今回ご紹介する言葉は、熟語の「一抹(いちまつ)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。
☆「一抹」をざっくり言うと……
読み方 | 一抹(いちまつ) |
---|---|
意味 | 多少、わずか |
類義語 | 一掬、一縷、一毫など |
英語訳 | a touch of(わずかな),a little(少しの),slight(ほんの少しの) |
「一抹」の意味をスッキリ理解!
一抹(いちまつ):多少、わずか
「一抹」の意味を詳しく
「一抹」は「多少、わずか」という意味を持つ熟語です。
「一抹」は元来「絵に絵筆をひとなすりした量」という意味です。それが転じて「ほんのわずか」という意味を持つようになりました。主に日常生活においては、「多少」や「わずか」という意味で用いられることが多いです。
「一抹」の使い方
- 明日からテストだが、準備不足で一抹の不安が残る。
- 友人との旅行から帰り、1人家に戻ると、一抹の寂しさを感じた。
「一抹」の類義語
一抹には以下のような類義語があります。
- 一掬(いっきく):わずかな
- 一縷(いちる):ごくわずか
- 一毫(いちごう):ごくわずかな
- 寸毫(すんごう):わずかな
- 毫末(ごうまつ):わずかな
- 秋毫(しゅうごう):わずかな
この場合は「両手一杯のたくさんの涙」という意味でも「ほんの少しの涙」という意味でも用いられるため、文脈からの判断が必要です。
「一縷」は、1本の糸、または糸のように細いもののことで、「ごくわずか、ひとすじ」のものを表すのに用いられます。「望み」や「希望」のようなポジティブなことばとセットで用いられます。
「一毫」は、もともと「1本の細い毛すじ」という意味です。転じて「わずかな」という意味で用いられるようになりました。「寸毫」は同義です。
「毫末」は例えば、「私はこの事件に毫末の関わりもない。」といったように常に否定の語を伴って用います。
「秋毫」は、「秋に抜け替わった、獣のきわめて細い毛」の意から転じて「わずかな」という意味になりました。
「一抹」の英語訳
一抹を英語に訳すと、次のような表現になります。
- a touch of
(わずかな) - a little
(少しの) - slight
(ほんの少しの)
まとめ
以上、この記事では「一抹」について解説しました。
読み方 | 一抹(いちまつ) |
---|---|
意味 | 多少、わずか |
類義語 | 一掬、一縷、一毫など |
英語訳 | a touch of(わずかな),a little(少しの),slight(ほんの少しの) |
「一抹」の不安が残らないように、この機会に「一抹」の意味を覚えましょう。