「疲弊(ひへい)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「疲弊(ひへい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「疲弊」の意味をスッキリ理解!

疲弊(ひへい):身体的・精神的に疲れること、経済状況などの悪化で活力が失われること

「疲弊」の意味を詳しく

「疲弊」とは、身体的・精神的に疲れること、経済状況などの悪化で活力が失われることです。

「弊」という字には、「疲」という字と同様、「つかれる」という意味があります。また、「よわる」というニュアンスも含んでおり、疲れるだけでなく、その疲れの影響で弱ってしまうという意味にもなります。

身体的・精神的な疲労を指す文脈でもよく使われますが、特に固い文章では、「経済的な理由での活力悪化」という意味の「疲弊」の使用頻度が高くなっています。

「疲弊」の使い方

  1. 彼は日々の激務で疲弊していたが、人前では疲れをまったく顔に出さなかった。
  2. 毎日怒られ続けて疲弊し、なにもかもやる気が起こらなかった。
  3. その会社は、規制の影響で売り上げが大幅に落ち、疲弊している。

上記の例文のように、「疲弊」は「疲弊する」と動詞の形で使われます。

①の例文では、「彼」が体力的に疲れ果てていることを「疲弊」と表現しています。

②の例文では、怒られ続けたストレスで、精神的に疲れ切っていることが「疲弊」という言葉で表されています。

③の例文では、規制の影響によって「その会社」が経済的に落ち込み、活力をなくしている様子を「疲弊」と表現しています。

「疲弊」の類義語

疲弊には以下のような類義語があります。

  • 疲労:疲れていること
  • 困憊(こんぱい):くたくたに疲れること
  • 過労:心身に悪影響があるほど疲れていること

「疲弊」「疲労」「困憊」「過労」はどれも、疲れている状態を指す言葉です。

「疲労」は、一般的な疲れを表します。他の言葉よりも、程度が軽い場合に多く使われますが、特に程度の差を区別するわけではありません。

「困憊」は、疲労の中でも、くたくたになるほど程度の重いのものを指します。

「過労」とは、心身に悪影響を及ぼすような疲れのことです。「困憊」と同様、程度の重い疲労を指しますが、「困憊」が疲れの程度の重さを重視した表現であるのに対し、「過労」は心や体を壊しかねない」という、疲れによる二次的な影響を重視した表現になります。

 

「疲弊」は、身体だけでなく、精神の疲労も表すことができる言葉です。また、経済的な落ち込み、というニュアンスも他の言葉にはありません。

単に身体的な疲労の程度を区別したいときにはさまざまな使い分けができますが、「精神的疲労」や「経済的な活力の低下」といった意味で使いたい場合には「疲労」「困憊」「過労」はあまり適切ではないでしょう。

「疲弊」の英語訳

疲弊を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • exhaustion
    (疲労困憊)
  • impoverishment
    (窮乏化)

exhaustion は、極度の疲労を指す英単語です。exhaustion 単体では身体的な疲労のイメージが強くなりますが、 “mental exhaustion (精神の疲れ)” とすることで精神的な疲労も表現できます。

一方、「経済的な活力低下」という意味の「疲弊」にあたる単語に impoverishment があります。後ろにof〜をつけ、 “impoverishment of A” とすることで、「Aの窮乏化(きゅうぼうか)」という表現になります。

まとめ

以上、この記事では「疲弊」について解説しました。

読み方疲弊(ひへい)
意味身体的・精神的に疲れること、経済状況などの悪化で活力が失われること
類義語疲労、困憊、過労
英語訳exhaustion(疲労困憊)

「疲弊」には、身体的・精神的な疲労以外の意味もあります。固い言い回しで難しい印象を受けるかもしれませんが、よく使われる言葉であるため、正確に覚えておきましょう。