「喧々囂々」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「喧々囂々(けんけんごうごう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「喧々囂々」をざっくり言うと……

読み方喧々囂々(けんけんごうごう)
意味大勢の人が騒ぎ立てている様子。
類義語甲論乙駁、議論百出
英語訳noisy(うるさい)、a furor(大騒ぎ)など

「喧々囂々」の意味をスッキリ理解!

喧々囂々(けんけんごうごう):大勢の人が騒ぎ立てている様子。

「喧々囂々」の意味を詳しく

喧々囂々は、「大勢の人が騒ぎ立てている様子」を表す四字熟語です。特に議論の場の様子を表す際に用いられます。

この四字熟語を構成しているのは、「喧」と「囂」という漢字です。どちらも、「口々に話す人々がやかましいさま」という意味を持っています。したがって、喧々囂々ではこれらの漢字を繰り返し、その様子を強調しているのです。

よくある間違いとして、「喧々諤々(けんけんがくがく)」という使われ方があります。これは「喧々囂々」と、活発な議論の様子を表す「侃々諤々(かんかんがくがく)」という四字熟語が混交された誤用です。「喧々諤々」という四字熟語は日本語として誤りなので、使いたい意味に合わせて「喧々囂々」もしくは「侃々諤々」を正しく選ぶようにしましょう。

「喧々囂々」の使い方

  1. 司会進行役がしっかりしなければ、議論は喧々囂々としてしまう。
  2. 喧々囂々となることを避けるために、まずは発言する順番を決めましょう。
  3. 喧々囂々たる場内を、彼女の一声が鎮めた。
  4. 3時間にも及ぶ喧々囂々たるミーティングは、結局何の結論も出せなかった。

「喧々囂々」の類義語

喧々囂々には以下のような類義語があります。

  • 甲論乙駁(こうろんおつばく):様々な意見があり、議論の混乱がおさまらないこと。
  • 議論百出(ぎろんひゃくしゅつ):議論の場で意見が次々と出ること。

「喧々囂々」の英語訳

喧々囂々を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • noisy
    (騒々しい、うるさい)
  • uproarious
    (騒がしい)
  • a furor
    (怒号、大騒ぎ)

“noisy” と “uproarious” は形容詞で、騒がしい様子を表しています。よって、この四字熟語の「喧々囂々たる〜」という用法の英語訳となります。

“a furor” は名詞なので、喧々囂々をそのまま使う際の英語訳として用いることができます。

まとめ

以上、この記事では「喧々囂々」について解説しました。

読み方喧々囂々(けんけんごうごう)
意味大勢の人が騒ぎ立てている様子。
類義語甲論乙駁、議論百出
英語訳noisy(うるさい)、a furor(大騒ぎ)など

喧々囂々は、誤用が多く見られる四字熟語です。その意味や漢字に注意して、正しい用法で使いましょう。