「卑劣(ひれつ)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「卑劣(ひれつ)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「卑劣」の意味をスッキリ理解!

卑劣(ひれつ):品性がなく下劣なこと

「卑劣」の意味を詳しく

「卑劣」とは、品性がなく下劣であること、考え方や言動などが卑しいさまを表す言葉です。また、あまり一般的ではありませんが、「鄙劣」と表記する場合もあります。

「卑劣」は、単に姑息であるというよりも「人間として劣っている」というニュアンスを含んでいます。「劣」という漢字が、「能力や質、品が人よりも落ちている状態」を表しているため、「卑劣」は「人としての品性がなく劣っている」というニュアンスが強調されています。

また、皮肉や冗談として使われることは少なく、単刀直入に相手を非難する場面で使われます。そのため、非常にネガティブな言葉であり、他人に使用する際には注意しましょう。

「卑劣」の使い方

  1. 卑劣な人間は、いずれ周囲からの信頼を失う。
  2. 彼は目標達成のためには、卑劣な手段を用いることがある。
  3. 卑劣な事件が問題になっている。

すべての例文で、「品性に劣る」というニュアンスが共通しています。また、「卑劣」は基本的に人に対して使う言葉ですが、②③の例文のように事件や手段、行動などに対して使う場面も多いです。

よく使う言い回しには、以下のようなものがあります。

  • 卑劣な
  • 卑劣である
  • 卑劣にも
  • 卑劣さ
言い回しを用いた例文
  1. 卑劣にも、彼は仲間を裏切った。
  2. 彼の卑劣さは、常軌を逸している。
  3. 立場を利用して、相手に無理難題を押し付ける行為は卑劣である。

上記のように、文脈に沿った言い回しを使い分けられるようにしましょう。

「卑劣」の類義語

「卑劣」には以下のように多くの類義語があります。

  • 卑怯(ひきょう):いやしい、心が弱く勇気がないこと
  • 下劣(げれつ):人柄や考え方が下品で卑しいこと
  • 姑息(こそく):その場逃れ、一時の間に合わせ
  • 狡猾(こうかつ):ずる賢いこと
  • 下衆(げす):心のいやしいこと、またそうした人
  • 下品(げひん):品の悪いこと
  • 悪辣(あくらつ):非常にたちが悪いこと
  • 暴悪(ぼうあく):道徳的でないこと、極めて乱暴なこと
  • 奸悪(かんあく):心がねじ曲がっていること

「卑怯」と「卑劣」はよく混同されて使われます。両方とも「いやしい」「品性にかける」という意味は共通していますが、「卑怯」には「おびえて尻込みしている状態」という意味があります。「勇気がなくいやしい」という場合には「卑怯」、「品性や行動が人として劣る」場合には「卑劣」と使い分けましょう。

また、「姑息」は「その場逃れである」という意味ですが、近年の国勢調査では、約7割の人が「ずるい」「卑怯である」という意味で使用していることが明らかになっています。このように誤用が広まって、本来の意味が忘れられる言葉も多いため、しっかり意味を確認しておきましょう。

 

「姑息」の他にも、「確信犯」や「潮時」は本来の意味とは異なる使い方が普及しています。詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

「確信犯(かくしんはん)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

2020年5月4日

「潮時(しおどき)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

2020年6月21日

「卑劣」の対義語

「卑劣」には以下のような対義語があります。

  • 高潔:品性が優れていること
  • 高尚:上品で俗っぽくないこと

対義語には、「品性がよい」という意味が共通しています。

「卑劣」の英語訳

「卑劣」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • dirty
    (不正な)
  • contemptible
    (軽蔑すべき)
  • nasty
    (不快な)

まとめ

以上、この記事では「卑劣」について解説しました。

読み方卑劣(ひれつ)
意味品性がなく、下劣なこと
類義語下品、卑怯、姑息など
対義語高潔、高尚
英語訳dirty(不正な)

「卑劣」は非常にネガティブな言葉であるため、使用する際には状況に気を配るようにしましょう。