「無辜(むこ)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「無辜」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「無辜」の意味をスッキリ理解!

無辜(むこ):罪のないこと・罪のない人

「無辜」の意味を詳しく

「無辜」とは、罪のないこと・罪のない人のことです。

聞きなれない人も多いかと思いますが、「無辜の民」や「無辜の死」などの決まった形で使われることが多い言葉です。

「むこう」と読まないように注意しましょう。

「無辜」の使い方

「無辜」は以下のような形で使われることが多いです。

  • 無辜の民:罪のない民衆
  • 無辜の死:罪のない者の死
  • 無辜なる○○

「無辜の民」の意味

「無辜の民」とは、「罪のない民衆」という意味の言葉です。しかし、法的に罪があるかどうかという意味ではありません。

何も悪くない民衆が、ひどい政治や、国家間の争いに巻き込まれて被害を被っている場合などに使われます。

つまり、法的な罪がないという意味ではなく、人道的に悪いことはしておらず、抵抗する力もない民衆のことを「無辜の民」と表すのです。

罰を受ける理由はないにもかかわらず、命や身が危険にさらされるような状態の一般市民のことです。

例文
暴君の勝手な戦争によって、無辜の民がどれほど亡くなったのか考えたことはあるか。

似たような意味で「無辜の人々」や「無辜の者」などの言葉が使われることもあります。

「無辜の死」の意味

「無辜の死」とは、「罪がないのに死ぬこと」を指します。

自分が悪事を行っておらず罪はないのにも関わらず、他の人々や物事のための犠牲となって死ぬことを表します。

例文
彼の無辜の死を無駄にするような行動はやめなさい。

「無辜なる○○」の意味

「無辜」は、後ろに名詞を伴って「無辜なる○○」という形で使われることがあります。

意味は「罪のない○○」となります。

例文
無辜なる子供たちを犠牲にしてはいけない。

「無辜」の由来

「辜」の漢字には、以下のような意味があります。

  • 磔(はりつけ)にする
  • そむく
  • 咎(とが)

「辜」という漢字を上下に分解すると「古」と「辛」になります。

「辛」は、入れ墨をするための針の形を表しています。昔は、罪人の証として、罪を犯した者に入れ墨を入れていました。

「古」は、「固くとざす」という意味があり、「罪人を牢屋に閉じ込めるようす」を表しています。

この漢字の造りから、「辜」が「罪」を表すようになりました。

 

ここから「無辜」は「罪がないこと」「罪が無い人」を表す言葉になったのです。

「無辜」の類義語

「無辜」には以下のような類義語があります。

「無辜」と「無罪」の違い

「無罪」とは、「罪がないこと」という意味です。特に、「刑事裁判で、被告人の行為が罪にならないか、または犯罪が証明されないこと」という意味を持ちます。

つまり、「無罪」は「法的に罪がない」という意味が強いのです。

それに対して「無辜」は、法律的にではなく、「道徳的に罪がない」「悪意がない」という意味合いが強いのです。

さらに、「無罪」には、「罪の無い人」という意味はありません。

「無辜」の対義語

「無辜」には以下のような対義語があります。

  • 有罪:罪があること
  • ギルティ:有罪

「無辜」の英語訳

「無辜」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • innocence
    (無罪・純白)
  • not guilty
    (無罪)

まとめ

以上、この記事では「無辜」について解説しました。

読み方無辜(むこ)
意味罪のないこと・罪のない人
由来「罪がないこと」を表す漢字から
類義語無罪
対義語有罪、ギルティ
英語訳innocence(無罪・純白)
not guilty(無罪)

「無辜」は、少し難しい熟語ですが、この機会にしっかりと理解しておきましょう。