今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「イニシアティブ」です。
「イニシアティブ」の意味や使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
「イニシアティブ」とは?
「イニシアティブ」の意味を詳しく
「イニシアティブ」とはビジネス用語で、自社または自分が率先して行動することで周りを先導し、場の主導権を握ることです。
例えば「場のイニシアティブを取る」と書かれていたら、自分が積極的に発言し、場の空気を支配してリーダーとして話を進める、といった意味を表します。
主に、会議や交渉といったビジネスシーンで使われることが多い言葉ですが、スポーツの世界で使われることもあります。
「試合のイニシアティブを取られた」と書かれていた場合、相手に試合のペースを支配され、自分の思うようなプレイができない、といった意味になります。
また、「イニシアティブ」は主導権という一般的な意味の他に、政治的な意味も持っています。直接民主制の仕組みの一つで、国民が自発的に新しい法律の提案を行うことができるという制度です。
ちなみに日本は間接民主制なので、選挙によって政治家を選び、その政治家が新しい法律を作ります。よって日本人は、イニシアティブを持っていないと言うことができます。
「イニシアティブ」の使い方
「イニシアティブ」は、文中では以下のように使われます。
- 会話のイニシアティブを取ることで、交渉を有利に進める。
- 国際的な会議でイニシアティブを発揮する。
- イニシアティブを取られ、発言しにくくなってしまった。
- 試合のイニシアティブを相手に取られてしまい、苦戦する。
一般的に「主導権」は「握る」ものですが、「イニシアティブ」は「取る」ものです。使い分けに注意しましょう。
「イニシアティブ」の語源
「イニシアティブ」は、英語の”initiative”が語源になっています。率先、独創力、主導権、発議権などの意味を持つ単語です。
「イニシアティブ」は、「イニシアチブ」と言われることもあります。これは英語の発音による違いなので、意味は変わりません。
「イニシアティブ」の類義語
「イニシアティブ」には以下のような類義語があります。
- リーダーシップ(leadership):指導者としての能力。統率力
場のイニシアティブを取ることは、リーダーシップを発揮する上で欠かすことができません。よって、この2つは近い意味を持つと言えます。
まとめ
以上、この記事では「イニシアティブ」について解説しました。
英語表記 | イニシアティブ(initiative) |
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意味 | 物事を率先して行うこと。主導権。 |
語源 | 英語の”initiative”より |
類義語 | リーダーシップ(leadership) |
「イニシアティブ」はビジネス書やニュースなどで、よく出てくる言葉です。意味がわかると、より深く理解できるようになると思います。