「詭弁(きべん)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「詭弁(きべん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「詭弁」の意味をスッキリ理解!

詭弁(きべん):間違っている道理を、正しいと思わせるように仕向けた議論のこと

「詭弁」の意味を詳しく


「詭弁」とは、間違っている道理を、正しいと思わせるように仕向けた議論のことです。

相手を言いくるめるために、無理やりこじつけた論理を、発言者にとって都合の良いように展開する議論のことを「詭弁」と言います。自分の主張を押し通したり、相手の意見を否定したい時に用いる卑怯(ひきょう)な手段と言えます。

聞き手は、たとえ筋の通らない言い分でも、深く考えずにただ聞いていると、まともな議論を展開しているように感じてしまうことがあります。冷静に相手の主張を分析すると、穴が見えてくるはずです。

だまされるな!「詭弁」の例

たとえば、「いじめられる側にも原因がある」という言葉があるとします。

しかし、これはいじめを正当化した「詭弁」だと言えます。どんな理由であっても、人をいじめていい理由にはなりません。

 

もう一つ、「詭弁」の例を挙げましょう。

「自分がされて嫌なことは人にもするな」という言葉があります。これに対して、「では、自分がされて嫌でなければ人にしてもよい」という反論があったとします。

この「自分がされて嫌でなければ人にしてもいい」というのは、詭弁と言えます。自分の感覚だけで物事の良し悪しを決めるのではなく、相手がどう思うかを考えなければいけません。

これらの議論は、深く分析せずに聞き流すと正しいように感じられます。しかし、よく分析すると非常識で間違っていることがわかります。これが「詭弁」です。

注意しよう!「詭弁が立つ」は間違い

「詭弁」は、「詭弁を弄(ろう)する」という言葉で使われることが多いです。「弄する」とは、「もてあそぶ」「欺(あざむ)く」という意味です。

注意が必要なのは、「弁が立つ」という慣用句との混同です。「弁が立つ」とは、言葉が巧(たく)みで、スピーチや話し方が優れているという意味を持ちます。

しかし、「弁」が共通していることから、「詭弁が立つ」と誤って使われることが多いです。

「詭弁」そのものが、「道理に合わない間違った議論」という意味を持つため、議論が優れているという意味の「弁が立つ」とは全く別のものです。注意しましょう。

スポンサードリンク

「詭弁」の使い方

  1. 彼の巧みな話術では、たとえ詭弁であっても気付かないだろう。
  2. 大統領の主張は詭弁が多かったが、国民はまんまと納得した。
  3. 自分の意見を押し通すために、詭弁を弄した。
①と②では、「詭弁」という熟語のみで使われているのに対して、③は、「詭弁を弄する」という言い回しが使われています。

「詭弁」の類義語

「詭弁」には以下のような類義語があります。

  • 屁理屈(へりくつ):筋道の立たない議論やこじつけの主張のこと
  • 曲論(きょくろん):間違っていることを正しいとする議論のこと
  • 邪論(じゃろん):人を惑わす間違ったの議論のこと
  • 強弁(きょうべん):無理に理屈をつけて、強く言い訳をすること
スポンサードリンク

「詭弁」の対義語

「詭弁」には以下のような対義語があります。

  • 正論:道理にかなった常識のある正しい議論のこと

「詭弁」の英語訳

「詭弁」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • sophistry
    (詭弁)
ちなみに、「詭弁を弄する」は、“employ[use] sophistry” という英語で表します。

スポンサードリンク

まとめ

以上、この記事では「詭弁」について解説しました。

読み方詭弁(きべん)
意味間違っている道理を、正しいと思わせるように仕向けた議論のこと
類義語屁理屈、曲論、邪論など
対義語正論
英語訳sophistry(詭弁)

自分の主張を相手に押し付けたいがために、「詭弁」を使う人は一定数いるでしょう。「詭弁」にだまされてしまっては、相手の思うつぼです。

しかし、意外と世の中は「詭弁」であふれているかもしれません。怪しい商品の謳(うた)い文句などには、注意が必要です。

「詭弁」を見抜いて、筋の通った正しい議論ができるようになりましょう。

スポンサードリンク