「甘言蜜語」の意味とは?読み方は?類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「甘言蜜語(かんげんみつご)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「甘言蜜語」をざっくり言うと……

読み方甘言蜜語(かんげんみつご)
意味相手に気に入られようとしたり、取り入ったりするための甘い言葉。
類義語甜言蜜語、花言巧語、巧言令色など
英語訳honeyed words(甘い言葉)など

「甘言蜜語」の意味をスッキリ理解!

甘言蜜語(かんげんみつご):相手の気をひくための巧みな言葉

「甘言蜜語」の意味を詳しく

「甘言」は「甘い言葉」を表します。また、「蜜語」は「蜜のような言葉」を表しています。蜜は甘い味がすることから、「蜜語」も「甘い言葉」と表現することができますね。

この四字熟語でいう「甘い言葉」とは、わざとらしい偽りの言葉です。つまり、「甘言」と「蜜語」はどちらもはネガティブな意味合いをもつのです。

つまり、「甘言蜜語」は、似た意味の熟語を重ねることで意味を強調した四字熟語であると言えますね。

 

また、「甘言蜜語」は「人をその気にさせるようなうまい話」という意味でも用いられます。例えば、詐欺師が相手を誘惑して騙そうとするときに使う巧妙(こうみょう)な話などが挙げられます。

なお、「蜜語」という言葉は、単体で「恋人どうしの愛情のこもった語らい」を表すこともあります。これは良い意味合いで用いられます。ただし、「甘言蜜語」には恋人どうしの言葉を表す用法はありません。あくまでも「甘言蜜語」は、「人をその気にさせる」というようなネガティブな文脈で使われるのです。

「蜜」という漢字を秘密の「密」と表記することは誤りです。間違えてしまわないように注意しましょう。

「甘言蜜語」の使い方

「甘言蜜語」は基本的にネガティブな文脈で使われます。

具体的には、以下のような例文が挙げられます。

  1. 物事の本質を見極めなければ、甘言蜜語に振り回されてしまうだろう。
  2. 彼の話は甘言蜜語だらけで信用ならない。
  3. 母は、セールスマンの甘言蜜語に騙されてしまった。
  4. 甘言蜜語で上司に取り入ろうとするとは、なんと情けない限りだ。

「甘言蜜語」の類義語

甘言蜜語には以下のような類義語があります。

  • 甜言蜜語(てんげんみつご):蜜のように甘く、人を誘惑するようなうまい言葉
  • 花言巧語(かげんこうご):口先だけの巧みな言葉
  • 巧言令色(こうげんれいしょく):口先だけのうまい事を言ったり、うわべだけで表情を取り繕うこと

甜言蜜語の「甜」という漢字は、「甘い」「うまい」という意味を表します。

また、花言巧語は、熟語の順序を反対にして「巧語花言」とも表記することができます。

さらに、巧言令色の「巧言」は、巧み(たくみ)な言葉という意味です。また、「令色」は「愛想よく取り繕った顔色」という意味を持っています。

「甘言蜜語」の英語訳

甘言蜜語を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • honeyed words
    (甘い言葉)
  • flattery
    (お世辞、甘言)

“honeyed words” の “honeyed” は、動詞の “honey” を活用した形です。

“flattery” は名詞で、この単語の動詞の形は “flatter” です。“flatter”は、「(喜ばせるために)お世辞を言う」という意味を表します。

まとめ

以上、この記事では「甘言蜜語」について解説しました。

読み方甘言蜜語(かんげんみつご)
意味相手に気に入られようとしたり、取り入ったりするための甘い言葉。
類義語甜言蜜語、花言巧語、巧言令色など
英語訳honeyed words(甘い言葉)など

「甘言蜜語」を投げかけられると、相手の話に乗ってしまいたくなるものです。

しかし、「うまい話には裏がある」という言葉もあります。信用できるかどうかという点を、自分で見極める力が重要ですね。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。