築業

建築における「ロット」は、分割した作業工程のひとつひとつを表す言葉です。

たとえば、一軒家を建てる時には、作業全体を以下のように分割して考えます。

  • 基礎
  • 外装
  • 内装

この分割したひとつひとつの工程がロットになります。

分野➂:金融業

金融において、「ロット」は取引する通貨や有価証券の単位量という意味です。

1ロットがどのくらいの通貨量と設定されているかについて厳密な規定はありません。

しかし、分野ごとに大まかな決まりは存在します。

例えば、株の場合は1ロットが100株と設定されており、1ロット下回る数量では取引できないことが多いです。

ロットを用いるメリット


わざわざ1ロットという単位を定めて製品の製造や販売を行うのは、以下のようなメリットがあるためです。

  1. コスト削減
  2. 商品管理の効率化

メリット➀:コスト削減

まず、ロットごとに製造や販売を行うことは、コスト削減につながります。

製品の受注、製造運搬などの行程には、すべて時間やコストがかかります。

そのため、製品を1つ単位で製造したり販売店に卸したりするのは、とても非効率的でコストのかかる行為なのです。

そのため、1回の販売や製造の最小単位を設定することで、小さな単位の注文を受けないようにしています。

メリット➁:商品管理の効率化

ロットという単位で製造や販売を行うことで、製品をロットごとに管理することができます。

商品に不具合があった場合でも、商品をロットごとに把握していれば、その商品と同じ時期、もしくは同じ方法で製造された製品が特定できます。

そのため、商品の回収、不具合の原因の特定や生産方法の改善などに活用することができます。

 

年間で何百、何千、何万という数で生産される製品に、ひとつひとつ番号を振って管理するのは大変です。

そのため、ロットという大きな単位ごとに製品を管理できるシステムが活躍するのです。

「ロット」の使い方


ロットは、前に数字を置いて「1ロット」「2ロット」などのように使われます。

また、製造の際に用いるロットの単位を「製造ロット」、販売の際に用いるロットの単位を「販売ロット」などと言います。

  1. 先週頂いた支持の通り、10ロット発注しておきました。
  2. こちらの商品は、昨年の10月に販売ロットを変更しています。
  3. 製造ロットを設定したほうがいいと思います。

➀の例文では、商品を10ロット注文しています。

例えば、この商品が100個1ロットであるとすると、1000個の商品を注文するということになります。

「ロット」の語源

ロットの語源は「単位のひとつ」を意味する英語の “lot” です。

英語の “lot” には、以下のような意味があります。

  1. 土地の1区画
  2. 割り当てられた単位
  3. 分配する
  4. わけ前
  5. くじを引く
  6. 抽選
  7. 地区
  8. 種類

➀➁の意味から、 “lot” は可算名詞で「ひと口・ひと山・ひと組」という意味で使われることが多くなりました。

ここから、ひとつの単位という意味を取って、カタカナ語のロットが生まれたのです。

“lot” が語源の言葉

“lot” は、宝くじのロト6やロト7の語源にもなっています。

“lot” の「くじを引く」「割り当てる」などの意味から、宝くじの名前として選ばれたのです。

「ロット」の類義語

ロットには以下のような類義語があります。

  • ダース
    12個をひとまとまりにした単位のこと
  • ユニット
    単位、集団のこと
  • バッチ
    食品の加工・調理で1回分のこと
  • ピース
    全体の一部分のこと
  • グループ
    集団のこと
  • シリアルナンバー
    製品ひとつひとつを識別するための番号

