「念書(ねんしょ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「念書(ねんしょ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「念書」の意味をスッキリ理解!

念書(ねんしょ):約束事について記載した書類

「念書」の意味を詳しく

念書とは、後日の証拠として念のために作成しておく文書です。基本的に念書は契約を結ぶ前に書かれます。

念書には、法的な拘束力はありません。しかし契約違反により問題が発生した際、契約を結んだという事実を証明する手段として念書が使われることもあります。

そのため、念書に書く情報は正確であることが求められます。

 

また、念書は差し出す側に限って署名や捺印が必要になります。そのため念書が送られてきた側が署名をする必要はありません。形式も手書きである必要はなく、パソコンで作られたものであっても必要な情報が記載されていれば念書として扱われます。

もし押印をすることを忘れたまま念書を作ってしまったとしても、念書自体が無効になるわけではありません。しかし裁判になった際に不利に働く恐れがあるため、基本的には押印と署名を行うようにしましょう。

 

念書はさまざまな場面で使われます。具体例を挙げると就業違反や無断欠席など問題を起こした場合や金銭借用など誰かと契約を結んだ場合、また退職時などに念書を書くことがあります。

このうち、金銭借用など5万円以上の金銭取引を行う場合に念書が発行された場合、収入印紙が必要になります。

念書の内容

念書には決まったテンプレートはありません。そのため形式は自由ですが、以下の事柄に関しては内容に含まれている必要があります。

  • 契約者双方の氏名
  • 念書が効力を持つ年月日
  • 念書の対象となる場所
  • 念書が対象とする内容
  • 念書を作成した年月日
  • 署名・捺印
  • 住所
上記の何かが欠けている場合、契約においてトラブルが発生した際に有効な念書として認められない可能性があります。そのため注意が必要です。

「念書」の使い方

  1. 相手方に対して念書を送付する。
  2. 就業違反を犯したため、念書を書かなければならない。
  3. 賃貸契約を結ぶにあたって、念書を作る。

上記の例文のように、念書という言葉はビジネスシーンや契約を結ぶ際によく使われる言葉です。

「念書」の類義語

念書には以下のような類義語があります。

  • 覚書(おぼえがき):契約の合意や変更について記した書類
  • 誓約書:契約の内容について記した書類、約束の覚書
  • 契約書:契約の事実を証明するための文書

覚書は念書とは異なり、相手との合意内容を忘れないためという理由で発行されることがあります。誓約書は念書と非常に似ていますが、雇用主が労働者に対して書いてもらうなど、立場が上の人が下の人に書かせることが多いものです。

また、契約書は当事者双方が書類を持つという点が念書とは異なっています。

このように、文書によって、その狙いや形式に違いがあります。

「念書」の英語訳

念書を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • memorandum
    (念書)
  • written covernant
    (念書)
  • letter of indemnity
    (念書)

memorandumは、法的拘束力のない書類というニュアンスがある言葉のため、念書を指す表現として使えます。上記に記載したもの以外にも、 “signed memorandum” や “counter guarantee” といった表現が念書を表す際に使うことができます。

まとめ

以上、この記事では「念書」について解説しました。

読み方念書(ねんしょ)
意味約束事について記載した書類
類義語覚書、誓約書など
英語訳memorandum(メモ・念書)・ “letter of indemnity” (念書)など

このように、念書は約束事を文書化した書類のことです。覚書などと間違えやすい言葉ですが、ビジネスシーンでは使うことも多いです。意味や使い方を適切に覚えましょう。