「観念的(かんねんてき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「観念的」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「観念的」の意味をスッキリ理解!

観念的(かんねんてき):具体的な事実に基づかずに頭の中で組み立てられただけで、現実に即していないこと

「観念的」の意味を詳しく

「観念的」とは、「具体的な事実に基づかずに頭の中で組み立てられただけで、現実に即していないこと」です。

「頭の中だけで考えている内容」を指すこともありますし、「頭の中だけで考えているようす」を「観念的」と表現することもあります。

「具体的な事実に即していない」という意味から、「抽象的」のような意味合いで使われることもあります。

「観念的」の使い方

  1. ビジネスの世界では、観念的な考えは捨てたほうがいい。
  2. 観念的な意見ではなく、もっと現実味のある意見をくれよ。
  3. 観念的な主張の仕方は効果的ではない。
  4. 観念的な作品は、大衆には理解されにくい。

上のように、「観念的」は、後ろに名詞を伴って「観念的な○○」という形で使われることが多いです。

➊➋➌の「観念的」には、「具体例を伴っていない」という意味も含まれていないわけではありません。しかし、どちらかと言えば「頭の中だけで考えられたもので、現実に即していない」という意味が強いです。

➍の「観念的」は、「具体的な事例を伴っていない」という「抽象的」と似たような意味で使われています。

「観念的」の語源

「観念」には、以下のような意味があります。

  1. 主観的に考えること・意識
  2. もう駄目だと諦めること

「固定観念」の「観念」は➊の意味として使われています。また、「観念する」という言いまわしをするときの「観念」は、➋の意味で使われています。

「観念的」の「観念」は、➊の意味からきていることがわかるでしょう。

また、「観念」の漢字には、それぞれ次のような意味があります。

  • :心中に思い浮かべて本質をさとること
  • :心の中で思うこと

どちらにも、「心で思う」という意味が含まれており、「論理的に脳で考えるのではなく、主観的に抽象的に考えること」というニュアンスが汲み取れると思います。

「観念的」の類義語

「観念的」には以下のような類義語があります。

  • 空想的:考えが現実からかけ離れているさま
  • 抽象的:現実から離れて具体性を欠いているさま
  • 概念的(がいねんてき):物事について大まかに把握するさま
  • 非現実的:現実にはありえそうもないさま

「観念的」の対義語

「観念的」には以下のような対義語があります。

  • 現実的:考え方などが現実に即しているさま
  • 行動的:すぐに行動に移すさま
  • 即物的(そくぶつてき):頭の中で考えるのでなく、実際の物に即して考え、行動するさま
  • 実践的(じっせんてき):単に頭で考えるだけでなく、具体的に行動に移すさま

「観念的」の英語訳

「観念的」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • ideational
    (観念的な・概念的な)
  • conceptional
    (概念的)
  • notional
    (概念的)
  • conceptual
    (概念の・考えの)

まとめ

以上、この記事では「観念的」について解説しました。

読み方観念的(かんねんてき)
意味具体的な事実に基づかずに頭の中で組み立てられただけで、現実に即していないこと
語源「考え」という意味の単語から
類義語空想的、抽象的、概念的、非現実的
対義語現実的、行動的、即物的、実践的
英語訳 “ideational” (観念的な・概念的な)
“conceptional” (概念的な)
“notional” (概念的な)
“conceptual” (概念の・考えの)

「観念的」は、抽象的でとらえにくい意味の言葉ですが、この機会にしっかりと理解しておきましょう。