「旗幟鮮明」の意味とは?使い方から英語や対義語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「旗幟鮮明(きしせんめい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「恐惶謹言」をざっくり言うと……

読み方旗幟鮮明(きしせんめい)
意味主義・主張や態度がはっきりとしていること
類義語一目瞭然、灼然炳乎、明明白白など
対義語有耶無耶、曖昧模糊、不得要領など
英語訳making one’s attitude clear(自分の態度を明らかにする。), unfurling and clearly showing one’s banner(自分の旗を掲げて、はっきりと見せる。)

「旗幟鮮明」の意味をスッキリ理解!

旗幟鮮明(きしせんめい):主義・主張や態度がはっきりとしていること。

「旗幟鮮明」の意味を詳しく

「旗幟鮮明」は「旗幟」と「鮮明」という2つの語句から構成されています。

 

「旗幟」は「旗(はた)」と「幟(のぼり)」を意味する言葉です。この2つは、合戦の際に、自らの存在・立場をはっきりさせるために使用されていました。

そこから発展して、現在では、自らの立場や態度、または主義主張を意味する語句となっています。

 

「鮮明」は、「色や形があざやかで、はっきりしている」という意味が一般的です。しかし、そこから転じて、「立場や態度が明確に表されていること」も表すようになりました。

 

したがって、この2つの語句が合わさってできた「旗幟鮮明」は、自らの主義主張、立場や態度が明確に表されているという意味を表します。

「旗幟鮮明」の使い方

  1. 社長が態度を旗幟鮮明としてくれたおかげで、会議の進行がスムーズだった。
  2. こちらの味方につくのか、むこうの味方につくのか旗幟鮮明としてほしい。
  3. 旗幟鮮明としない武将を味方に加えることは、むしろリスクとなるだろう。
  4. 彼はいつも自分の立場を旗幟鮮明としてくれているおかげで、誰の味方をしているのか分かりやすい。

「旗幟鮮明」の類義語

旗幟鮮明には以下のような類義語があります。

  • 一目瞭然(いちもくりょうぜん):ひと目見ただけではっきりわかること。
  • 灼然炳乎(しゃくぜんへいこ):きわめて明らかなこと。
  • 明明白白(めいめいはくはく):はっきりしていて疑う余地のないこと。

「旗幟鮮明」の対義語

旗幟鮮明には以下のような対義語があります。

「旗幟鮮明」の英語訳

旗幟鮮明を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • making one’s attitude clear
    (自分の態度を明らかにする)
  • define one’s position
    (立場を明らかにする)

making one’s attitude の attitude は position や stand といった英単語に置き換えることができます。

まとめ

以上、この記事では「旗幟鮮明」について解説しました。

読み方旗幟鮮明(きしせんめい)
意味主義・主張や態度がはっきりとしていること
類義語一目瞭然、灼然炳乎、明明白白など
対義語有耶無耶、曖昧模糊、不得要領など
英語訳making one’s attitude clear(自分の態度を明らかにする。), unfurling and clearly showing one’s banner(自分の旗を掲げて、はっきりと見せる。)

自らの立場を「旗幟鮮明」とすることは、日本人が苦手なことの一つでしょう。

賛成とも反対とも言わずに中庸でいることは、責任を負わずに済むため、とても楽です。

 

ただ、「旗幟鮮明」としない人物は、信用できない人間であると評価されてしまうこともあります。

日常の小さな問題からでもいいので、自分の立場・意見をはっきりと主張していきましょう。