四字熟語「弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「弱肉強食」の意味をスッキリ理解!

弱肉強食(じゃくにくきょうしょく):強いものが弱いものを犠牲にして栄えること

「弱肉強食」の意味を詳しく

「弱肉強食」は、それぞれの漢字の意味をつなげると意味が分かりやすくなります。

「弱肉」は、文字通り「弱者が肉となること」を意味します。次に「強食」は、「強者が食べること」という意味です。つまり、「弱者が強者の肉となり、食べられること」を表しているのです。

ここから、「弱肉強食」は「弱者をえじきにして、強者が繁栄すること」を意味するのです。

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「弱肉強食」の使い方

「弱肉強食」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. カエルはヘビに食べられ、そのヘビもより強いタカに食べられる。自然界はまさに、弱肉強食の世界だ。
  2. 明治時代に開国した日本は、ヨーロッパの強国がひしめく弱肉強食の時代を生き抜いた。
  3. 資本主義社会は、金を持っている人が力を持つという弱肉強食の原理でできている。

以上のように「弱肉強食の世界」や「弱肉強食の原理」というように使われるのが一般的です。

 

1つ目の例文は、文字通りに「弱い生き物がより強い生き物に食べられる」という関係を表現しています。

2つ目の例文は、実際に食べる立場と食べられる立場の関係を示しているわけではありません。「より強い国が弱い国を支配する」という意味で「弱肉強食」が使われているのです。

3つ目の例文では、お金がないとモノを買えない資本主義社会の厳しさを「弱肉強食」に例えて表現しています。

「弱肉強食」の由来

「弱肉強食」の由来は、唐の時代の文学者である韓愈(かんゆ)の詩『浮屠(ふと)の文暢師(ぶんちょうし)を送るの序』にあります。

その詩の中で「弱之肉、強之食」というフレーズがあります。これは、「弱いものの肉は、強いものの食べ物となる」という意味です。この文章が基となって、「弱肉強食」という四字熟語が今に伝わっているのです。

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「弱肉強食」の類義語

弱肉強食には以下のような類義語があります。

  • 強食弱肉(きょうしょくじゃくにく):弱いものの犠牲の上で、強いものが栄えること
  • 優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい):能力の高い人が勝ち、劣っている人が負けること
  • 自然淘汰(しぜんとうた):周囲の環境に適応できる生き物が生き残って、適応できないものは滅んでいくこと
  • 適者生存(てきしゃせいぞん):自然界において環境に適応した生き物が生存競争に勝ち残ることができること

「強食弱肉」は、「弱肉強食」を入れ替えているだけなので意味は全く同じです。「優勝劣敗」も、「強いものが食べる」というのが「優れているものが勝つ」というように変わっているだけなので、本質的な意味は同じです。

この前半2つの四字熟語は、「弱肉強食」と同じように使うことができます。

 

後半の「自然淘汰」と「適者生存」という四字熟語は、どちらかというと「弱いものが滅んで、強いものが栄える」という原理そのものを表しています。

「弱肉強食」の対義語

弱肉強食には以下のような対義語があります。

  • 共存共栄(きょうぞんきょうえい):複数のものが共に助け合い、栄えること

「弱肉強食」の反対の意味は、「複数のものが、強弱関係なく栄えること」です。

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「弱肉強食」の英語訳

弱肉強食を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • the law of jungle
    (ジャングルの掟)
  • eat or be eaten
    (食べるか食べられるか)
  • survival of the fittest
    (環境に適応するものが生き残る)

“the law of jungle” は、その名の通りに「弱いものは食べられてしまい強いものが生き残る」というジャングルの掟という意味です。「弱肉強食の世界」を表現したい際に用いましょう。

“eat” は「食べる」を、“be eaten” は「食べられる」ことを意味しています。ですので、「弱肉強食」に一番意味が近いといえます。

“survival of the fittest” は、類義語にあった「自然淘汰」や「適者生存」と似たニュアンスを持ちます。“fit” は、「ぴったり合う」「適応する」という意味を持ちます。その最上級にあたる “fittest” が “survival” する、つまり「最も適応するものが生き残る」という意味になるのです。

まとめ

以上、この記事では「弱肉強食」について解説しました。

読み方 弱肉強食(じゃくにくきょうしょく)
意味 強いものが弱いものを犠牲にして栄えること
由来 唐の時代に作られた詩の「弱之肉、強之食」という一節
類義語 強食弱肉、優勝劣敗、自然淘汰など
対義語 共存共栄
英語訳 “the law of jungle” (ジャングルの掟)、“eat or be eaten” (食べるか食べられるか)など

「弱肉強食」という四字熟語は、日常的にもよく見るので親しみのある言葉でしょう。いざ使う場面が来た時のために、この記事でしっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。

グローバル化などが進んでいる現代の社会は、ますます能力主義となり、まさに「弱肉強食」の世界と言っていいかもしれません。この厳しい競争で生き残るための努力を続けていくと同時に、優しさも忘れたくないものですね。

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