「狡猾(こうかつ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「狡猾(こうかつ)」です。

「狡猾な手段」などの言葉で目にすることが多いでしょう。なじみの薄い漢字で構成される熟語のため、イメージがわきにくい方もいらっしゃるかもしれません。

以下では、「狡猾」の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「狡猾」の意味をスッキリ理解!

狡猾(こうかつ):自分だけが得するために悪知恵を働かせること

「狡猾」の意味を詳しく

「狡猾」とは、自分だけ得をしようと、ずる賢く立ち振る舞うことを指します。「狡猾さ」や「狡猾な手段」などと表現することが多いです。

「狡」も「猾」も、それぞれ「ずるい」「悪賢い」といった意味を持っています。

「狡猾」を用いた四字熟語

「狡猾」を用いた四字熟語が 3つあります。ご紹介します。

「狡猾」を用いた四字熟語
  1. 狡猾剽悍(こうかつひょうかん):行動が賢く、かつ強引にとり行われること
  2. 狡猾老獪(こうかつろうかい):経験を積んでずる賢くなること
  3. 怜悧狡猾(れいりこうかつ):ずる賢いこと
「剽悍」は荒々しいこと、「老獪」は経験を積む中でずる賢さを覚えていくこと、「怜悧」は利発なさまを指します。

「狡猾」の使い方

  1. 断りにくいような文句を使って契約を取りに行く彼は、狡猾な男だ。
  2. 火のない所に煙は立たぬと言いながら、根拠のない悪い噂を流して周囲の人を蹴落とした彼の狡猾さが許せない。
  3. 嘘を言って商品を買わせるなんて、狡猾な手口だ。

①では、相手が断りにくいようなビジネストークを展開して成約率を上げていることをずる賢いと述べています。

②では、さも当人に問題があるかのように見せかけて実は根拠のない悪い噂を流していた彼のやり方をずるいと言っています。

③では、商品を買ってもらうのに嘘を用いる不誠実さをずるいと表現しています。

「狡猾」の類義語

「狡猾」には以下のような類義語があります。

  • 狡獪(こうかい):ずる賢いこと
  • 腹黒い:よからぬ企みがあること
  • 悪賢い:悪知恵が働くさま
  • 邪知(じゃち):悪知恵

「邪知」は、「邪知に長(た)ける」などの表現がよく使われます。

「狡猾」の対義語

「狡猾」には以下のような対義語があります。

  • 愚直:ばか正直なさま
  • 実直:正直で陰ひなたのないさま

悪知恵を働かせる「狡猾」の対義語は、何の打算もなくまっすぐであることを指す言葉が該当します。

「狡猾」の英語訳

「狡猾」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • cunning
    (狡猾さ、狡猾な)
  • artful
    (狡猾な)
  • crafty
    (狡猾な)

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • Judging from his behavior, he looks full of cunning.
    (振る舞いから察するに、彼は狡猾な男に見える。)
  • Though he looks kind, he is an artful dodger.
    (親切そうに見えるが、彼は詐欺師だ。)
  • He is a man who always uses crafty methods which mislead someone.
    (彼は、誰かを誤った方向に導く手段をいつも使う狡猾な男だ。)

まとめ

以上、この記事では「狡猾」について解説しました。

読み方狡猾(こうかつ)
意味自分だけが得するために悪知恵を働かせること
類義語狡獪、腹黒い、悪賢い、邪知
対義語愚直、実直
英語訳cunning, artful, crafty

「狡猾」は、「悪賢い」や「ずる賢い」に代わる表現として使い所が多いです。

それぞれ「狡(ずる)い」「猾(わるがしこ)い」と読むと押さえておくとより意味が頭に定着するでしょう。小説などにおいて、人物の様子を描写する際によく出てくる言葉です。ぜひとも意味や使い方を押さえておきましょう。