四字熟語「巧言令色(こうげんれいしょく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「巧言令色(こうげんれいしょく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「巧言令色」の意味をスッキリ理解!

巧言令色(こうげんれいしょく):心にもないような口先だけの言葉を言ったり、相手に気に入られようと見せかけをよくした顔つきをすること

「巧言令色」の意味を詳しく

「巧言令色」は「巧言」と「令色」という2つの言葉から構成されています。

 

「巧言」は「巧(うま)い言葉」と書くように、「うまい言い回しをした言葉」を意味します。その後、うまい言い回しをする口先の技術が強調されるようになり、次第に「心にもないような口先だけの言葉」を表すようになりました。

「令色」は、「令」と「色」という2つの漢字から構成されています。「令」は「よい」「立派な」という意味で使われています。「色」は、「人の顔の表情」を表す漢字です。つまり「令色」は、本来「よい表情」を意味する言葉です。

その後、人は媚びへつらう時に見せかけのよい顔つきをすることが多いことから、「令色」は、「相手に気に入られようと見せかけをよくした顔つき」を表すようになりました。

 

したがって「巧言令色」は、心にもないような口先だけの言葉を言ったり、相手に気に入られようと見せかけをよくした顔つきをすることを表す四字熟語です。

「うまい」という意味を表す「巧」や「よい」という意味を表す「令」など肯定的な漢字で構成されていることから、一見誉め言葉のような印象を与える四字熟語ですが、否定的な意味をもちます。使う場面に注意しましょう。

「巧言令色鮮(すくな)し仁」という諺(ことわざ)の形で用いられることが非常に多いです。

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「巧言令色」の使い方

  1. あの人はどうも巧言令色の雰囲気を感じるので、心から信用することができない。
  2. 心のこもっていないお世辞では、巧言令色であるのがバレバレである。
  3. 私の父は、私の新しい彼氏を巧言令色であると断言して、家に入れなかった。
  4. そうやって、皆によい顔していたら巧言令色だと思われてよいことないよ。
  5. 巧言令色だけで出世しようとするのにも限界がある。

「巧言令色」の由来

孔子が弟子に向けて語った言葉が由来となっています。その言葉は、『論語』の第1番目の章である『学而(がくじ)』に以下のように記されています。

 

「子曰。巧言令色。鮮矣仁。」

これを書き下すと、「子曰く、巧言令色、鮮(すくな)し仁(じん)と。」となります。

現代語訳すると、「孔子は言った。うわべだけの言葉を並べ、皆によい顔をする人は、仁の心が欠けていると。」となります。

 

この孔子の言葉が、そのまま諺となり、前半の部分が抜き出され、「巧言令色」という四字熟語となりました。

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「巧言令色」の類義語

巧言令色には以下のような類義語があります。

  • 諂佞阿諛(てんねいあゆ):相手に気に入ってもらえるように振る舞うこと。
  • 承顔順旨(しょうがんじゅんし):顔色をうかがいながら媚びへつらうこと。
  • 同而不和(どうじふわ):相手に調子を合わせて媚びへつらっているが、親しみは持っていないこと。
  • 揺頭擺尾(ようとうはいび):気に入られようと相手の機嫌をとること。
  • 望塵之拝(ぼうじんのはい):権力者に気に入られようと媚びへつらうこと。

「巧言令色」の対義語

巧言令色には以下のような対義語があります。

  • 剛毅朴訥(ごうきぼくとつ):自分の意思をしっかりともちながら、飾り気のない様子。
  • 剛健質実(ごうけんしつじつ):真面目で飾り気がなく、心身ともに充実している様子。
  • 質実剛健(しつじつごうけん):真面目で飾り気がなく、たくましい様子。
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「巧言令色」の英語訳

巧言令色を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • honeyed words
    (甘言)
  • fair words
    (巧言)
  • flattery
    (お世辞)

「甘言」「お世辞」などを意味する名詞が英語訳になります。

まとめ

以上、この記事では「巧言令色」について解説しました。

読み方巧言令色(こうげんれいしょく)
意味心にもないような口先だけの言葉を言ったり、相手に気に入られようと見せかけをよくした顔つきをすること
由来『論語』『学而』
類義語諂佞阿諛(てんねいあゆ)、承顔順旨(しょうがんじゅんし)、同而不和(どうじふわ)、揺頭擺尾(ようとうはいび)、望塵之拝(ぼうじんのはい)など
対義語剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)、剛健質実(ごうけんしつじつ)、質実剛健(しつじつごうけん)など
英語訳honeyed words(甘言), fair words(巧言), flattery(お世辞)

「巧言令色」がなされやすい場面として、就職活動が挙げられます。初対面の面接官に対して、自分をよりよく見せて内定を得るためには、うわべだけのお世辞や見せかけのよい笑顔がを用いることがあるかもしれません。

しかし、そのようにして得た内定で果たしてその人は幸せになれるでしょうか。面接で見せた「巧言令色」な自分は本当の自分ではありません。ありのままの自分を選んでくれた人たちと、自然体で働ける方がよほど幸せなはずです。

就職活動は自分の軸をしっかりと持ち、「巧言令色」にはしらないように備えておくことが肝要です。

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