「幾星霜(いくせいそう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「幾星霜(いくせいそう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「幾星霜(いくせいそう)」の意味をスッキリ理解!

幾星霜(いくせいそう):苦労を経た上での長い年月

字面も意味もかっこいい言葉です。使い方をしっかりと理解して、表現の幅を広げましょう。

「幾星霜(いくせいそう)」の意味を詳しく

「幾星霜(いくせいそう)」は、苦労を経た上での長い年月のことです。

苦労して何かを成し遂げた後「どのくらいの月日が経ったのだろう」というニュアンスで使います。ただ長いだけの月日を指すときには使いません。

また、未来の長い年月のことを表す場面でも使いません。

「幾星霜(いくせいそう)」の使い方

  1. 戦争に行くも無事生き残り、幾星霜を経て今日に至る。
  2. 勉強を始めて幾星霜。彼はついに一級建築士となった。
  3. 幾星霜を生きた祖父の言葉は重い。

①の例文は、過去を思い出し今日までの苦労を懐かしむ場面について書かれています。

②の例文は、資格を取るまでの苦労について描かれています。「幾星霜」は強い意味の言葉なので、一級建築士に合格するような並外れた努力を表す時に使うことが適切です。

③の例文は、老人の豊富な人生経験を敬う例文です。

「幾星霜(いくせいそう)」の語源

「幾星霜(いくせいそう)」を構成する漢字にはそれぞれ以下の意味があります。

「幾星霜」の漢字の意味
  • :不定の定量
  • 星霜:年月

「幾」は「幾(いく)らか」という言葉があるように、不定の定量について表します。

「星霜」は、星が1年間で一周し、霜(しも)は毎年降ることから「年月」を表します。

以上のことから「不定の年月」という意味で「幾星霜」が使われるようになりました。

「幾星霜(いくせいそう)」の類義語

「幾星霜(いくせいそう)」には以下のような類義語があります。

  • 歳月:年月
  • 長年:長い年月
  • 幾歳月(いくさいげつ):いくらかの年月
  • 悠久(ゆうきゅう)の時:果てなく続くかのような長い時間

「幾歳月」は「幾星霜」と同じ構成の言葉です。

「悠久」の「悠」はおだやかなことを意味し「久」は長い時間であることを意味します。

「幾星霜(いくせいそう)」の対義語

「幾星霜(いくせいそう)」には以下のような対義語があります。

  • 短期:短い期間
  • 刹那(せつな):きわめて短い時間
  • あっという間:一瞬の間

いずれも時間が短いことを表します。

「刹那」はサンスクリット語できわめて短い時間を表す  “ksana”  に漢字を当てたものです。

「あっという間」は文字通り、感嘆詞の「あっ」と言う間の短い時間のことから由来しています。遊び心のある言い回しです。

「幾星霜(いくせいそう)」の英語訳

「幾星霜(いくせいそう)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • many months and years
    (長い年月)
  • winters
    (年月)

“winters” は詩に使われる表現です。 “many winters” のように使われ、厳しい冬を何度も乗り切ったことを表現します。

まとめ

以上、この記事では「幾星霜(いくせいそう)」について解説しました。

読み方幾星霜(いくせいそう)
意味苦労を経た上での長い年月
語源「幾」(いくらかの)「星霜」(年月)
類義語歳月、長年、幾歳月、悠久の時など
対義語短期、刹那、あっという間など
英語訳many months and years(長い年月)、winters(年月)

「幾星霜」は字面も意味も詩的で格調高い言葉です。このような言葉は日常会話ではあまり使いませんが、映画やドラマのタイトル、歌詞には頻繁に使われます。言葉を知らないと素通りしてしまいますが、知っていると意味がわかってより一層楽しむことができますね。