「リテラシー」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「リテラシー」です。

「リテラシー」の意味・「コンピテンシー」との違い・種類・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

「リテラシー」とは?

リテラシー(literacy):与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。または、読み書き能力。

「リテラシー」の意味を詳しく

「リテラシー」には、2つの意味があります。

  1. 与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力
  2. 読んだり書いたりする能力

以下、1つずつ解説します。

意味①:「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力」という意味

「リテラシー」の1つ目の意味は、「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力」です。

簡単に言えば、特定分野に対する知識のことを指します。

また、以下の2つのものを表すこともあります。

  • 言語に限らずさまざまなコミュニケーションの手段を適切に読み取り、分析し、その媒体で記述・表現すること
  • 情報がある形で提示されるに至った経緯、発信者の目的、発信者が隠したいことまで批判的に見抜く能力

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

言語に限らずさまざまなコミュニケーションの手段を適切に読み取り、分析し、その媒体で記述・表現すること

「リテラシー」は「言語に限らずさまざまなコミュニケーションの手段を適切に読み取り、分析し、その媒体で記述・表現すること」を表すこともあります。

ちなみに、言語以外のコミュニケーションの手段としては画像、映像、ボディランゲージなどがあげられるでしょう。

たとえば、手話で他の人と会話できたら、それは手話のリテラシーがある、ということになります。

情報がある形で提示されるに至った経緯、発信者の目的、発信者が隠したいことまで批判的に見抜く能力

「リテラシー」は「情報がある形で提示されるに至った経緯、発信者の目的、発信者が隠したいことまで批判的に見抜く能力」を指すこともあります。

たとえば、企業が自社製品を宣伝しているページを見て、その製品の品質などを見抜くことは「リテラシーがある」ということになります。

意味②:「読んだり書いたりする能力」という意味

「リテラシー」には、「書き言葉を作法にかなったやり方で、読んだり書いたりする能力」という意味もあります

「リテラシー」は、もともと、この「読み書き能力」だけを表す言葉でした。

意味が派生して、「与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力」という意味でも使われるようになったのです。

しかし、「読み書き能力」という意味に対しては「識字(しきじ)」という適切な訳語が存在します。そのため、現在「リテラシー」がこの意味で用いられることはあまりありません。

「リテラシー」と「コンピテンシー」の違い

「リテラシー」は「コンピテンシー」と混同されやすいですが、意味は全然違うので注意が必要です。

ちなみに、「コンピテンシー」とは、「業務実行能力が高い人材が共通して持っている行動の傾向」のことです。

「リテラシー」は、特定分野についての知識など、スキル面に焦点が当たっていますが、「コンピテンシー」は、高い業績を残す人が持つ行動の特性(チャレンジ精神など)に重きを置いています

社員を仕事ができる人材にするにはどのような教育をしたらいいか、能力が高い人材を採用するためにはどのような方法を用いればいいか、などを考える時に「コンピテンシー」は用いられます。

「リテラシー」の種類

リテラシーの種類としては以下のものがあげられます。

  • メディアリテラシー:メディアを適切に読み解き、活用する能力
  • コンピュータリテラシー:コンピュータを十分に使いこなす能力
  • 情報リテラシー:目的に合わせて、ネットなどから情報を得て活用する能力
  • ヘルスリテラシー:健康・医療の情報を正しく理解して活用する能力
  • 科学リテラシー:科学の知識をを正しく理解して課題を解決する能力
  • マルチメディアリテラシー:あらゆるメディアの情報を批判的に読み解く能力
  • 文化リテラシー:特定の文化について、正しく理解する能力
  • 環境リテラシー:環境問題を正しく理解・判断する能力
  • 金融リテラシー:金融の情報を正しく理解して活用する能力
  • データリテラシー:データを正しく読み取る能力
  • ゲームリテラシー:テレビゲームを使い過ぎず、適度に楽しむ能力
  • 視覚リテラシー:画像の意味や情報を適切に理解する能力
  • 精神リテラシー:精神疾患の予防・回復のために適切な知識をもち、対策すること
  • 法律リテラシー:法律内容を理解し、活用する能力
  • 統計リテラシー:統計データを正しく理解し、論じる能力
  • 人種リテラシー:人権の知識を正しく理解して活用する能力
  • ビジネスリテラシー:ビジネスでの常識や知識を正しく理解する能力