「ロット」と「バッチ」の違い

バッチは、ロットのように、特定の数をひとつのまとまりとみなすための概念です。

バッチとロットはほとんど同じ意味の言葉として使われますが、一部の業界では2つが使い分けられることがあります。

例えば、医薬品や化学薬品の分野では、ロットとバッチは以下のように使い分けられます。

  • バッチ
    12個をひとまとまりにした単位のこと
  • ロット
    バッチをさらに細かくわけた単位

つまり、1バッチ1000個というまとまりを設定したとします。

その1バッチの中でも、さらに細かい10個ずつのまとまりを作りたいときに10個で1ロットという単位を設定するのです。

また、他にも以下のような使い分けがされることもあります。

  • バッチ
    一つの生産サイクルで製造される単位
  • ロット
    各企業や団体が設定するまとまり

つまり、1回の製造工程で製造する製品をひとまとめにしたものが「バッチ」であり、それをさらに材料などの同じ条件で作られたものをくくるために使われるのがロットです。

例えば、1ロット10個と設定した製品が、1回の製造工程で100個生産できる場合、1バッチは10ロットになります。

ダースとバッチは単位として使う

ダースとバッチは、「1ダース」「2バッチ」などロットと同じように単位として使うことがきます。

「ロット」の関連語

ロットには以下のような関連語があります。

  • 製造ロット
    製品の製造量をロットを使って表したもの
  • 最小ロット
    最も少ないロット数のこと
  • ロット生産
    製品をロット単位で生産を行うこと
  • 初期ロット
    生産を開始してからまだ間もないロット
  • ロット番号
    ロットごとに製品につけられている番号
  • ロット不良
    すべて不良品として扱われるロット
  • カタログロット
    サンプルとして作られるロット
  • ロットアウト
    不良品の可能性があるロットをすべて取り除くこと
  • ロットアップ
    製品の製造が終わっている状態

「製造ロット」の意味

製造ロットとは、製品の製造量をロットを使って表したもののことです。

つまり、1ロット10個の製品を100個製造したい場合、製造ロットは10ロットになります。

その他の「○○ロット」

同様に、ロットを使用した配送量は配送ロット、発注量は発注ロット、販売量は販売ロットなどと言います。

「最小ロット」の意味

最小ロットとは、製造や販売に際して定める、もっとも少ないロット数のことです。

例えば、最小ロットを10ロットと定めた場合、最低でも10ロットは生産、販売を行うという意味になります。

「ロット生産」の意味

ロット生産とは、製品をロット単位で生産することです。

10個で1ロットの製品をロット生産する場合、必ず1ロットごと、つまり10個ずつの単位で生産を行います。

同様に、ロット単位で製品を管理する体制を「ロット管理」と言います。

「初期ロット」の意味

「初期ロット」は、生産を開始してからまだ間もないロットのことです。

初期ロットの定義

厳密に何ロット目までを初期ロットと呼ぶのかは定められていません。

全体の生産量などによっても、初期ロットの範囲は異なるので注意が必要です。

「ロット番号」の意味

ロット番号とは、ロットごとに製品につけられている番号のことです。

ロットごとに番号をつけて管理することで、そのロットの製品がどの工場のどのラインで生産されたのか把握することができます。

シリアルナンバーとの違い

ロット番号は、ロットごとに製品に付けられている番号です。

それに対して、シリアルナンバーは製品ごとに付けられている番号を表します。

「ロット不良」の意味

ロット不良とはすべて不良品として扱われるロットのことです。

あるロットの中のいくつかの製品が不良品であることが判明したとします。

その製品が属するロットはすべて同じ方法、同じ場所で製造されているため、ロットに属するすべての製品が不良品であることが判明します。

このようにしてロット全体が不良品として扱われるロットのことをロット不良と呼びます。

「カタログロット」の意味

カタログロットとは製品を実際に大量生産する前に、試作品として作られるロットのことです。

商品を大量生産する前に、正常に生産ラインが稼働し、製造を行うことができるのか確かめるために作られます。

カタログロットはサンプル品として提供されたり、マスメディアでの宣伝に使われたりします。

試作品との違い

カタログロットはその名の通り、ロット単位で生産されるので、1個単位で生産されるわけではありません。

試作品と言うと、1個単位で作られるサンプルという意味になるので注意しましょう。

「ロットアウト」の意味

ロットアウトとは、不良品の可能性があるロットをまとめて取り除くことです。

 

ロット生産を行っている場合、時間やコストの関係上、すべての製品をひとつひとつ検査することは難しいです。

そのため、各ロットからランダムに一定数の製品を抜き取って検査を行います。

その結果、あるロットから一定以上の不良品が発見された場合、「そのロットのすべての製品が不良品である」と判断してロットをすべて取り除きます。

これがロットアウトです。

「ロットアップ」の意味

ロットアップとは、ある製品の製造が終わっている状態を表します。

ロットアップになっていると、店頭に並んでいるものを除いて、新品を手に入れるのは困難になります。

「ロット」と似ている言葉


ロットには、以下のような紛らわしい単語があります。

  • ロッド(rod)
    棒・釣りざおのこと
  • ロト(loto)
    くじのこと

特に、「ロト」は、ロットと同じ語源を持つ言葉なので、間違えないように注意しましょう。

「ロット」のまとめ

以上、この記事ではロットについて解説しました。

英語表記ロット(lot)
意味製品を一定個数ずつにまとめたものの集まり
語源「単位のひとつ」を意味する英単語 “lot”
類義語ダース
ユニットなど

ビジネスにおいて非常に重要になる言葉なので、この機会に使いこなせるようにしておきましょう。

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LEON
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年間100冊読む本の虫。InstagramよりTwitter派。 大学でも、精神分析を学びながら文章の書き方を日々勉強しています。 「言葉」と「心理学用語」の執筆が得意です。