「観点(かんてん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「観点(かんてん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「観点」の意味をスッキリ理解!

観点(かんてん):物事を見たり考えたりするときの立場

「観点」の意味を詳しく

「観点」とは、物事を見たり考えたりするときの立場のことです。中でも、何かの議論や判断を行うときの根拠となるような、客観的な立場のことを指して使います。

物事にはさまざまな面があるため、どの立場から物を見るのかによって得られる結論は異なります。発言者の立場を明確に表すために、「〜の観点から」などのフレーズが使われます。

「観点」を構成する漢字にはそれぞれ以下のような意味があります。

「観点」の漢字の意味
  • :多くのものを並べて見比べたり、広く周りを見渡したりする
  • :極小の範囲
この2つの漢字が組み合わさり、「物事を見渡して考えるときの立場」という意味になりました。

「観点」の使い方

  1. 君はひとつの観点でしかものを見ていない。
  2. 環境保護の観点に立つと、今回の政策はかなり評価できる。
  3. 多様な観点を持つことは、企業経営にとってプラスになる。

上記の例文のように、「観点」は「立つ」「持つ」などの単語と一緒に使うことが多いです。

①は、「君」の視野の狭さを批判している文章です。「君」がたったひとつの立場でしか物事を見られていないと指摘しています。

②は、‪非常によく見る使い方です。環境保護という立場から政策を評価すると、肯定的に評価できる、という意味の文章です。

このように「何かの立場に立って物事を評価/判断/議論する」際に「観点」という単語はよく使われます。

 

③では、「観点を持つ」というフレーズが使われています。さまざまな立場から物事を見られるようになることが、企業を経営する上でプラスになる、という意味の文です。

このように、ほとんどの場合で「観点」は「立場」と言い換えることができます。

また、他にも以下のような言い回しもあります。

「観点」の言い回し
  • 観点を絞る
  • 観点を変える

「観点」の類義語

観点には以下のような類義語があります。

  • 立場:物の見方や考え方のよりどころ
  • 見地:物を観察したり判断するときのよりどころ
  • 視点:物を観察したり判断するときの立場
  • 視野:観察や考えが及ぶ範囲
  • 次元:物事を考えるときの立場、着目している面
  • 姿勢:心構え
  • スタンス:心構え、姿勢
  • 視座:物事を見る姿勢や立場
  • 見解(けんげ):物の見方や考え方
  • スタンドポイント:物を考えるときの立場
  • ビューポイント:視点、観点、立場

「立場」「見地」はほぼ観点と同じ意味です。「次元」は観点よりもややメタ的な単語で、「観点や立場が基づいている基準」について言及するときに使われます。

また、以下のような言い換え表現もあります。

  • 〜を踏まえて
  • 〜の捉え方から

 

「観点」と「視点」の使い分け

「視点」は「観点」の類義語ですが、以下の違いがあります。

用途ニュアンス
観点抽象的なことについて使う思考の基盤そのものが変わる
視点具体的なことについて使う同じ思考の基盤の中で違う見方をする

また、「視点」には「物に対して視線が注がれる点」という意味もあるため、芸術に関する話題でよく使われます。

たとえば、小説は語り手がどこからできごとを見ているかに応じて「一人称視点」「三人称視点」などど区分されます。また、絵でも「俯瞰視点」など、どこから対象となる物体を見ているかを「視点」という言葉で表します。

これらの意味合いで「観点」を使うことはありませんので、言い換えの際には注意が必要です。

「観点」の英語訳

観点を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • perspective
    (考え方、見方)
  • point of view
    (視点、観点)
  • viewpoint
    (観点)
  • standpoint
    (立場)
どれも非常に使用頻度の多い単語です。

まとめ

以上、この記事では「観点」について解説しました。

読み方観点(かんてん)
意味物事を見たり考えたりするときの立場
類義語立場、見地、視点など
英語訳viewpoint(観点)など

抽象的なことに関して客観的に論じるときに最もよく使われる、ということも合わせて覚えておきましょう。