「イニシアチブ」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「イニシアチブ」です。

「イニシアチブ」の意味・「イニシアチブゲーム」の意味・使い方・語源・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

「イニシアチブ」とは?

イニシアチブ(initiative):主導権

「イニシアチブ」の意味を詳しく

「イニシアチブ」は、主導権という意味のカタカナ語です。

人前に立って、多くの人々を引き連れて歩けるような力を意味しています。

「イニシアティブ」と表記されることもあります。

イニシアチブには分野ごとに異なる意味があります。以下の4つの分野に分けて詳しく見ていきましょう。

  • ビジネス
  • 政治
  • スポーツ
  • ゲーム

ビジネスでの「イニシアチブ」の意味

ビジネスでの「イニシアチブ」は「主導権」という意味です。

ビジネスでは、主にトップシェアを取るなどの方法で「イニシアチブ」を獲得することになります。

 

たとえば、Appleが発売するiPhoneはスマートフォン業界で「イニシアチブ」を握っていると言えます。

「イニシアチブ」を握っていると、顧客はiPhoneを基準としてスマートフォンを見ることになります。

そのため、他のスマートフォンメーカーは、iPhoneの価格やデザイン、性能などを基準に自社製品を制作することになります。

このように、「イニシアチブ」を握っている状態になれば、販売店に優先的に売ってもらうなど、自社に有利になるよう働きかけることもできます。

「計画・戦略」という意味で用いられる場合がある

ビジネスでは「イニシアチブ」がまれに「(事業を改善するための)計画・戦略」という意味で用いられることもあります。

たとえば、「シェア2倍イニシアチブ」と計画がある場合、「シェアを2倍にする計画」という意味になります。

政治分野での「イニシアチブ」の意味

政治分野での「イニシアチブ」は「国民発案」という制度のことを指します。

「国民発案」とは、国民が一定数の署名などを集めることで、国会に憲法や法律の改正案を提出できる制度のことです。

日本では「国民発案」によって地方公共団体に条例案を提出したり、撤廃を請求したりすることができます。

スポーツでの「イニシアチブ」の意味

スポーツでの「イニシアチブ」は相手と対戦するスポーツで「有利に試合を進めること」という意味です。

スポーツで「イニシアチブ」を取った状況とは、試合に勝ちそうな状態のことを表すのです。

ゲームでの「イニシアチブ」の意味

ゲームでの「イニシアチブ」は「ゲーム内のユニットやキャラクターが行動する順番を決定する数値」のことです。

「イニシアチブ」の数値が小さいほど早く行動できるゲームもあれば、大きいほど早く行動できるゲームもあります。

シミュレーションゲームやロールプレイングゲームなどでよく使われます。

「イニシアチブゲーム」とは?

「イニシアチブゲーム」とは、5~10人程度のグループがひとりでは解決できない課題をグループで協力して解決するゲームの総称です。

課題を解決する過程でコミュニケーションが活発になり、チームの間に信頼感が芽生え得るので、初対面の人同士の緊張をほぐすアイスブレイクとして最適です。

「イニシアチブゲーム」には以下のような種類があります。

「イニシアチブゲーム」の例
  • 日本列島
    小さなプレートの上にメンバー全員が乗るゲーム。話し合って地面に足がつかないように工夫する必要があります。
  • 人間知恵の輪
    メンバー全員が両手をそれぞれ別の人とつなぎ、絡まりあった状態になります。そして、そのままメンバーで相談して手をつないだままひとつの円に戻します。
  • エレクトリックフェンス
    木と木の間に張られたロープに触らないよう協力して乗り越えるゲーム。
  • ブラインドラインナップ
    目隠しをしたまま、「誕生日順」などの指定された順番で並ぶゲーム。言葉を使わないという条件をつけるとより高難易度になります。
  • アマゾン
    メンバーで協力して、与えられた道具を使って池の中央に浮いているバケツを取るゲーム。

「イニシアチブ」の使い方

「イニシアチブ」の例文は以下のとおりです。

  1. シンガポールはイニシアチブを発揮して米朝会談の会場になった。
  2. 両チーム無得点だが、イニシアチブをどちらかが取れるかが勝負だ。
  3. A社がイニシアチブを取って、スマートフォンのシェアを圧倒した。

例文からもわかるとおり、「イニシアチブ」は以下のような言い回しで使われることが多いです。

よくある「イニシアチブ」の言い回し
  • イニシアチブを取る
  • イニシアチブを発揮する
  • イニシアチブを握る
  • イニシアチブを持つ

ちなみに、「イニシアチブ」は名詞なので使い方には注意が必要です。

彼が主導しているというとき、『彼は「イニシアチブ」である』とは言いません。

「イニシアチブ」の語源

「イニシアチブ」の語源は英語・フランス語の “initiative” です。

これはラテン語で「始めた」という意味を表す “initiatus” が語源になっています。

ちなみに “initiative” には、大きく分けて以下の3つの意味があります。

“initiative” の意味
  1. 新規の構想・計画・戦略
  2. 自発的
  3. 主導権

カタカナ語の「イニシアチブ」よりも意味が多いことがわかります。

カタカナ語の「イニシアチブ」は❸の意味で使われることがほとんどです。

「イニシアチブ」の類義語

「イニシアチブ」には以下のような類義語があります。

  • リーダーシップ:統率力
  • 主導権:先導して物事を動かし進めることができる力
  • 率先:みんなの先に立って行動すること
  • 牽引:みんなを先頭に立って引っ張ること
  • 先導:先に立って導くこと
  • 進取の気性:積極的に新しい物事に取り組んでいく気質のこと

「イニシアチブ」と「リーダーシップ」の違い

「イニシアチブ」と「リーダーシップ」の違いは以下のとおりです。

  • イニシアチブ:何も指示しなくても他者が動いてくれる力
  • リーダーシップ:他者に何かを指示して行動してくれる力

「イニシアチブ」は率先して行動して主導権を取ることで、他者の行動が影響を受けるというニュアンスが強いです。

一方、「リーダーシップ」は多くの人を統率して、指示を出した時に効果的に動いてくれるというニュアンスが強いです。

「イニシアチブ」は多くのファンを持つ有名人、「リーダーシップ」はよく訓練された軍隊を想像するとわかりやすいかもしれません。

「イニシアチブ」の対義語

「イニシアチブ」には以下のような対義語があります。

  • 追随:前に行くものに従って後を追うこと

まとめ

以上、この記事では「イニシアチブ」について解説しました。

英語表記イニシアチブ(initiative)
意味主導権
語源英語のinitiative
類義語リーダーシップなど
対義語追随など

「イニシアチブ」は非常に難しい単語です。

しかし、もしもニュースを深く理解したいときや、国際問題について学ぶときには知っておかなければならない単語です。

ぜひこの記事で、使い方や意味を覚えて使いこなせるようになりましょう。