「方便(ほうべん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「方便(ほうべん)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「方便」の意味をスッキリ理解!

方便(ほうべん):目的のために仮にとる、間に合わせの手段

「方便」の意味を詳しく

「方便」は、目的のために仮にとる、間に合わせの手段を表す熟語です。目的を達成するために、状況に合わせて用いられる方法のことを指します。

また、「方便」は都合がよいということも表します。自分の都合ばかりを考え、身勝手であるという意味で使用されます。

「嘘も方便」ということわざが有名なので、「方便=嘘」というイメージを持っている人も多いです。しかし、本来「嘘」という意味はありません。あくまで正当な目的を達成する上で、必要な手段を表します。

 

「方便」は、元々仏教用語です。「人々を真実の教えに導くための、仮の手段」「人々を救済するためのさまざまな方法」といった意味です。

仏教の教えは、時に難解なので、一般の人々が容易に理解できるとは限りません。だからこそ、仏教に対する親しみや理解を促進するための、「方便」が必要になります。

「嘘も方便」の意味を詳しく

「嘘も方便」は、嘘をつくこと自体は悪いことだが、時と場合によっては多少の嘘は必要であるということを意味することわざです。

あくまで相手の利益になるといった、正当な目的を前提とし、嘘を肯定しています。そのため、嘘をつくことを完全に肯定したことわざではありません。

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「方便」の使い方

  1. 嘘をつくことは、よいことではない。しかし、場の空気を悪くしないために、取引先の相手と話を合わせるのは、方便としては悪くないはずだ。
  2. 彼は仕事が忙しい週末に限って、何かと予定があるといって休んでしまう。御方便なものだ。
  3. サプライズプレゼントを買っていたことを、彼氏にばれそうになった。「仕事」と言ってしまったが、嘘も方便、許されるだろう。

➀の例文では、「目的のために仮にとる、間に合わせの手段」という意味で、「方便」を使っています。

➁の例文では、「都合がよい」という意味で、「方便」を使用しています。「虫がいい」と言い換えることができます。

➂の例文では、サプライズを成功させるために嘘をついたことを、「嘘も方便」と言い表しています。

「方便」の語源

「方便」はもともと仏教用語ですが、さかのぼるとサンスクリット語の「upāya」という言葉に由来します。「upāya」は、「近づく、到達する」という意味です。

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「方便」の類義語

「方便」には以下のような類義語があります。

  • 便法(べんぽう):一時しのぎの便宜的な方法
  • 捷径(しょうけい):てっとり早い方法、便宜的な方法

「便宜的」とは、「その場の都合がよくなるよう、間に合わせに物事を処理するさま」のことです。

「方便」の対義語

「方便」には以下のような対義語があります。

  • 正攻法:変わったことをせず、堂々と攻撃するやり方
  • 定石(じょうせき):物事をする時に、いちばんよいとされる方法
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「方便」の英語訳

「方便」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • expedient
    (目的にかなった、便宜的な)
  • make shift
    (何とかやりくりする)

“expedient treatment”で、「応急処置」を意味します。

“make shift” は、より「一時しのぎ」という意味合いが強い表現です。

「嘘も方便」ということわざは、英語では “The end justifies the means.”などと言い表すことができます。直訳は、「目的は手段を正当化する」です。

まとめ

以上、この記事では「方便」について解説しました。

読み方方便(ほうべん)
意味目的のために仮にとる、間に合わせの手段
語源サンスクリット語の「upāya」
類義語便法、捷径など
対義語正攻法、定石など
英語訳expedient(目的にかなった、便宜的な)

「嘘も方便」ということわざを通じ、親しまれている表現です。実は「方便」だけでも複数の意味があり、幅広い場面で使用することができます。

意味・使い方を覚え、適切に使えるようにしましょう。

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