ことわざ「物言えば唇寒し秋の風 」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「物言えば唇(くちびる)寒し秋の風」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「物言えば唇寒し秋の風」の意味をスッキリ理解!

物言えば唇(くちびる)寒し秋の風:余計なことを言うと、災いの元になるということ

「物言えば唇寒し秋の風」の意味を詳しく

「物言えば唇寒し秋の風」は、余計なことを言うと災いの元になるということを表すことわざです。また、人の悪口を言うと、後味が悪く、寂しい気持ちになるという意味もあります。

松尾芭蕉が詠んだ俳句が元になっているおり、五・七・五の計17字で構成されています。

「物言えば」とありますが、これは「話すことすべて」を指しているわけではありません。「悪口や自慢といった余計な事を言うこと」を意味します。

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「物言えば唇寒し秋の風」の使い方

  1. 物言えば唇寒し秋の風だな。つまらないことを言って関係が悪くなってしまったことを後悔している。
  2. 飲み会では言いすぎてしまった気がする。物言えば唇寒し秋の風とはこのことだ。

「物言えば唇寒し秋の風」の由来

松尾芭蕉(ばしょう)という詩人が詠んだ俳句に、次のようなものがあります。

物言えば 唇寒し 秋の風

この句は、彼の死後に弟子の中村史邦(ふみくに)が発行した、芭蕉庵小文庫(ばしょうあんこぶんこ)という本に書かれています。

余計なことを言うために口を開くと、秋の冷たい風が唇に触れて寒い思いをするという意味です。人の悪口を言うと、後味が悪く、寂しい気持ちになるということを表現しています。

転じて、余計なことを言ってしまうと災いの元になるという意味になりました。

 

また、松尾芭蕉は次のような言葉を座右の名にしていました。

人の短(たん)をいふ事なかれ 己が長(ちょう)をいふ事なかれ

これは、他人の短所や自分の長所を軽率に言うべきではないという意味です。

この言葉が元になって、「物言えば 唇寒し 秋の風」という句ができたとも言われています。

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「物言えば唇寒し秋の風」の類義語

「物言えば唇寒し秋の風」には以下のような類義語があります。

  • 雉(きじ)も鳴かずば撃たれまい:余計なことを言ってしまって、自ら災いを招くこと
  • 口は禍(わざわい)の門(かど):言葉は十分に慎むべきだということのたとえ
  • 口は災いの元:言葉は災いの元になりかねないから、十分に慎むべきだという戒め
  • 舌は禍の根:言葉は十分に慎むべきだということ

「物言えば唇寒し秋の風」の対義語

「物言えば唇寒し秋の風」には以下のような対義語があります。

  • 思うこと言わねば腹ふくる:思っていることを言わなければ、すっきりできないということ
  • 物言わねば腹ふくる:思っていることを言えないのはストレスが溜まって落ち着かないということ
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「物言えば唇寒し秋の風」の英語訳

「物言えば唇寒し秋の風」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Your lips hang in your light.
    (君の唇は君の明かりの中に突き出ている。)
この英文には、余計なことを言うと利益が減るという戒めの意味が込められています。

まとめ

以上、この記事では「物言えば唇寒し秋の風」について解説しました。

読み方 物言えば唇(くちびる)寒し秋の風
意味 余計なことを言うと、災いの元になるということ
由来 松尾芭蕉が詠んだ俳句「物言えば唇寒し秋の風」
類義語 雉も鳴かずば撃たれまい、口は禍の門、口は災いの元、舌は禍の根など
対義語 思うこと言わねば腹ふくる、物言わねば腹ふくるなど
英語訳 Your lips hang in your light.(君の唇は君の明かりの中に突き出ている。)

松尾芭蕉の生き方が反映された句といえるかもしれません。由来と共に覚えておきましょう。

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