四字熟語「甲論乙駁(こうろんおつばく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

甲論乙駁とは「互いに意見を主張しあって議論がまとまらないこと」という意味です。

甲論乙駁は小説などでよく出てくる言葉です。

詳しい意味がわからないと感じていませんか。

そこで、この記事では甲論乙駁について意味から使い方まで詳しく解説していきます。

「甲論乙駁」の意味

甲論乙駁こうろんおつばく

互いに意見を主張しあって議論がまとまらないこと

甲論乙駁を漢字を分解すると以下のような意味になります。


  • 複数の人を区別する時に名前の代わりに用いる語

  • 意見を出す

  • 複数の人を区別する時に名前の代わりに用いる語

  • 反論する

つまり、甲論乙駁は、「一方が意見を出すと、もう一方がその意見に対して反対をする」ということを表すのです。

「甲論乙駁」の使い方

甲論乙駁は議論がまとまらない様子を表すのに用います。

具体的な例文を見ていきましょう。

  1. その会議では専門家が集まり議論したのだが、甲論乙駁だった。
  2. 一昔前、喫煙所を減らす運動には甲論乙駁あった。
  3. 国会では、甲論乙駁して議題の持ち越しがなされることがしばしばあった。
  4. 甲論乙駁の結果、その案は採用されることになった。

「甲論乙駁」の類義語

甲論乙駁には以下のような類義語があります。

  • 諸説紛紛(しょせつふんぷん/ふんふん)
    色々な意見が入り乱れて、まとまらない様子
  • 議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
    様々な意見が出されて、議論が活発になること
  • 議論沸騰(ぎろんふっとう)
    ある議論が盛り上がり、様々な意見が出ること
  • 議論紛紛(ぎろんふんぷん)
    議論で様々な意見が飛び交うこと

議論が活発になるという点において、4つとも甲論乙駁と似た意味をもっています。

しかし、議論百出と議論沸騰が甲論乙駁と違う点は、議論がまとまらない状態を表していない点です。

その点では諸説紛紛が最も類義語として適しているといえます。

「甲論乙駁」と「議論百出」「議論沸騰」の違い

議論百出、議論沸騰はそれぞれ「議論が盛り上がっていろいろな意見が出ること」という意味です。

甲論乙駁との間には以下のような違いがあります。

  • 甲論乙駁
    いろいろな意見が出て、議論がまとまらない様子を表す
  • 議論百出議論沸騰
    単にいろいろな意見が出ている様子を表す

甲論乙駁と議論百出、議論沸騰では、議論がまとまらないかどうかが異なるのです。

「甲論乙駁」の対義語

甲論乙駁には以下のような対義語があります。

どちらも、議論で意見が割れることなく一致する様子を表しています。

よって、「様々な意見が主張されることで議論がまとまらない」という意味をもつ甲論乙駁とは正反対の意味であることがわかります。

「甲論乙駁」の英語訳

甲論乙駁を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • arguments pro and con
    (議論の賛否)
  • arguments for and against with no resolution in sight
    (議論の結論が出ないまま結論が行ったり来たりすること)

「甲論乙駁」のまとめ

以上、この記事では甲論乙駁について解説しました。

読み方甲論乙駁(こうろんおつばく)
意味互いに意見を主張しあって議論がまとまらないこと
類義語諸説紛紛
議論百出
議論沸騰
議論紛紛
対義語満場一致
衆口一致
英語訳arguments pro and con
arguments for and against with no resolution in sight

議論は生活の中でしばしば行われるものです。

議論が活発であることはいいことですが、甲論乙駁になりすぎないように注意が必要ですね。