それぞれ、特有の分野についての知識や、その活用能力のことを指します。頻出のものを 3つ取り上げて解説します。

メディアリテラシー

メディアリテラシーとは、さまざまな情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を得て、活用する能力のことです。

たとえば、テレビのニュースの内容が本当に正しいのかどうかを判断することなどがメディアリテラシーにあたります。

そして、カナダやイギリス、オーストラリアなどでは学校でメディアリテラシーを教えることになっています。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーとは、コンピュータを操作して目的の作業を行い、必要な情報を得る知識や能力を持っていることを指します。

たとえば、適切な筋トレの方法を見つけたいと思ったときに、ネット上にある情報を見つけ、自分にあった筋トレの方法を取捨選択できることなどがコンピュータリテラシーにあたります。

金融リテラシー

金融リテラシーとは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、自分で主体的に判断することができる能力のことです。

たとえば、銀行を選んで口座を開設することも金融リテラシーにあたりますし、資産運用の方法を知っていることも金融リテラシーにあたります。

「リテラシー」の使い方

  1. 現代社会ではコンピュータリテラシーが重要になってくる。
  2. 君は情報リテラシーがなさすぎるよ、もっと情報リテラシーを学んできなさい。
  3. 金融リテラシーを身につけて老後の心配を軽減する。
  4. メディアリテラシーがない人はメディアの情報に振り回されて不利益を被るかもしれない。
  5. 彼は高いヘルスリテラシーを持っているので、80歳なのにとても元気である。

上記の例文のように、「リテラシー」は「ある」「ない」「高い」「低い」「身につける」などの表現を後ろにつけて用いられることが多いです。

②の「情報リテラシー」は、自分夫基入ってくる情報の中から、必要な部分とそうでない部分を見極め、上手く情報を活用する能力のことを指します。

インターネットが発達し、多くの人が発信者になっる現代では極めて重要な概念です。

既述した「メディアリテラシー」も「情報リテラシー」の一部です。

「リテラシー」の語源

「リテラシー」の語源はラテン語の “literatus” です。

“literatus” は「教育を受けて字を知っている者」という意味を表しています。

この言葉から “literate” という英単語が生まれました。”literate” は、読み書きができるという意味の形容詞です。

そして、 “literate” の名詞形が “literacy” です。

“literacy” の意味

“literacy” は以下の2つの意味を持っています。

  1. 特定分野の知識
  2. 読み書きの能力

それぞれの意味での例文は、次の通りです。

例文
  • We need to acquire information literacy because there are a lot of information which are not necessarily true.
    (必ずしも真実とは限らない情報が多いため、情報リテラシーを身につける必要がある。)
  • The development of printing technique made the literacy rate increase.
    (印刷技術は、識字率の向上に貢献した。)

「識字率」とは、一定の地域において、読み買いができる人の割合のことです。

「リテラシー」の類義語

「リテラシー」には以下のような類義語があります。

  • 学(がく)
  • 専門知識
  • 活用能力
  • 学習能力
  • 判断能力
  • 識別能力
  • 教養
  • 知見
  • 知識
  • 博学(はくがく)
  • 洞察力
  • 批判的思考力
「リテラシー」は、知識そのものを持っていることだけでなく、それを上手く応用できることもその意味に含みます。

そのため、「活用能力」も類義語と言えます。

まとめ

以上、この記事では「リテラシー」について解説しました。

英語表記リテラシー(literacy)
意味与えられた材料から必要な情報を引き出し、活用する能力。または、読み書き能力。
語源ラテン語の “literatus”
類義語学、専門知識、活用能力など

「リテラシー」はさまざまなところで使われていますよね。

特に「コンピューターリテラシー」や「情報リテラシー」などは、この先ますます重要になっていくでしょう。

いろいろな「リテラシー」を身に着けていきたいですね。

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和佐 崇史
和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。