「一顧(いっこ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「一顧」です。

言葉の意味・使い方・「一顧」が付く四字熟語・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「一顧」の意味をスッキリ理解!

一顧(いっこ):少し振り返ってみること・心にとめて考えること

「一顧」の意味を詳しく

「一顧」とは、「少し振り返ってみること・心にとめて考えること」です。

わかりやすく分けると、以下の二つの意味があります。

  • 物理的な意味:後ろを振り返ること
  • 比喩的な意味:立ち止まって考えること・心にとめること

「一顧」の使い方

  1. 彼の意見は一顧だに値しない。
  2. くだらないテレビ番組は一顧だにしない。

➊➋のように、「一顧だにしない」「一顧だに値しない」などの形で使われることが非常に多いです。

基本的には、否定形で「全く考えない」「考えるに値しない」という意味で使われます。

「一顧」が付く四字熟語

以下のように、「一顧」が使われる四字熟語があります。

  • 一顧傾城(いっこけいせい)
  • 伯楽一顧(はくらくのいっこ)

それぞれの意味と由来を見ていきましょう。

「一顧傾城」の意味

「一顧傾城」とは、「絶世の美女」のことです。

「一顧」は「ちらりと振り返ること」という意味で、「傾城」は、「町が滅びること」という意味です。ここでの「城」は、以下のように複数の意味で捉えることができます。

  • 権力者が住む城
  • 城壁で囲まれたひとつの町

「ちらりと見ただけで、町の権力者が惚れんで、町や国そのものまで滅びてしまう」という話からこの四字熟語が生まれました。

「伯楽一顧」の意味

「伯楽一顧」とは、「人などを見抜く眼力のある人から、才能を認められて重用されること」という意味です。

「伯楽」とは、名馬を見分ける名人として有名だった人物の名前です。

次のようなエピソードから、この四字熟語が生まれました。

ある馬売りが駿馬(しゅんめ)を売りに出しました。駿馬とは、足の速い馬のことです。

しかし、その馬は三日間も売れずに残ってしまいました。そこで売人は伯楽に頼んで、馬の市から立ち去るときに、その馬のことを一度振り返ってもらいました。

すると、売人が売りに出していた駿馬には、それまでの10倍もの値がついて売れたと言います。

「有名だった伯楽が馬を少し振り返って見ただけで、その馬の才能が本物だと認められた」というエピソードです。

ここから、「伯楽のように、才能を見抜く能力のある人が、才のある人物を重用すること」という意味になりました。

「一顧」の語源

「顧」という漢字には、以下のような意味があります。

  • ふりかえって見る
  • 心をその方へむける

また「一」は、数字が小さいことから「少しだけ」などの意味で使われていると考えられます。

「一顧」の類義語

「一顧」には以下のような類義語があります。

  • 一考(いっこう):一度考えてみること・ちょっと考えはかること
  • 一瞥(いちべつ):ちらっと見ること・少しだけ見ること

「一考」は、「少し考えること」という意味での「一顧」の類義語です。

「一瞥」は、「少し振り返ってい見ること」という意味での「一顧」の類義語です。

「一顧」の対義語

「一顧」には以下のような対義語があります。

  • 熟考(じゅっこう):念入りに深く考えること

「一顧」の英語訳

「一顧」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • look at
    (見る)
  • think a little
    (少し考える)

まとめ

以上、この記事では「一顧」について解説しました。

読み方一顧(いっこ)
意味少し振り返ってみること・心にとめて考えること
「一顧」が付く四字熟語一顧傾城
伯楽一顧
語源「振り返る」「心にとめる」という意味の漢字から
類義語一考、一瞥
対義語熟考
英語訳look at(見る)
think a little(少し考える)

「一顧」が含まれる四字熟語まで覚えておけるといいですね。