ことわざ「へそで茶を沸かす」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「へそで茶を沸かす」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「へそで茶を沸かす」の意味をスッキリ理解!

へそで茶を沸かす:おかしくて仕方ないこと

「へそで茶を沸かす」の意味を詳しく

「へそで茶を沸かす」とは、おかしくて仕方ないという意味です。

注意点としては、多くの場合、人をあざけるニュアンスが含まれる、ということです。あまりにもばかげた様子を、皮肉的に表現したわけですね。

くれぐれも、ユーモラスな人を褒めるときに使わないでください。

「へそで茶を沸かす」の使い方

  • その成績で医学部を目指すだなんて、へそで茶を沸かすような話だ。
  • 雑草で絶品料理を作るだって? へそで茶を沸かすよ。

「へそで茶を沸かす」の由来

「へそで茶を沸かす」の由来は諸説あります。ここでは、代表的なものを3つ紹介します。

へそが大きく揺れるさま

爆笑して、へそのあたりが大きく揺れることを、お茶の沸騰に例えたという説です。比喩(ひゆ)表現により、作られたことわざは沢山あります。「へそで茶を沸かす」もその1つなのかもしれません。

爆笑による熱

あまりにもおかしく、大笑いした結果、へそのあたりが熱くなり、「茶を沸かせそうなほど熱くなっているぞ。」となった状況です。こちらは誇張表現を用いておもしろおかしく状況を描いています。

「へそを茶化す」の派生

江戸時代は現代と違い、肌を露出する服がありませんでした。そのため、服のサイズが小さいことなどで、へそが見えていると「へそを茶化」されたのです。そこから派生したという説です。

 

以上が、代表的な由来です。さまざまな説が同時に信じられた結果、言葉として広まっていったのでしょう。

「へそで茶を沸かす」の類義語

「へそで茶を沸かす」には以下のような類義語があります。

  • へそがよれる:あまりにもおかしくて、へそがねじれる様。
  • へそが西国巡礼する:ありえないこと。転じて、ばかばかしいこと。
  • へそが入唐渡天(にっとうとてん)する:へそが中国やインドに行くこと。ばかばかしいこと。
  • へそが宿替えする:へそが引っ越しをすること。ばかばかしいこと。

意味も語感も同じような言葉が複数あります。すべての類義語に「へそ」と入っていることから、昔の人にとって「へそ」は面白いものだったのでしょう。

「へそで茶を沸かす」の対義語

「へそで茶を沸かす」には以下のような対義語があります。

  • 洒落:気のきいたユーモラスな言葉。「へそで茶を沸かす」と違い、プラスの意味で使います。
  • 無味乾燥:味わいや面白味のない様。
  • 興覚め:おもしろかったものが、つまらなくなること。

プラスかマイナスか、おもしろいかつまらないか、という2つの方向で対義語を解説しました。

「へそで茶を沸かす」の英語訳

「へそで茶を沸かす」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • It would make a horse laugh.
    (そんなこと、馬だって笑っちゃうよ。)
  • Pigs might fly.
    (もし豚に翼が生えてたら)

日本語「へそで茶を沸かす」のように、2つの英語のことわざも、ありえない話を引き合いに出すことで、ばかげた様子を皮肉的に描いています。国は違えど、考えることは同じなのですね。

まとめ

以上、この記事では「へそで茶を沸かす」について解説しました。

読み方へそで茶を沸かす
意味おかしくて、仕方のない様
由来諸説あり。いずれも意味は同じ。
類義語へそがよれる、へそが西国巡礼するなど
対義語洒落、無味乾燥、興ざめなど
英語訳Pigs might fly.(もし豚に翼が生えてたら)など

ことわざを知ると、昔の人の文化や考え方を知ることができます。また、意外なところで別の地域の風習との共通点もあったりと、発見があるので皆さんもぜひ調べてみてくださいね。