今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「キボンヌ」です。「拡散キボンヌ」などの言葉を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
以下では、「キボンヌ」の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。
「キボンヌ」の意味をスッキリ理解!
「キボンヌ」の意味を詳しく

「キボンヌ」とは希望するという意味です。自分が願望する事柄の後に続けて、「~キボンヌ」と表現します。
「~キボンヌ」で「~を希望します」という意味です。主に物や情報を要求する際に使われます。
「キボンヌ」の使い方
- 新しく発売されるゲームの詳細キボンヌ。
- 明日までに返事キボンヌ。
- 駅前にスターバックスコーヒーのオープンキボンヌ。
- 今日は頑張ったから、夕飯は焼肉キボンヌ。
- 拡散キボンヌ。
②は「返事を希望」という意味です。つまり明日までに返事を教えてほしい、あるいは聞かせてほしいといお願いをするときに使います。
③はスターバックスコーヒーが駅前にできてほしいという希望や期待を伝えるときに使います。「オープンキボンヌ」は「オープンしてくれたらいいな」または「オープンしてほしい」という意味です。
④も③と同様に夕飯を焼肉にしたいという願いや期待を伝えるときに使います。今日1日頑張ったから、夕飯は焼肉がいいな」あるいは「焼肉にしてほしい」という意味で使います。
⑤の「拡散キボンヌ」というのは、インターネット上でみんなに知ってもらいた情報があるときに、投稿者が使う言葉です。「拡散をしてください」「拡散を希望します」という意味です。
いずれにしても、「キボンヌ」は期待や希望を表現するときに使います。
「キボンヌ」の由来
キボンヌは「希望」と「イボンヌ」の合成語です。
「イボンヌ」とは、2000年のシドニーオリンピックに、女子100mハードルの種目で出場した、「金沢イボンヌ」選手のことです。彼女はこの種目で準決勝8位と健闘しました。
オリンピック当時、インターネットユーザーが、「金沢イボンヌ」という印象的な名前に影響されたのか、彼女の活躍を希望したのか明確な理由は定かではないですが、何かを希望して「キボンヌ」を使ったのが始まりでした。
その後「キボンヌ」が一気に「2ちゃんねる」で広まったことが由来です。
しかしながら、2011年の「2ちゃんねる」による「最近使われなくなった死語ランキング」では第1位を獲得してしまい、現在ではほとんど見かけることはありません。
ちなみに、「キボンヌ」が流行っていたころネット上でよく使われていた「拡散キボンヌ」は、現在「拡散希望」や「拡散求む」という普通の形に戻りました。
「キボンヌ」の英語訳
「キボンヌ」を英語訳にすると、以下のような表現になります。
- hope
(~を希望する) - wish
(~を願う) - aspire
(熱望する)
aspire は、自分から何かをすることを志すという意味で使われることもあるため、その場合は「キボンヌ」とニュアンスは異なります。
まとめ
以上、この記事では「キボンヌ」について解説しました。
読み方 | キボンヌ |
---|---|
意味 | 希望するという意味 |
由来 | 金沢イボンヌ選手 |
英語訳 | hope, wish, aspire |
「キボンヌ」は現在ほとんど使われなくなったネット用語です。オリンピック日本代表選手の名前と「希望」を合成させたというのは、とてもユニークな由来ですね。
最近では、ほとんど見なくなってしまった言葉ですが、当時インターネット上では、とても流行った言葉です。友人に何かお願いことをするときに使ってみてはいかがでしょう。