「一瞥」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「一瞥(いちべつ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「一瞥」をざっくり言うと……

読み方一瞥(いちべつ)
意味ちょっとだけ見たり、ちらっと見たりすること
語源「ほんのわずか」という意味の「一」と、「見る」という意味の「瞥」を組み合わせた言葉
類義語ひと目、打ち見、グリンプスなど
対義語凝視、熟視、注視など
英語訳glance(一瞥、一瞥する)

「一瞥」の意味をスッキリ理解!

一瞥(いちべつ):ちらっと見ること

「一瞥」の意味を詳しく


「一瞥」とは、ちらっと見ることを意味する言葉です。

何かをちらっと見ることは生活の中で数多くあります。そのちらっと見るという行動は、マイナスなニュアンスを含む場合と、特に含まない場合があります。

それは、基本的には前後の文脈によって変わります。例えば、街を歩いていて、野良猫をちらっと見たとします。この行動には何のマイナスの要素は無いことは明らかです。

 

対して、夫が妻に隠さなければいけないようなやましいことがあったとします。その中で、夫が妻の顔をちらっと見た場合、それは不安を抱えていることによる行動であることが考えられます。

このように、「一瞥」という言葉は、時にマイナスなニュアンスを含んで使われるのです。

参考までに、前述した妻と夫の例においては、「隠しごとがばれていないか不安に思い、家を出る直前、妻を一瞥した」などと表現できます。「一瞥」という行為が、不安というマイナスの感情から来ているのです。
という行為が

「一瞥」の使い方

  1. 大勢の人の前に立ったが、緊張のあまり、人々を一瞥もできなかった。
  2. バスケットボールの試合中、見に来ていた彼女に一瞥を投げた。
  3. 先生は遅刻してきた私に一瞥をくれた。

「一瞥」は、➀と➁の例文のように、それぞれ「一瞥を投げる」「一瞥をくれる」のような表現をすることも数多くあります。

➂の例文では、私を「ちらっと見る」という行為に、遅刻を好ましく思っていないというマイナスのニュアンスが含まれています。

「一瞥」の語源

「一瞥」の語源は、その言葉そのものにあると言えます。

「一」は、「ちょっと」や「ほんのわずか」という意味を持つ漢字です。「一見(いっけん)してみると」という表現も、「ちょっとだけ見てみると」という意味になることからもイメージしやすいはずです。

 

「瞥」は、訓読みをすると「みる」になります。もちろん、「見る」と同じです。また、この漢字自体にも「ちらっと見る」という意味が含まれています。

したがって、「一瞥」は、「ちょっと」という意味の「一」と、「見る」「ちらっと見る」という意味の「瞥」を組み合わせた言葉なのです。

「一瞥」の類義語

「一瞥」には以下のような類義語があります。

  • ひと目:一度だけ見ること
  • 打ち見(うちみ):ちらっと見たところの具合
  • グリンプス:ちらっと見ること
  • 瞥見(べっけん):ちらっと見ること
  • 横目(よこめ)で見る:ちらっとだけ見て後は無関心でいること

「一瞥」の対義語

「一瞥」には以下のような対義語があります。

  • 凝視(ぎょうし):目を凝らしてみること
  • 熟視(じゅくし):じっくり見ること
  • 注視(ちゅうし):注意して長くみること
  • 凝望(ぎょうぼう):目を凝らして眺めること
  • 嘱目(しょくもく):注意して目に入れること

「一瞥」の英語訳

「一瞥」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • glance
    (一瞥、一瞥する)
  • cast a glance
    (一瞥する)
  • peek
    (一瞥する)
  • glint
    (一瞥する)

“glance” は名詞としても動詞としても使うことができます。

まとめ

以上、この記事では「一瞥」について解説しました。

読み方一瞥(いちべつ)
意味ちょっとだけ見たり、ちらっと見たりすること
語源「ほんのわずか」という意味の「一」と、「見る」という意味の「瞥」を組み合わせた言葉
類義語ひと目、打ち見、グリンプスなど
対義語凝視、熟視、注視など
英語訳glance(一瞥、一瞥する)

「一瞥」の意味や使い方など理解することはできたでしょうか。

本文でも触れたように、「ちらっと見ること」自体はマイナスな表現であるとは言えませんが、文脈によってはマイナスな意味として捉えることもあることには注意が必要です。

また、語源で述べたように、「一」は「ほんのわずか」、「瞥」は「見る」という意味があることを押さえておくと、知識も確実なものになるでしょう。