「端境期(はざかいき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「端境期(はざかいき)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「端境期」の意味をスッキリ理解!

端境期(はざかいき):移行期

「端境期」の意味を詳しく

「端境期」とは、農作物や商品が古いものから新しいものに変わる時期のことです。「はざかいき」と読みます。

特に農作物は、年に1回収穫をし、その在庫で翌年の収穫までの需要を賄うことが多く、収穫期の直前は流通量が減ります。その時期のことを端境期と呼びます。

 

もともとはお米について使われていた言葉で、前年産のお米に変わって新米が出回る直前の時期、つまり9〜10月のことを指していました。かつてはお米の端境期に価格が高騰したり、緊急で輸入を行なっていました。

最近では他の作物についても使われたり、農家の収入が減る時期のことを端境期と呼ぶこともあります。もっぱら、生産時期に季節性がある商品で使われます。単に移行期という意味でも使われたりします。

最近は商品改良や生産方法の多様化により、農作物は一年を通じて店頭に並ぶようになりました。それに伴い、端境期という言葉もあまり聞かなくなりました。

知っていると便利!穀物と野菜の端境期

端境期のある、代表的な穀物と野菜を紹介します。

穀物・野菜端境期
8〜9月
れんこん6〜8月
キャベツ4〜5月
ネギ5〜6月
レタス6〜7月

また、3月〜4月(冬野菜と春野菜の合間)と9月(夏野菜と秋野菜の合間)は、野菜全体の端境期になります。

端境期の後には旬を迎え始めた作物が並ぶので、覚えておくとおいしい野菜にめぐり合えるかもしれません。

端境期は、露地栽培を行なっている農家や、地元の野菜を売る直売所などにとっては大きな問題です。そのため、さまざまな対策を行なっています。

たとえば、農家によって少しずつ生産時期をずらしたり、作物の中でも長持ちする作物を保管しておいて端境期に提供したりなどしています。

端境期でお店に商品が少なくなると、繁忙期始めにも客足が回復せず困ることもあります。

また、端境期に残っている在庫の量によって商品の価格も変わります。農業や農経済に関わる方にとって、「端境期」は重要なキーワードになります。

「端境期」の使い方

  1. 今はちょうど端境期にあたるので、店頭に並ぶお米の量が少ない。
  2. この端境期を乗りきれば、経営はかなり楽になる。
  3. 社内のパソコンを順次新型に変える関係で、今は使える台数が減っているらしい。まさに端境期だなぁ。

上記の例文のように、「端境期」という言葉を使う際は、関係者にとって苦しい時期であることが多いです。

①の例文では、端境期は「お米の供給が途切れる時期」を指しています。だいたい8月〜9月頃になります。

②の例文は経営者視点の文で、端境期は「提供できるものが減る時期」のことを指しています。「今は供給が少なく売上も伸びていないが、しばらくすると(生産や仕入れなどが追いつき)売上も上がるだろう」という文です。

 

③の例文は少し毛色が異なり、「移行期」という意味で「端境期」という単語を使っています。

「社内のパソコンを新型に変える」ことで、パソコンを使いたいという需要に使えるパソコンの台数が追いついていないので、「端境期」と言えるわけですね。

このように、端境期は総じて「生産物や商品の入れ替えで、需要に対して供給が追いついていない」ことから生じるマイナスな出来事を表す際に使います。

「端境期」の類義語

端境期には以下のような類義語があります。

  • 過渡期(かとき):変化が行われている途中の時期
  • 移行期:変化を行う途中の時期
  • 入れ替え期:扱う商品や、団体の体制などが交代する時期
  • 転換期:物事が大きく変化する時期
  • ターニングポイント:物事が大きく変化する瞬間

上にある言葉ほど、受動的で持続している変化というニュアンスが強く、下にある言葉ほど、能動的にであったり、短い変化の瞬間を切り取った言葉である印象です。

どれもプラス、もしくは中立的な意味合いで使われることが多いですが、端境期の代わりとしても使えます。

「端境期」の対義語

端境期には以下のような対義語があります。

  • 最盛期:一番盛り上がる時期
  • 安定期:変化が少ない時期

端境期は、「収穫量や供給量が減ること」と「状況に変化が起きること」の2つのニュアンスを有しているため、それぞれに対しての対義語を紹介しました。

「端境期」の英語訳

端境期を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • between season
    (繁盛する時期の間)
  • food-short months
    (食品の供給が少ない時期)
  • the pre-harvest months
    (収穫期の前)
  • off season
    (オフシーズン)

between seasonの“season“は、ただの季節ではなく、オンシーズンというイメージです。オンシーズンとオンシーズンの間、という言葉で「端境期」を表します。

まとめ

以上、この記事では「端境期」について解説しました。

読み方端境期(はざかいき)
意味移行期
類義語過渡期、移行期、ターニングポイントなど
対義語最盛期、安定期など
英語訳between seasons(繁盛する時期の間)

あまり耳馴染みのない言葉ですが、農作物などについて話す上では欠かせない言葉です。これを機に、押さえておきましょう。