「過渡期(かとき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「過渡期(かとき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「過渡期」の意味をスッキリ理解!

過渡期(かとき):物事が新しい状態へと徐々に変化していく時期

「過渡期」の意味を詳しく

「過渡期」とは、物事が新しい状態へと変化していく時期を指します。時期を表す「期」と、古いものから新しいものへ移行することを指す「過渡」の複合語です。

「過渡期」は、一気に変化する時に使うのではなく、どこか不安定な要素を持ちながら、徐々に変化していく過程を表現する時に使います。

たとえば、「90年代は、音楽を聴く媒体が、レコードからCDへと変わっていく過渡期にあった」などの表現があります。音楽を聴く媒体が、レコードから徐々にCDへと移り変わっていく90年代を「過渡期」と言っています。

「過渡期」は、一定の幅を持った移行期間だと言えます。

「過渡期」の使い方

  1. 日本代表チームは、世代交代の過渡期を迎えている。
  2. 江戸の武家政権が終わり、明治維新が始まる時期は、まさに時代の過渡期だった。
  3. 大会で結果が出なくて、さまざまな葛藤を抱いたあの頃は、成長のための過渡期だったと今なら思える。

①では、日本代表チームの主力層が若い世代へと移行していくさまを「過渡期」と表現しています。

②では、江戸から明治への時代の転換が描かれています。時代が移り変わるさまを「時代の過渡期」と述べています。

③では、思うようにいかなくて葛藤した日々を、成長のために必要なことだったと後から評価しています。このように、後から振り返った時に、殻を破るまでの過渡期だったと感じることもあります。

「過渡期」の類義語

「過渡期」には以下のような類義語があります。

  • 変革期:既存の仕組みを新しいものへと移行していく時期
  • 転換期:物事がまさに移り変わろうとしている時
  • 変容期:物事が変化する時期を広く指す言葉
  • 端境期(はざかいき):入れ替わりの時期

「変革期」は、能動的に仕組みを変えようという姿勢が前提にあります。

「変容期」は、物事が移り変わる時期を広く指します。変革期や転換期、また過渡期を意味に含んでいる言葉です。

「転換期」は、一気に変化するタイミングを指して使われます。

「端境期」の原義は、市場において前年の米と新米が入れ替わる 9月から10月頃を意味します。そこから派生して、物事が入れ替わる時期も指すようになりました。

「過渡期」の対義語

「過渡期」には以下のような対義語があります。

  • 安定期:物事が落ち着いている時期
  • 最盛期:物事の勢いが最もある時期
  • 全盛期:人気や実力が最もある時期
  • 繁忙期:来客が多くて特に忙しい時期

「過渡期」の反対としては、1つの状態に落ち着いていることを指す言葉が該当します。

「過渡期」の英語訳

「過渡期」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • transition
    (移行期間)
  • transition period
    (移行期間)

それぞれを用いた例文は以下の通りです。

例文
  • Our company is in transition now. When we survive this, we can grow greatly.
    (わが社は今、過渡期にある。ここを乗り越えれば、大きく成長できる。)
  • The adolescence is a transition period in which a person grows up mentally and physically.
    (思春期は、心身ともに成長するための過渡期である。)

まとめ

以上、この記事では「過渡期」について解説しました。

読み方過渡期(かとき)
意味物事が新しい状態へと徐々に変化していく時期
類義語変革期、変容期、転換期、端境期
対義語安定期、最盛期、全盛期
英語訳transition, transition period

どんな物事にも移り変わりの時期があります。「過渡期」という言葉の使い方を押さえ、表現の引き出しを増やしてくださいね。