今回ご紹介する言葉は、ことわざの「活を入れる(かつをいれる)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「活を入れる」をざっくり言うと……
読み方 | 活を入れる(かつをいれる) |
---|---|
意味 | 刺激を与えて、元気にさせること |
由来 | 柔道の人工呼吸方に由来 |
類義語 | 老い木に花咲くなど |
対義語 | 青菜に塩など |
英語訳 | give〜a pep talk(活を入れる) |
このページの目次
「活を入れる」の意味をスッキリ理解!
「活を入れる」の意味を詳しく
「活を入れる」とは、「気力がない人や衰弱した人に刺激を与え、元気づける」という意味です。
「喝を入れる」と書かれることがありますが、これは誤りです。正しくは、「喝」ではなく「活」であるため、注意しましょう。
意味も、「気を抜いている人に、厳しいことを言う」と誤解されることが多いです。現代では、こちらの意味の方が浸透しています。
しかし、本来「活を入れる」とは、「元気づける」ことです。正しい意味をしっかり覚えましょう。
「活を入れる」の使い方
- この頃彼女は、失恋から元気がないようだ。食事に誘って活を入れよう。
- 士気の下がったチームに活を入れるため、円陣を組んだ。
どちらの例文でも、「元気づける」や「活気づける」という意味で使うことが重要です。
「活を入れる」の由来
もとは、柔道の人工呼吸方である「活法」に由来します。
柔道には締め技などがあり、気を失う人もいます。気絶した人の息を吹き返さらせることを、「活を入れる」と言いました。
これが転じて、「気力などがない人を元気づける」という意味で使われるようになりました。
「活を入れる」の類義語
活を入れるには以下のような類義語があります。
- 有卦(うき)に入る:幸運に恵まれ、活気づくこと
- 老い木に花咲く:衰えたものが、再び勢いづくこと
「活を入れる」の対義語
活を入れるには以下のような対義語があります。
- 青菜に塩:元気をなくして、しょげている様子
- 蛞蝓(なめくじ)に塩:しょげている様子
「活を入れる」の英語訳
活を入れるを英語に訳すと、次のような表現になります。
- give〜a pep talk
(活を入れる) - breathe life into
(活気づける) - encourage
(元気づける)
give〜a pep talkは「活を入れる」という意味です。giveの後には、目的語(元気づけたい相手)を入れましょう。
pepには、「元気づける」や「活気」という意味があります。そのため、pep talkで「激励」という表現になります。「〜に激励を与える」で、「活を入れる」というフレーズとして使われます。
breathe life intoは、直訳すると「命を吹き込む」という意味です。「活を入れる」の由来である、柔道の活法に近い表現と言えます。intoの後に、目的語(元気づけたい相手)をつけましょう。
encourageは、「元気づける」や「励ます」という意味の動詞です。
まとめ
以上、この記事では「活を入れる」について解説しました。
読み方 | 活を入れる(かつをいれる) |
---|---|
意味 | 刺激を与えて、元気にさせること |
由来 | 柔道の人工呼吸方に由来 |
類義語 | 老い木に花咲くなど |
対義語 | 青菜に塩など |
英語訳 | give〜a pep talk(活を入れる) |
「活を入れる」の意味を誤解している人は、非常に多いです。それに伴い、漢字も間違って覚えられています。正しい意味をしっかりと覚え、適切に使うことができるよになりましょう。