「剽窃」の意味を解説!剽窃にならない方法もわかる!どこからが剽窃なのか。

言葉

剽窃とは「他人の作品や学説を自分のものとして発表すること」という意味です。

レポートを書くことの多い大学生や情報発信をしている人にとって、剽窃は最も避けなければならないことです。

しかし、どこからが剽窃で、どのようにすれば該当しないのかは複雑な問題です。このことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では剽窃の意味や使い方、類義語、対義語、英語訳、関連語との違い、避ける方法を解説します。

☆「剽窃」をざっくり言うと……

読み方剽窃(ひょうせつ)
意味他人の作品や学説を自分のものとして発表すること
語源剽(盗む) + 窃(盗む)
類義語盗用
盗作
模倣など
対義語独創(どくそう)
独自
創造など
英語訳plagiarism(剽窃)
piracy(乗っ取り)
stealing(盗むこと)

「剽窃」の意味

剽窃ひょうせつ

他人の作品や学説を自分のものとして発表すること

例:他人の論文を剽窃する。

剽窃は他人の作品や学説を自分のものとして発表することです。

具体的には、論文の中で他人の意見を自分の意見として述べたり、作品の中に他人の作品を自分の作ったものとして入れることなどが挙げられます。

 

剽窃は自作の中に自分のものとして用いることを指します。他人の成果物をそっくりそのまま用いる「盗用」とは異なるので注意しましょう。

また、適切なルールに基づき、他人の作ったものを引用することは剽窃とは呼びません。

剽窃は学会や芸術界で最も禁止されていることですが、法的な基準はあいまいなため、しばしば問題となっています。

「剽窃」の使い方

剽窃には以下のような使い方があります。

  1. 他人の楽曲を剽窃する
  2. 他人の論文を剽窃する
  3. 剽窃は学会のタブーである。

剽窃は芸術や研究、情報発信の文脈で使われることが多いです。

「剽窃」の語源

剽窃の語源は、熟語を構成する語に着目することでわかります。以下にそれを解説します。

剽窃の語源
  • :盗む、かすめ取る
  • :盗む、こっそりと取る

いずれも盗むことを表す言葉です。

「剽窃」の類義語

剽窃(ひょうせつ)には以下のような類義語があります。

  • 盗用
    他人のものを盗んで使うこと
  • 盗作
    他人の作品の一部または全部を自分の作品として発表すること
  • 模倣
    まねること
  • コピー
    複製すること
  • パクる
    他人のアイデアを盗むこと
  • 模造
    実物にまねて作ること
  • オマージュ
    尊敬する作品と似たものを作ること
  • トリビュート
    称賛・感謝のあかしとして捧げるもの
  • 擬(なぞら)える
    同類・同格とみなすこと
  • 倣(なら)う
    まねること
  • 見立てる
    仮定すること
  • パスティーシュ
    芸術において、先行作品の模倣や借用をすること
  • パロディ
    既成の作品を模倣して別の内容を表現すること

いずれもまねることを指していますが「オマージュ」や「トリビュート」「パスティーシュ」はまねする作品に対する敬意が含まれています。

「剽窃」の対義語

剽窃(ひょうせつ)には以下のような対義語があります。

  • 独創(どくそう)
    自分ひとりの考えで物を作り出すこと
  • 独自
    他人の影響を受けずにその人ひとりのやり方や発想で物事を行うさま
  • 創造
    それまでなかったものを初めて作り出すこと
  • オリジナル
    独自に創作したもの

いずれも自分ひとりで生み出したものという意味です。

「剽窃」の英語訳

剽窃(ひょうせつ)を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • plagiarism
    (剽窃)
  • piracy
    (乗っ取り)
  • stealing
    (盗むこと)
  • theft
    (盗み)

いずれも盗むことを表す表現です。

関連語との違い

剽窃には意味は似ているが、厳密には異なる語が複数存在します。

それらの語と剽窃との違いをここで解説します。

剽窃の関連語
  • 盗用
  • 著作権侵害

盗用と剽窃の違い

盗用と剽窃は、盗んだものをそのまま使うかどうかという点で異なります。

盗用は、他人の成果物をそっくりそのまま自分のものと偽ることを指します。

他人の成果物を自分の成果物の一部として使う剽窃とは異なります。

著作権侵害と剽窃の違い

著作権侵害と盗用は、行為の範囲が異なります。

著作権侵害は著作権の保護下にある成果物を許可なく利用することを指します。

剽窃は出典を明記することで回避することができますが、著作権侵害は出典を明記しても回避できないことがあります。

剽窃を避ける方法

剽窃は、他人の作品や学説を自分のものとして発表することを指します。

しかし、他人の作品や学説を扱うことが常に禁止されるということはありません。

以下のような手続きを踏めば、他人の作品や学説を引用することができます。

剽窃を避ける方法
  • 間接引用する
    参照部を自分の言葉で言い換える
  • 引用符を打つ
    他人の文章をそのまま引用するときは、引用符(「」)を使う
  • 引用のルールを守る
    他人の成果物を引用するときは出典を明記する
  • 盗用・剽窃チェックツールを利用する
    盗用や剽窃をチェックするツールで、意図せぬルール違反を確認する

このような方法で剽窃を避けることができます。

正しい引用方法

論文などで他人の成果物を引用する際は、引用したことを明示する必要があります。

具体的には以下のようなことをします。

正しい引用方法
  • 引用部を「」で囲む
  • 斜体にする
  • 長くなる時は引用文の前後を一行あける

「剽窃」のまとめ

以上、この記事では剽窃について解説しました。

読み方剽窃(ひょうせつ)
意味他人の作品や学説を自分のものとして発表すること
語源剽(盗む) + 窃(盗む)
類義語盗用
盗作
模倣など
対義語独創(どくそう)
独自
創造など
英語訳plagiarism(剽窃)
piracy(乗っ取り)
stealing(盗むこと)

剽窃は絶対にしてはいけないことです。ルールを守って慎重に活動しましょう。

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藤本
文章を書けば2度見される慶應生。コピー・作文関係の賞を複数受賞。スッキリ公式Twitterの中の人です。 #博覧強記 #筆力鼎を扛ぐ
【受賞歴】 宇都宮キャッチコピーコンテスト 最優秀賞 など