「人柱」の意味とは?読み方は?同義語から英語まで簡単に解説

言葉

人柱とは「リスクを承知で、いち早く新しい製品やサービスを試す人」という意味です。

「人柱」は、本来の意味と、主にネット上で使われる現代的な意味が異なるので、使い方に注意が必要な言葉です。

この記事では、元の意味や使い方も含めて、詳しく解説します。

☆「人柱」をざっくり言うと……

読み方人柱(じんちゅう)
意味リスクを承知で、いち早く新しい製品やサービスを試す人
由来「特定の目的のために犠牲となった人」という意味の人柱(ひとばしら)から
類義語イノベーター
対義語ラガード
英語訳innovator
(革新者、新技術などの導入者)

「人柱」の意味

人柱じんちゅう

リスクを承知で、いち早く新しい製品やサービスを試す人

人柱は、主にインターネット上で使われているネットスラングのひとつです。

本来の読み方は「ひとばしら」で、「特定の目的のために犠牲になる人」を表す言葉でした。

この意味から派生して、「不具合の可能性や明らかになっていないリスクが潜んでいるにもかかわらず、新製品や新技術を率先して試そうとする人」を意味するようになりました。

人柱と呼ばれる人が試す新製品や新技術には、以下のようにさまざまなものが含まれます。

新製品や新技術
  • 新しく発売されたばかりのゲーム機
  • 認可が下りたばかりの治療方法
  • 新しく始まったサブスクリプションサービス

以上のように、形のある製品からサービス、技術まで、さまざまなものを含みます。

新しい製品やサービスの危険性

もちろん、新しく世の中に登場した技術や製品の全てにリスクがあるわけではありません。

大きなリスクが伴うものは、そもそも販売されませんし、ある程度のリスクは現行の製品や技術にも含まれています。

しかし、新しく登場したものだからこそ、以下のようなリスクを含んでいることが多いのです。

新製品や新技術のリスク
  • 初期不良や不具合の可能性がある
  • レビューなどの情報が少ない
  • (薬や治療法)明らかになっていない副作用などの可能性がある

これらを承知の上で、新しいものを試そうとする人のことを「人柱」と言います。

「人柱」の読み方

人柱は、「特定の目的のために犠牲になる人」という本来の意味で使う場合と、ネットスラングとして使う場合で読み方が異なります。

  • ひとばしら
    特定の目的のために犠牲になる人
  • じんちゅう
    リスクを承知で、いち早く新しい製品やサービスを試す人

これは、最初にネットスラングとして人柱という単語を使い始めた人が、誤って「じんちゅう」と読んでしまったためだと言われています。

読み方が異なれば、どちらの意味で使われているかの判断ができるため、そのまま「じんちゅう」という読み方が採用されたのです。

「人柱」の使い方


人柱は、形のある製品にも、形のないサービスや技術に関してでも使うことができる言葉です。

具体的な例文を見ていきましょう。

  1. 彼は、認可が下りたばかりの薬の人柱として名乗りを上げた。
  2. 新発売のカメラが気になるけど、使い勝手が心配だから人柱になってくれ!

「人柱」の由来

人柱(じんちゅう)の由来は、同じ漢字の人柱(ひとばしら)です。

人柱(ひとばしら)とは、「堤防(ていぼう)工事などの完成を祈るために、生贄として人を土中や水底に埋めること、また生贄になった人」を表す言葉です。

生きた人間を工事現場に埋めて、神様に祈ることで安全祈願を行う文化があったのです。

ここから、人柱の意味が少し広くなり「特定の目的のために犠牲となった人」を表すようになりました。

 

そして、「他の人の身代わりになり新しい製品などを試してくれる人」というニュアンスから、ネットスラングとしての人柱の意味が生まれました。

「人柱」の類義語


人柱には以下のような類義語があります。

イノベーターは、「革新を起こすもの」「革新者」という意味を持つ単語ですが、使われるマーケティング用語のひとつでもあります。

イノベーターは、イノベーター理論の中で「新たに現れた商品やサービス、ライフスタイルなどを、最も早い段階で受け入れる層」を表す言葉です。

「イノベーター理論」の意味

スタンフォード大学のエベレット・ロジャーズ教授が1962年に提唱した理論です。

イノベーター理論は、新しい製品やサービスが市場に普及する流れを段階に分けて分析した理論です。

具体的には、新しい製品・サービスを受け入れる人の順番は以下のようになっています。

普及段階
  • イノベーター
    新たに現れた商品やサービス、技術などを最も早い段階で受け入れる層
  • アーリーアダプター
    新たに現れた商品やサービス、技術などを比較的早い段階で採用・受容する人々
  • アーリーマジョリティー
    新たに現れた商品やサービス、技術などをアーリーアダプターの後にに採用・受容する人々
  • レイトマジョリティ
    新たに現れた商品やサービスの導入に慎重で消極的な消費者層
  • ラガード
    新製品を最も遅く採用する、もしくは最後まで採用しない層

「人柱」の対義語


人柱には以下のような対義語があります。

  • ラガード
    新製品を最も遅く採用する、もしくは最後まで採用しない層のこと

ラガードもイノベーターと同様、イノベーター理論に登場する言葉です。

「人柱」の英語訳

人柱を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • innovator
    (革新者、新技術などの導入者)

「人柱」のまとめ

以上、この記事では人柱について解説しました。

読み方人柱(じんちゅう)
意味リスクを承知で、いち早く新しい製品やサービスを試す人
由来「特定の目的のために犠牲となった人」という意味の人柱(ひとばしら)から
類義語イノベーター
対義語ラガード
英語訳innovator
(革新者、新技術などの導入者)

もともとの意味と、ネットスラングとしての意味をそれぞれしっかりと理解しておきましょう。