「給付(きゅうふ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「給付(きゅうふ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「給付」の意味をスッキリ理解!

給付(きゅうふ):物品や金銭を支給すること

「給付」の意味を詳しく

給付とは、形のある金銭や物品を制度などに従って与えることを表す言葉です。

行政などから金銭などの給付を受ける場合には、あらかじめ定められている受給条件を満たしている必要がありますが、給付の種類によってその受給条件が異なることには注意が必要です。

また、法律的には、「債務者の、債務の内容やそれを履行する行為」のことを示します。

債務とは、特定の人に物や金銭を与える法律上の義務のことを言います。反対に、履行は、債務者の行為が完遂することを表します。

「債務」の例

たとえば、AさんとBさんの間で、「Aさん持っているパソコンを、Bさんに3万円で売る」という契約が結ばれたときを考えてみましょう。

Aさんには、Bさんにパソコンを渡すという債務があります。Bさんには、Aさんに3万円を支払うという債務があります。

Aさんがパソコンを渡すこと、及びBさんが3万円を渡すことはそれぞれ「給付」と言えます。

「給付」の使い方

  1. ひとり暮らしでお金がないため、臨時福祉給付金が給付された。
  2. 海外では、最低限の暮らしを保障するために現金を給付するベーシックインカム制度を設けている国がある。

①の例文は「ひとり暮らしでお金がないため、臨時の福祉金が支給された」という意味です。「給付」は「給付金」のように修飾語として、「金」や「制度」を修飾することがよくあります。

ちなみに、「臨時福祉給付金」についてもこの機会に簡単にご紹介します。

「臨時福祉給付金」とは
「臨時福祉給付金」とは、消費税の引き上げ(平成26年)による、低所得者への影響を緩和するために、厚生労働省がお金を支給していた制度のことです。ただし、すべての人が受給できるのではなく、住民税が非課税の人のみ支給対象になっていました。

臨時福祉給付金の支給は平成30年3月までにすべて終了しましたが、厚生労働省を装った詐欺の被害が多発しているため、不審な連絡があった際には、市町村などに必ず確認するようにしましょう。

②の例文は「海外では、最低限の生活を維持するためのベーシックインカムという支給制度がある」という意味です。①と違い「給付する」と、動詞として使われていることに注意しましょう。

「ベーシックインカム」とは
「ベーシックインカム」とは、年齢・性別・所得のなどに関係なく、すべての人に所得保障として一定額の現金を支給する制度のことです。

日本では、何らかの事情で働くことができない人に対し、生活保護などの社会保障制度を設けています。しかし、実際には給付額の審査が厳しいため、受給者によっては憲法で保障されている「最低限度の生活」を送れない人も多くいます。

そこで、誰でも最低限の生活保障が受けられるベーシックインカム制度に近年注目が集まっています。現在、フィンランドやアメリカの一部の州などでは支給対象やエリアを絞っての試験的導入がすでに始まっています。

「給付」の類義語

「給付」には以下のような類義語があります。

  • 付与:与えること、付け加えること
  • 支給:金品などを払い渡すこと
  • 手当:労働の報酬として与えるお金を与えること

「付与」と「給付」は同じ、与えるという意味ですが、「給付」が物品やお金などを与えるのに対し、「付与」は付け加えるというニュアンスがあります。

また、「給付」と「支給」も与えるという意味は共通しており、よく同じ使われ方をしますが、厳密には意味が少し異なります。

  • 「給付」:本人の申請があってから与える
  • 「支給」:本人の申請のあるなしに関わらず与える
微妙な違いですが、この機会に確認しておきましょう。

「給付」の対義語

「給付」には以下のような対義語があります。

  • 徴収:制度などにもとづいて、物品やお金を取り立てること
  • 貸与:金や物を貸し与えるもの

「給付」の英語訳

「給付」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • provision
    (供給して与えること)
  • a benefit
    (給付金)
  • provide someone with~
    (人に~を給付する)

まとめ

以上、この記事では「給付」について解説しました。

読み方給付(きゅうふ)
意味物品や金銭を支給すること
類義語付与、支給、手当など
対義語徴収など
英語訳provision(供給して与えること)、a benefit(給付金)など

「給付」はさまざまな機会に使う言葉であるため、この機会にしっかりと意味を確認しておきましょう。同じく金銭や物品などを与えることを指す言葉は他にもありますが、微妙に意味が異なるので注意しましょう。