「追従(ついじゅう・ついしょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「追従(ついじゅう・ついしょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語についてわかりやすく解説します。

「追従」の意味をスッキリ理解!

追従(ついじゅう・ついしょう):あとに付き従うこと、他人の気にいるような言動をすること

「追従」の意味を詳しく

「追従」には、以下の2つの意味があり、読み方によって意味が異なります。

「追従」の意味
  1. 追従(ついじゅう):人の意見などに従うこと
  2. 追従(ついしょう):他人に気に入られるような言動をすること、追従(ついじゅう)すること
それでは、それぞれの意味を確認していきましょう。

①追従(ついじゅう)の意味

追従(ついじゅう)は、「人の意見に従うこと」という意味です。

こちらの方が一般的によく使われる単語です。

②追従(ついしょう)の意味

追従(ついしょう)は、「他人に気に入られるような言動をすること、追従(ついじゅう)すること」という意味です。

追従(ついしょう)には追従(ついじゅう)の意味も含まれていますが、相手に媚(こ)びているニュアンスが強まります。あえて「相手に媚びている」ということを言いたい場合以外は、追従(ついじゅう)を使うのが一般的です。

追従(ついしょう)は「ついそう」と読むこともありますが、あまり一般的ではありません。

 

「従」という字の読み方が異なるのは、音の由来が違うためです。

「従」の音の由来
  • ジュウ:慣用音
  • ショウ:漢音
慣用音とは、日本の音読みのうち、対応する中国の漢字音である呉音・漢音・唐音のいずれでもないもののことです。間違って定着した、もしくは言いやすく言い換えられたとされています。
従を「ショウ」と読む言葉の例としては、「従容(しょうよう)」があげられます。「従容」とは、ゆったりと落ち着いている様子のことです。

「追従(ついじゅう)」の使い方

「追従(ついじゅう)」は、以下のような言い回しでよく使われます。

「追従(ついじゅう)」の言い回し
  • 〜の意見に追従する
  • 権力に追従する
これらの言い回しのように、「〜に追従する」という形でよく使われます。

それでは、それぞれの言い回しについて、例文と一緒に見ていきましょう。

「〜の意見に追従する」の使い方

「〜の意見に追従する」とは、誰かの意見に従うことです。

「〜」には誰かの名前、もしくは「他人」などの単語が入ります。

例文
いじめは隠蔽(いんぺい)すべきではないと考えていたが、意思が弱かったため、先輩の意見に追従するしかなかった。

「権力に追従する」の使い方

「権力に追従する」とは、権力を持っている人などに従うことです。

「〜の意見に追従する」に比べ、権力を持っている相手に長期的に付き従っているイメージで使われます。

例文
いまは権力に追従してでも、いつかはのし上がってやる。

「追従(ついしょう)」の使い方

「追従(ついしょう)」は、以下のような言い回しでよく使われます。

「追従(ついしょう)」の言い回し
  • お追従を述べる
  • お追従者
  • 追従笑い
  • 追従口
  • 阿諛追従(あゆついしょう)
これらの言い回しのように、「お追従」という形などでよく使われます。

それでは、それぞれの言い回しについて、例文と一緒に見ていきましょう。

「お追従を述べる」の使い方

「お追従を述べる」とは、誰かに媚びてお世辞を言うことです。

例文
私のミスで先輩の機嫌が悪くなったため、お追従を述べて誤魔化した。

「お追従者」の使い方

「お追従者」とは、周りの人に媚びてばかりの人のことです。

例文
部下には偉そうにするくせに、目上の人にはあんなに媚びるなんて、ひどいお追従者だ。

「追従笑い」の使い方

「追従笑い」とは、相手の機嫌を損ねないように媚びて笑うことです。

いわゆる愛想笑いに、さらに媚びが含まれているようなイメージです。

例文
幼少期にいじめられていたのがトラウマになり、他人に追従笑いを浮かべ続けるようになってしまった。

「追従口」の使い方

「追従口」とは、相手に言葉でおもねること、またその言葉のことです。

言い換えると、お世辞などのことを指します。

例文
あいつの追従口にはもううんざりだ、こっちは真剣にプロダクトをよくするための意見が欲しいんだ。

「阿諛追従」の使い方

「阿諛追従」とは、お世辞を言ったり相手に従ったりして、相手の機嫌をとることです。

「阿諛」自体に「気に入られるために機嫌をとる」という意味があり、そこに「追従」を重ねてさらに意味を強めています。

「阿諛」は、以下の2つの漢字で構成されています。

「阿諛」の漢字の意味
  • :おもねること
  • :へつらうこと
例文
そんなに阿諛追従しても、かえって印象が悪いだけだ。

「追従(ついじゅう)」の類義語

追従(ついじゅう)には以下のような類義語があります。

  • 従う:相手の言うことを聞くこと
  • 言いなり:普通なら抵抗するような場面でも相手の言うことを聞くほど、相手に従っていること
  • 恭順(きょうじゅん):他の人に進んで付き従うこと
  • 追随(ついずい):他の人のあとに付き従い、追いかけること

「追従(ついじゅう)」と「追随」の違い

「追随」は、「他の人のあとに付き従い、追いかけること」という意味です。

「追従(ついじゅう)」と「追随」には以下のような違いがあります。

「追従(ついじゅう)」と「追随」の違い
  • 追従(ついじゅう):他人の言うことを聞くこと
  • 追随:他人の真似をし、追いかけること

「追従(ついしょう)」の類義語

追従(ついしょう)には以下のような類義語があります。

  • 世辞:真意に反した過剰な褒め言葉
  • おべっか:相手に媚びた過剰な褒め言葉
  • べんちゃら:口先だけの、真意の伴わない褒め言葉

「阿諛追従」の類義語

阿諛追従には以下のような類義語があります。

  • 阿諛迎合:相手に気に入られようと媚びること
  • 阿諛取容:相手に気に入られようと媚びること
  • 阿諛逢迎(あゆほうげい):相手に気に入られようと媚びること
  • 阿諛追随(あゆついずい):相手に気に入られようと媚びること
  • 阿諛便佞(あゆべんねい):心にもないことを言いながら、相手に媚びへつらうこと
「便佞(べんねい)」とは、「口ではうまいことを言うにもかかわらず、誠意がないこと」という意味です。

まとめ

以上、この記事では「追従(ついじゅう・ついしょう)」について解説しました。

読み方追従(ついじゅう・ついしょう)
意味相手に従うこと、もしくは相手に媚びること
類義語従う、恭順、世辞など

同じ漢字でも違う意味のため、書き言葉の場合は特に注意が必要です。