四字熟語「本末転倒(ほんまつてんとう)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「本末転倒(ほんまつてんとう)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「本末転倒」の意味をスッキリ理解!

本末転倒(ほんまつてんとう):物事の大事な点でなく、重要ではない点を優先してしまうこと

「本末転倒」の意味を詳しく


「本末転倒」は、前後2つのパーツに分けると意味がスッキリ理解できます。

まず、前半の1文字目の「本」は「重要なこと」を意味します。対して2文字目の「末」は、「取るに足らないこと」「重要でないこと」を指しています。後半部分の「転倒」は、文字通りに「ひっくり返ること」を表します。

つまり、「本末転倒」は「大事な部分と大事でない部分がひっくり返ってしまっている」という意味を持ちます。

そこから転じて、「本来の目的を忘れてしまい、大して重要でない点に気を取られてしまう」という場面で使うことができます。

スポンサードリンク

「本末転倒」の使い方

  1. PTAは子供のために活動なのに、そのために家庭の時間が取られ過ぎてしまうのは本末転倒だ。
  2. 多くの人が、被災地で何が足りていないかを考えずに物資を送ったことで、現場のボランティアが大量の物資の処理をしている。まさに本末転倒といったとこだ。
  3. セール品を買い過ぎて出費がかさむなんて、本末転倒だ。

①の場合、「空いている時間で学校業務のお手伝いをすることで子供たちの役に立つこと」がPTAの本来の目的でした。しかし、実態は「子供の面倒を見る時間すら削って、大量の仕事を長時間すること」となりました。つまり、「子供のため」と「仕事をこなすこと」の優先順位がひっくり返っているのです。

②の場合、「被災地の役に立つこと」が本来の目的でした。しかし、単純に物資を送れば良いと思ってしまったために「大量に届いた緊急性の薄い物資を処理するのに、ボランティアの人手が取られてしまうこと」となりました。被災地の人を思っての行動が、結果的に困らせてしまっているのです。

③の場合、「買い物を安く済ませる」ためにセール品を買ったのに、逆に「余分に買い過ぎてしまう」という状況です。

「本末転倒」の由来

「本末転倒」の由来は、鎌倉時代にさかのぼります。

ある宗派の「本家」であった本山の寺院が、「末端」にあった配下の寺院にその座を取られてしまったというエピソードが基となっています。「本」家の寺院と「末」端の寺院の立場が逆転してしまったということです。つまり「転倒」してしまったのです。

このことから「本来重要でなかった点の方が重視されてしまっている状況」を指すようになりました。

スポンサードリンク

「本末転倒」の類義語

本末転倒には以下のような類義語があります。

  • 主客転倒(しゅかくてんとう):物事の重要性・優先順位がひっくり返ってしまうこと
  • 釈根灌枝(しゃくこんかんし):本質を忘れ、ささいなことに気を散らしてしまうこと
  • 舎本逐末(しゃほんちくまつ):物事の重要でない部分に気を取られること

「本末転倒」の対義語

本末転倒には以下のような対義語があります。

  • 首尾一貫(しゅびいっかん):全体を通して同じ方針を保っていること
  • 終始一貫(しゅうしいっかん):一つの態度が初めから終わりまで貫かれていること

どちらも、「最初から最後まで一つのことに一貫していること」を意味しています。本来の優先順位や目的を見失わないという点で、本末転倒とは正反対の意味ですね。

スポンサードリンク

「本末転倒」の英語訳

本末転倒を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • put the cart before the horse
    (馬を持ってくる前に荷車を持ってくる)
  • misplace one’s priorities
    (優先順位を間違う)
  • not doing what one is supposed to do
    (すべきことをしていない)

まとめ

以上、この記事では「本末転倒」について解説しました。

読み方本末転倒(ほんまつてんとう)
意味物事の大事な点でなく、重要ではない点を優先してしまうこと
由来本家と末端の立場が逆転してしまったこと
類義語主客転倒、釈根灌枝、舎本逐末など
対義語首尾一貫、終始一貫など
英語訳 “put the cart before the horse” (馬の前に荷車を持ってくる)

何かに集中していると、本来の目的を見失いがちです。常に初心に戻って、自分の行動が「本末転倒」となっていないか注意したいものですね。

スポンサードリンク